2022年1月の聖書日課
月刊誌 『リジョイス』聖書日課 音声データ 一括 2月分配信中
月刊誌 『リジョイス』PDF版 2月号配信中
パソコンやタブレットで読める、月刊誌 『リジョイス』PDF版の配信を行っています。当ホームページで配信している聖書日課だけはなく、1冊全部を読むことができます。
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新しい歌を主に向かって歌え。
主は驚くべき御業を成し遂げられた。 詩編 98編1節
「新しい歌」、心躍らされる響きですが、どのような歌なのでしょうか。その後に、「成し遂げられた」、「果たされた」、「留められた」と、過去形で語られています。そしてその主語は「主は」で、それに続くもう一…
神に従う人の道を主は知っていてくださる。
神に逆らう者の道は滅びに至る。 詩編 1編6節
「いかに幸いなことか」(1節)。1節のこの言葉は、キリストが山上で弟子たちに8つの幸い(マタ5章3~12節)を教える際に語られた、「(このような人々は)幸いである」との言葉を思い起こさせます。詩人は、主の教…
初めに、神は天地を創造された。 創世記 1章1節
聖書66巻の最初の書である『創世記』は、全部で50章あります。これを12回で学びます。至難の業ですが、大きな流れを掴むには良い訓練になるでしょう。 ヘブライ語で“初めに”と呼ばれている『創世記』は、世界と歴史…
カインがアベルを殺したので、神が彼に代わる子を授けられた…。
主の御名を呼び始めたのは、この時代のことである。 創世記 4章25節~26節
神と人間との“初め”の幸福を描いた創世記は、続く3章と4章で早くもそこから転落して行く人間の姿を描きます。 「必ず死ぬ」という神の警告を無視して人が禁断の木の実に手を伸ばしたのは、目が開けて“神のようにな…
「人に対して大地を呪うことは二度とすまい。人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。」 創世記 8章21節
6章から9章までの洪水物語は、人間の堕落によってもたらされた、被造世界への神の審判と再生の物語です。 地上に人は増え広がりましたが、常に悪いことばかりを思い計る人間の増加は、罪と悲惨の現実の拡大に他なり…
アブラムは、主の言葉に従って旅立った。 創世記 12章4節
天地万物の創造と、人間の堕落を描いた1~11章は、旧約聖書全体が扱う世界の土台または共通基盤を描いた物語と言えましょう。 しかし、『創世記』という書物の中心は、むしろ12章から始まる族長たちの物語にありま…
アブラムは主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。 創世記 15章6節
アブラハム物語では、二つの約束が繰り返されます。子孫が与えられることと、導かれた土地が子孫に与えられる、との約束です。 子どものいないアブラハムは、自分の召し使いを跡取りにしようと考えたり、同じく召し…
アブラハムは答えた。
「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。」 創世記 22章8節
神の真実をひたすら信じて歩んできた者が、試みを受ける。聖書が最初に描く信仰者の試練。それが本章の主題であり、アブラハム物語のクライマックスです。 神の約束によって奇跡的に与えられたイサクを単にささげよ…
天に輝くあなたの威光をたたえます
幼子、乳飲み子の口によって。
…
人の子は何ものなのでしょう
あなたが顧みてくださるとは。 詩編 8編2節~3節、5節
人とは何者なのでしょうか。誰もが、この問いを自分自身に問うたことがあるはずです。詩人は、この問いが頭をもたげる多くの場合にそうであるように、人間についての考えを深め、自分で自分を確かなものにしようと…
「二つの国民があなたの胎内に宿っており
…
一つの民が他の民より強くなり
兄が弟に仕えるようになる。」 創世記 25章23節
神の約束の子であるイサク奉献というクライマックスを描いた『創世記』は、サラの死、イサクの結婚、アブラハムの死と、一気にアブラハム物語を終結させます。 本来なら次のイサク物語が展開されるはずですが、話の…
ヤコブは眠りから覚めて言った。
「まことに主がこの場所におられるのに、わたしは知らなかった。」 創世記 28章16節
食欲にとらわれて長子の権利を軽んじたエサウ。同じく食欲の故に騙されたイサク。息子を偏愛して策略を巡らすリベカ。目の見えない父親を平気で騙すヤコブ。 ここにはアブラハム物語に見られたような敬虔さのかけら…
「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。」 創世記 32章29節
あの神との出会い以来、ヤコブの人生に大きな変化が生じます。たどり着いた伯父の家での生活の中で、ごく自然に「神」や「主」という言葉が語られるようになるからです。 とは言え、伯父のラバンに何度となく騙され…
兄たちはヨセフをねたんだが、父はこのことを心に留めた。 創世記 37章11節
未だヤコブ物語の枠組みの中ですが、37章からは有名なヨセフ物語へと移ります。 ヤコブの年寄り子であったヨセフは、父の愛情を一身に受けて育ちます。父から特別に与えられた晴れ着を着て歩く弟を、兄たちが快く思…
「命を救うために、神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのです。」 創世記 45章5節
奴隷としてエジプトへと売られたヨセフは、運命のいたずらに翻弄されるかのように、牢屋に入れられてしまいます。 ところが、かつて“夢見る者”であったヨセフは、今や夢を解き明かす者としてエジプト王の夢さえ解い…
「神は、必ずあなたたちを顧みてくださいます。そのときには、わたしの骨をここから携えて上ってください。」 創世記 50章25節
死んだと思っていた息子ヨセフとの再会を果たしたヤコブは、家族と共にエジプトで暮らし、穏やかな日々を過ごして世を去ります。ヨセフと兄たちも和解して、すべては丸く収まり、ハッピーエンドです。しかし、それ…
「世の秩序が覆っているのに
主に従う人に何ができようか。」 詩編 11編3節
いつの時代も人の世は同じかもしれません。「世の秩序が覆っている」。そのような時、痛感させられることがあります。自分に「何ができようか」。しかし、その自分が「主に従う人」であるならば、何をすべきでしょ…
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」 マタイによる福音書 1章23節
人間は、古代から現代に至るまで数多くの苦悩を背負い続けてきました。しかし、聖書は、そのような目の前に横たわっているさまざまな苦悩ではなく、その背後にある根本的な悲惨を見つめています。 では、その根本的…
「わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」 マタイによる福音書 2章2節
きょうの箇所には、東の国の占星術の学者たちが、星に導かれて、幼子の主イエスを礼拝したという物語が記されています。彼らは、最初からまことの神を礼拝する信仰をもって旅に出かけたわけではありません。最初、…
「わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。」 マタイによる福音書 7章24節
山上の説教には「敵を愛しなさい」に代表されるような理想的な教えが幾つも語られています。しかし、ただ教えるだけならば、これまでにも多くの偉人たちが同じような教えを繰り返し語ってきました。問題は、教えた…
二人の盲人が叫んで、「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と言いながらついて来た。 マタイによる福音書 9章27節
8章から9章にかけては、主イエスがなさった奇跡と対話を通して、主イエスの救い主としての御力が明らかにされています。主イエスは私たちの苦しみと悩みを背負ってくださる救い主です(8章17節)。すべてを捨てて「…
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」 マタイによる福音書 11章28節
10章から11章にかけて、十二弟子の選びと派遣、人びとの不信仰が語られています。きょうは、その最後に語られている主イエスの招きの言葉に注目いたしましょう。 そもそも「本当の安らぎ」とは何でしょうか。重荷や…
「正義を勝利に導くまで、
彼は傷ついた葦を折らず、
くすぶる灯心を消さない。」 マタイによる福音書 12章20節
ある安息日に、主イエスは片手が萎えた人を癒されました。当時は因果応報の考え方が浸透していただけに、この病気による障害は、彼の心に深い影を落としていたに違いありません。世間からも神からも見捨てられたと…
いつまで、主よ
わたしを忘れておられるのか。
いつまで、御顔をわたしから隠しておられるのか。 詩編 13編2節
「いつまで、主よ、わたしを忘れておられるのか」。この「いつまで」を詩人は4度も繰り返します。その苦しみはどれほどのものでしょうか。 この詩人には明確な「敵」がいたようです。敵は「わたしに向かって誇」り…
「ここにはパン5つと魚2匹しかありません。」イエスは、「それをここに持って来なさい」と言い、… マタイによる福音書 14章17節~18節
弟子たちは、男だけで5千人の人びとが空腹を覚えている現実を前にして、5つのパンと2匹の魚だけでは何の役にも立たないと思ったことでしょう。ところが主イエスは「それをここに持ってきなさい」と言われました。そ…
「わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。」 マタイによる福音書 18章33節
ここには、王さまに1万タラントンの借金をしていた家来が、それを全部帳消しにしてもらったというたとえ話が語られています。神によって罪赦されるというのは、そういうことだと言うのです。1万タラントンの借金は…
「一人には5タラントン、一人には2タラントン、もう一人には1タラントンを預けて旅に出かけた。」 マタイによる福音書 25章15節
このたとえ話に登場する三人の僕たちの姿は、私たちの姿です。私たちは、主人である神から、それぞれのタラントンを預けられ、この人生を歩んでいます。そして、このタラントンは、私たちがこの人生を生き抜くため…
するとすぐ、鶏が鳴いた。ペトロは、…イエスの言葉を思い出した。そして外に出て、激しく泣いた。 マタイによる福音書 26章74節~75節
主イエスは、以前こう言われました。「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずく。『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散ってしまう』と書いてあるからだ」(26章31節)。この「わたし」とは主なる神のことで…
3時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」 マタイによる福音書 27章46節
十字架の下には神に見捨てられて当然の人びとがいました。神の独り子を嘲り、命を捨てるほどの尊い愛を笑いものにする人びとです。そして十字架の上には、最後まで「わが神よ!」と神への信頼を貫き通された主イエ…
「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」 マタイによる福音書 28章20節
辛いときには、その自分の辛い気持ちを理解してくれる人が側にいるだけで大きな力になります。 主イエスは、私たちが経験するすべての苦しみや悲しみを十字架への道行きの中で味わい尽くしてくださいました。それど…
「あなたはわたしの主。
あなたのほかにわたしの幸いはありません。」 詩編 16編2節
詩人は、すべての幸いを神に帰しています。だからこそ、「主はわたしに与えられた分」とまで言うことができます(5節)。神が「わたしの分」であるとする物言いは大胆なように思われますが、まさにそのように、神の…
神はその嘆きを聞き、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。 出エジプト記 2章24節
創世記においてアブラハム、イサク、ヤコブに与えられた契約の通り、イスラエルの人びとは、天の星のようにおびただしく数が増えました。エジプト人は、数多く、強力になったイスラエルに強制労働を課して虐待しま…
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