いつまでもわたしの神に祈る | 詩編 13編

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詩編 13編

いつまで、主よ
わたしを忘れておられるのか。
いつまで、御顔をわたしから隠しておられるのか。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 13編2節

いつまでもわたしの神に祈る

「いつまで、主よ、わたしを忘れておられるのか」。この「いつまで」を詩人は4度も繰り返します。その苦しみはどれほどのものでしょうか。

この詩人には明確な「敵」がいたようです。敵は「わたしに向かって誇」り、「わたしを苦しめ」ます(3、5節)。しかし、詩人は、その敵をどのようにしてください、まして、裁いてください、滅ぼしてくださいとは祈りません。詩人は、ひたすら心を神に向けています。

「いつまで」と思うことはだれにでもあります。「敵」に苦しめられることもあるでしょう。そのようなとき、「いつまで」という神に対する思いを忘れて、「敵」にばかり思いを向けてしまうことがあります。詩人は、「いつまで」をいつまでも忘れない信仰を持っています。だからこそ、「いつまで、主よ、わたしを忘れておられるのか」と祈ることができます。わたしが忘れているのではない、神が忘れておられるのではないか、わたしは祈りつづけてきた、と。

しかし、神が忘れておられるということはありません。最後には詩人は賛美します。「わたしの心は御救いに喜び躍り、主に向かって歌います、『主はわたしに報いてくださった』と」(6節)。

【祈り】

主よ、私たちが、いつまでもあなたに祈ることができる者へとならせてください。そして、あなたの御救いを与えてください。

尾崎 純(東仙台教会)