創世記 1章
初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。
「光あれ。」
こうして光があった。 創世記 1章1節~3節
今年も聖書によってのみ救われる
1コリント 6章
あなたがたの体は…神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。 コリントの信徒への手紙一 6章19節~20節
わたしは、わたしのものではない
体と魂は、本来、別物です。けれども「喜びを抱く心はからだを養うが、霊が沈みこんでいると骨まで枯れる」とあります(箴17章22節)。体も魂も健やかであることが人間には必要なのですね。 それだけに、そのような…
ローマ 14章
わたしたちは、生きるとすれば主のために生き、死ぬとすれば主のために死ぬのです。従って、生きるにしても、死ぬにしても、わたしたちは主のものです。 ローマの信徒への手紙 14章8節
生きるにしても、死ぬにしても
わたしがわたしのものではなく、体も魂も、主イエスのものであること。それが、私たちの〝ただ一つの慰め″です。『ハイデルベルク』は、そこにもう一つの大切な表現を加えています。「生きるにも死ぬにも」という言…
1ペトロ 1章
ペトロの手紙一 1章18節~19節
キリストの尊い血による贖い
その昔、エジプトでの苦難に満ちた生活から神が救い出してくださったことを、ユダヤ人たちは自分たちの身代わりとなった「小羊」の血によって思い起こしました(出12章)。過越祭は自分の命が本当に贖われたのだと…
ヘブライ 2章
イエスも…これらのもの[血と肉]を備えられました。それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした。 ヘブライ人への手紙 2章14節~15節
悪魔から解放され、キリストのものへ
「悪魔」なんてまるでお伽噺のようだ、と思うかもしれませんが、姿形は別にして、「悪魔とかサタンとか呼ばれるもの」(黙12章9節)は、聖書の中で人間を悪へと引きずり込む〝神の敵対者〟として描かれています。 …
マタイ 10章
2羽の雀が1アサリオンで売られているではないか。だが、その1羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。あなたがたの髪の毛までも1本残らず数えられている。 マタイによる福音書 10章29節~30節
父の御旨でなければ髪の毛1本も落ちない
1羽の雀さえも父なる神のお許しがなければ落ちない。髪の毛までも1本残らず数えられている!実に衝撃的な主イエスのお言葉です。 わたしの場合などは、すっかり数えやすくなってしまいました。神がずいぶんお許しに…
エフェソ 1章
あなたがたもまた、キリストにおいて…約束された聖霊で証印を押されたのです。この聖霊は、わたしたちが御国を受け継ぐための保証で…す。 エフェソの信徒への手紙 1章13節~14節
聖霊による永遠の命の保証
きょうの聖句では、主の日は神の裁きの日、罪に対する審判が下される恐るべき日です。それは闇であって光ではないと言われます。 『ハイデルベルク』問1の答えは、主イエスに結ばれたわたしに働く御子キリスト・父…
フィリピ 3章
わたしには、律法から生じる自分の義ではなく、キリストへの信仰による義、信仰に基づいて神から与えられる義があります。 フィリピの信徒への手紙 3章9節
今年も信仰によってのみ救われる
神は悪を憎み、正義を求められます。この御方と特別な関係を結ぶには、正しさ(義)を身に纏う必要があります。しかし罪人である私たちにとって、神の基準に従って正しく生きることは、無理難題以外の何ものでもあ…
ローマ 3章
なぜなら、律法を実行することによっては、だれ一人神の前で義とされないからです。律法によっては、罪の自覚しか生じないのです。 ローマの信徒への手紙 3章20節
神の律法による罪の自覚
わたしはキリスト者家庭で育ちませんでした。そんなわたしは、「神の律法によって、自分の悲惨さに気がつく」ということはありませんでした。 23歳で教会に行くようになるまでは、自分が罪人だとは、思っていません…
ローマ 7章
わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、だれがわたしを救ってくれるでしょうか。…わたし自身は心では神の律法に仕えていますが、肉では罪の法則に仕えているのです。 ローマの信徒への手紙 7章24節~25節
わたしはなんと惨めな人間
わたしが大学生の時、倫理学のクラスは最初は100名ほどの受講者だったのですが、翌週には半分になり、ついに先生と一対一になりました。そのクラスの教科書はパスカルの『パンセ』でした。キリスト者ではない二人が…
申命記 6章
あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。 申命記 6章5節
力の限り神を愛する指針
青年時代、自分が何のために生まれて、どう生きていけばいいのかわかりませんでした。人間には生きる意味や、生きるうえでの普遍的基準があるのか。もしも、一人一人が生きる意味も生き方も決めていくものなのだと…
レビ 19章
自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である。 レビ記 19章18節
隣人を自分自身のように愛する
「何のために生まれて、何のために生きるのか。答えられないなんて、そんなのは嫌だ!」これは、アンパンマンの歌の一部分です。わたしの学生時代、まさにこの歌の通り、何のための人生か、全く指針のない状態でし…
エフェソ 2章
わたしたちも皆、こういう者たちの中にいて、以前は肉の欲望の赴くままに生活し、肉や心の欲するままに行動していたのであり、ほかの人々と同じように、生まれながら神の怒りを受けるべき者でした。 エフェソの信徒への手紙 2章3節
生まれつきの罪人
わたしが教会に通い始めたころ、その教会では、口語訳聖書が使われていました。エフェソの2章3節は、口語訳では、次のように訳されています。「わたしたちもみな、…肉とその思いとの欲するままを行い、ほかの人々と…
創世記 6章
主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。 創世記 6章5節~6節
人は常に悪いことを思い計る
私たちの心は、神と人とを愛する方向とは「逆の方向」に、生まれつき傾いています。このことは、きょうの箇所の他にも、聖書全体で何度も言われています。例えば次のように言われています。 「わたしの五体にはもう…
エフェソ 2章
事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです。 エフェソの信徒への手紙 2章8節~9節
今年も恵みによってのみ救われる
「あなたがたは…信仰によって救われました。…行いによるのではありません」。志を行動に移すことが苦手な人にとって、これは響きのよい言葉かもしれません。しかし、どうでしょうか?「信じる」ということは、それ…
創世記 1章
神は言われた。
「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」 創世記 1章26節
人間の創造と任務
この世には多くの苦しみがあります。被造物全体も「共にうめき、共に産みの苦しみを味わって」います(ロマ8章22節)。その責任は人間にあると言わなければなりません。 人間は、他の被造物(植物や動物)とは異な…
エフェソ 4章
神にかたどって造られた新しい人を身に着け、真理に基づいた正しく清い生活を送るようにしなければなりません。 エフェソの信徒への手紙 4章24節
人間の回復
神は、人間をご自分にかたどって良いものとして創造されました。人間は神を正しく知り、神との命の交わりの中で生きるべきものとして造られたのです。しかし人間は堕落し、腐敗してしまいました。神に対する無知と…
創世記 3章
お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に
わたしは敵意を置く。
彼はお前の頭を砕き
お前は彼のかかとを砕く。 創世記 3章15節
サタンとの戦い
私たちキリスト者にはこの世においてサタンとの霊的な戦いがあります。 最初の人間はこの戦いに敗れてしまいました。人は神の言葉に堅く立ち続けることができず、サタン(蛇)の誘惑の声に耳を貸し、自分自身の欲望…
ローマ 5章
そこで、一人の罪によってすべての人に有罪の判決が下されたように、一人の正しい行為によって、すべての人が義とされて命を得ることになったのです。 ローマの信徒への手紙 5章18節
罪と死を超えるキリストの恵み
人は皆、死にます。それは自然法則にかなったことであり、どうしようもないのでしょうか。 聖書はそのようには語りません。神が創造された世界には最初、死がありませんでした。その世界に死が入り込んだのは一人の…
創世記 8章
主は宥めの香りをかいで、御心に言われた。
「人に対して大地を呪うことは二度とすまい。人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。わたしは、この度したように生き物をことごとく打つことは、二度とすまい。」 創世記 8章21節
人の悪を忍耐される神
この世界には悪と不法が満ちています。人が人を憎み、殺します。他人事ではありません。神は私たち人間の心をご存じであり、言われました。「人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ」。人の心は生まれながら悪…
ヨハネ 3章
イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。…だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。」 ヨハネによる福音書 3章3節~5節
聖霊による新しい誕生
ニコデモという人はファリサイ派に属していましたが、主イエスに好感を持っていました。主イエスのなさったしるしを見て、主イエスが「神のもとから来られた教師」であると信じていたのです(ヨハ3章2節)。その彼…
ローマ 8章
死んだ方、否、むしろ、復活させられた方であるキリスト・イエスが、神の右に座っていて、わたしたちのために執り成してくださるのです。だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょう。 ローマの信徒への手紙 8章34節~35節
今年もキリストのみが救い主
古代において、王はその右の座に皇太子や総理大臣を置き国の統治を任せました。この世界のまことにして唯一の王であられる神の右の座。そこにはイエス・キリストが座しておられます。この御方が父なる神とわたしの…
エフェソ 4章
神にかたどって造られた新しい人を身に着け、真理に基づいた正しく清い生活を送るようにしなければなりません。 エフェソの信徒への手紙 4章24節
神にかたどって造られた人間の責任
神は、神にかたどって造られた人間に律法をお与えになりました。神は律法によって、すべての人間に「真理に基づいた正しく清い生活を送る」よう命じておられます。 しかし、すべての人間は始祖アダムとエバの不従順…
ローマ 5章
そこで、一人の罪によってすべての人に有罪の判決が下されたように、一人の正しい行為によって、すべての人が義とされて命を得ることになったのです。 ローマの信徒への手紙 5章18節
一人の罪と一人の正しさ
聖書は人間の罪の原因を始祖アダムとエバの堕落によると教えています。アダムとエバは、蛇の誘惑に負け、神が決して食べてはならないとお命じになった善悪の知識の木から取って食べてしまいました。それによって、…
詩編 5編
あなたは、決して
逆らう者を喜ぶ神ではありません。
悪人は御もとに宿ることを許されず
誇り高い者は御目に向かって立つことができず
悪を行う者はすべて憎まれます。 詩編 5編5節~6節
神は罪を決して見逃されない
神は律法によって、人間がどのように生きるべきかを教えておられます。それによって、神はこの地上に正義と公平を実現し、私たちに祝福を与えようとしておられます。 したがって、神は律法違反の罪を決して見逃され…
ガラテヤ 3章
律法の実行に頼る者はだれでも、呪われています。「律法の書に書かれているすべての事を絶えず守らない者は皆、呪われている」と書いてあるからです。 ガラテヤの信徒への手紙 3章10節
律法を守ることのできないわたし
この世界に罪のない人は一人もいません。詩編の詩人が、「わたしは咎のうちに産み落とされ、母がわたしを身ごもったときも、わたしは罪のうちにあったのです」(詩51編7節)と告白しているように、アダムから生まれ…
詩編 103編
主は憐れみ深く、恵みに富み
忍耐強く、慈しみは大きい。
永久に責めることはなく
とこしえに怒り続けられることはない。 詩編 103編8節~9節
憐れみ深く、忍耐強い神
聖書が教えていることは、神は確かに憐れみ深いお方であるということです。イスラエルの歴史を見て行くなら、そのことがよく分かります。 神は奴隷として虐げられていたイスラエルを慈しまれ、モーセを用いて、エジ…
ヘブライ 10章
「復讐はわたしのすること、
わたしが報復する」
と言い、また、
「主はその民を裁かれる」
と言われた方を、わたしたちは知っています。 ヘブライ人への手紙 10章30節
神は正しく裁く方
聖書は、神が正しい方であると教えています。正しい方であるとは、罪を正しく裁かれる方であるということです。 考えてみてください。私たちの世界では、毎日いろいろな所で犯罪が起こっています。しかし、もし犯罪…
1ペトロ 4章
神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。…それは、すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して、神が栄光をお受けになるためです。 ペトロの手紙一 4章10節~11節
今年も神の栄光のみを追い求める
宗教改革者たちは「神の栄光だけが、この世界に結実するように」と願い求めました。「栄光」は「神のすばらしさ」と言い換えることができます。聖書には多種多様な神のすばらしさが教えられています。詩編には次の…
出エジプト 23章
偽りの発言を避けねばならない。罪なき人、正しい人を殺してはならない。わたしは悪人を、正しいとすることはない。 出エジプト記 23章7節
神の最高の満足
イエス・キリストは、裁判で「偽りの発言」により、「罪なき人、正しい人」でありながら殺されてしまいました。神は「悪人を、正しいとすることはない」のに、なぜ、イエス・キリストの死は、神が満足して受け入れ…
ローマ 2章
神の憐れみがあなたを悔い改めに導くことも知らないで、その豊かな慈愛と寛容と忍耐とを軽んじるのですか。あなたは、かたくなで心を改めようとせず、神の怒りを自分のために蓄えています。この怒りは、神が正しい裁きを行われる怒りの日に現れるでしょう。 ローマの信徒への手紙 2章4節~5節
払いきれない罪の代価
罪の代価は払いきれないものです。まず、人類の罪を考えてみるとどうでしょう。神の作品である美しい世界を治めるよう、人類は特権と使命を与えられました。しかし、互いに殺し合う戦争はエスカレートし、今や世界…
宗教改革の信仰的特徴をまとめた表現のひとつに「五つのソラ([~のみ]の意)」と呼ばれるものがあります。「聖書のみ」「信仰のみ」「恵みのみ」「キリストのみ」「栄光のみ」の五つの「~のみ」です。きょうの…