人は常に悪いことを思い計る | 創世記 6章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

創世記 6章

主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 6章5節~6節

人は常に悪いことを思い計る

私たちの心は、神と人とを愛する方向とは「逆の方向」に、生まれつき傾いています。このことは、きょうの箇所の他にも、聖書全体で何度も言われています。例えば次のように言われています。

「わたしの五体にはもう一つの法則があって心の法則と戦い、わたしを、五体の内にある罪の法則のとりこにしているのが分かります」(ロマ7章23節)。

私たちには、母の胎の中にある時から、神に従いたくないという生まれつきの方向性が心にあります。ただ従いたくないだけでなく、『ハイデルベルク』では、「憎む方へと傾いている」と言っています。これは、自分ではどうすることもできない悲しい現実です。

しかし、主イエス・キリストは、私たちのこの「神への反逆性」をご自分の十字架に釘づけにしてくださいました。そして「神に喜ばれる思いと行いをささげつつ生きることこそ我が喜び」という新しい心を造ってくださいました。

パウロの感謝が私たちの感謝の言葉になります。「わたしたちの主イエス・キリストを通して神に感謝いたします」(ロマ7章25節)。

芦田 高之(新浦安教会)