一人の罪と一人の正しさ | ローマの信徒への手紙 5章

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ローマの信徒への手紙 5章

そこで、一人の罪によってすべての人に有罪の判決が下されたように、一人の正しい行為によって、すべての人が義とされて命を得ることになったのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 5章18節

一人の罪と一人の正しさ

聖書は人間の罪の原因を始祖アダムとエバの堕落によると教えています。アダムとエバは、蛇の誘惑に負け、神が決して食べてはならないとお命じになった善悪の知識の木から取って食べてしまいました。それによって、人類全体が堕落し、死がすべての人を支配するようになってしまったのです。

ただ、そのように言われても、自分はそんな昔のことは知らない、関係ない、と言いたくなるかもしれません。どうしてアダムの罪の責任を自分が問われなければならないのか、と思う人もいるでしょう。しかし、始祖アダムは私たち人類の代表です。ですから、アダムの罪の責任は単にアダム個人の問題ではなく、人類全体の問題です。そして、実際、私たちもアダムと同じように罪を犯しています。

こうして、一人の罪によって、すべての人が罪人となりました。しかし、神は私たちを救うために「一人の正しい行為によって、すべての人が義とされて命を得る」道を備えてくださいました。この一人の正しいお方・主イエスこそ、私たちの救いの希望です。

弓矢 健児(西神教会)