悪魔から解放され、キリストのものへ | ヘブライ人への手紙 2章

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ヘブライ人への手紙 2章

イエスも…これらのもの[血と肉]を備えられました。それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 2章14節~15節

悪魔から解放され、キリストのものへ

「悪魔」なんてまるでお伽噺のようだ、と思うかもしれませんが、姿形は別にして、「悪魔とかサタンとか呼ばれるもの」(黙12章9節)は、聖書の中で人間を悪へと引きずり込む〝神の敵対者〟として描かれています。

聖書の時代の人びとだけではありません。宗教改革者のルターにとっても、悪魔は実にリアルな存在でした。いえ、今日の世界でさえ、悪魔的な力はリアルに働いていると言えないでしょうか。

人の心を失った人間は、まるで悪魔に魂を売り渡したかのように、極悪非道な行為を平然と行うようになります。命が神の独占物であるとすれば、悪魔は「死をつかさどる者」だからです。

しかし、全能の神である主イエス・キリストが、私たちと同じ肉体をもって「死」を死んでくださったことにより、悪魔の究極的な支配はことごとく打ち破られました。

この主イエス・キリストのものとされた者にとって、もはやキリストの支配が及ばない領域は存在しません。死の床でさえ、主はおられます。悪魔が私たちを脅かす領域など、1ミリたりとも存在しないのです。

吉田 隆(甲子園伝道所)