歴代上 20章
ダビデはその王の冠を王の頭から奪い取った。それは1キカルの金で作られ、宝石で飾られていた。これはダビデの頭を飾ることになった。 歴代誌上 20章2節
勝利を得させる神
歴代上 21章
ダビデは神に言った。「民を数えることを命じたのはわたしではありませんか。罪を犯し、悪を行ったのはこのわたしです。この羊の群れが何をしたのでしょうか。わたしの神、主よ、どうか御手がわたしとわたしの父の家に下りますように。あなたの民を災難に遭わせないでください。」 歴代誌上 21章17節
神の支えこそ国の柱
ダビデの人口調査は、汚点とされています。民数記1章では神がモーセに人口調査を命じられました。サムエル記下24章によれば、主が怒りの中からダビデに人口を数えよと誘われた、と書かれています。歴代誌では、サタ…
歴代上 22章
「わたしの子よ、わたしはわたしの神、主の御名のために神殿を築く志を抱いていた。」 歴代誌上 22章7節
神と共に歩む人の志
ダビデの最初の志は、自分が神殿を建築することでした。「わたしはわたしの神、主の御名のために神殿を築く志を抱いていた」。その志を実行に移すだけの力もあり、時も熟しているように見えました。しかし、神はお…
2コリント 11章
こういう者たちは偽使徒、ずる賢い働き手であって、キリストの使徒を装っているのです。だが、驚くには当たりません。サタンでさえ光の天使を装うのです。 コリントの信徒への手紙二 11章13節~14節
変装するサタン
偽装や変装はよくあること。電話一本で多額の現金を騙し取られる人は後を絶ちません。主の民も無縁ではありえません。「わたしの言うことは嘘です」。「わたしは偽物です」。そんなことを言う偽物はいません。エバ…
2コリント 12章
また、あの啓示された事があまりにもすばらしい からです。それで、そのために思い上がることの ないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを 痛めつけるために、サタンから送られた使いです。 コリントの信徒への手紙二 12章7節
高慢防止用のとげ
「人のおもな目的は、神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶことです」(ウ小教理問答一)。本当にそうですと言えるために、主は私たちの人生に深く関わり続けてくださいます。神はどんな方法を用いられるでしょうか…
2コリント 13章
終わりに、兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。 コリントの信徒への手紙二 13章11節
思いを一つにしなさい
誰の人生にも突風が吹き荒れるときがあります。しかし、主を信じる者にとっては、人生の思わぬ困難さえ、すべてのことが共に働いて益となります。今は完全さから遠いとしても、主に向かって成長することが約束され…
詩編 148編
主は御自分の民の角を高く上げてくださる。
それは主の慈しみに生きるすべての人の栄誉。
主に近くある民、イスラエルの子らよ。
ハレルヤ。 詩編 148編14節
民の角を高く上げてくださる主
148編は天にあるもの、地にあるものすべてに主を賛美するよう呼びかける壮大なスケールの詩編です。1~6節で天に、7~10節で地に、11~13節で諸国の民に賛美を呼びかけます。主は万物の創造主であり、偉大な力と慈…
歴代上 23章
ダビデはレビ人をレビの子ゲルション、ケハト、メラリの組に分けた。 歴代誌上 23章6節
最も賢い選択
ダビデは、神によって、自分の計画を変更させられました。しかし、それによって、まず大切な事柄に力を注ぐことへと導かれたように見えます。彼はレビ人の状況を調べました。「30歳以上のレビ人を数えたところ、そ…
歴代上 24章
エルアザルの子らにもイタマルの子らにも聖所の長と神の長がいたので、彼らはくじによって組に分けられた。 歴代誌上 24章5節
主の御心をたずねて
ダビデは、祭司職の組分けを行いました。この奉仕は、「アロンの子ら」に割り当てられていました。それが主の定められたことです。 「アロンの子ら」は、エルアザルとイタマルです。彼らがアロンの祭司職を引き継ぎ…
歴代上 25章
ダビデと将軍たちはアサフ、ヘマン、エドトンの子らを選び分けて、奉仕の務めに就かせた。彼らは竪琴、琴、シンバルを奏でながら預言した。
彼らは年少者も年長者も、熟練した者も初心者も区別なく、くじによって務めの順番を決めた。 歴代誌上 25章1節、8節
賛美の奉仕
神殿における賛美は、そこに集まる人びとの自発的な奉仕以上のものでした。それは、職務として準備されました。「ダビデと将軍たちはアサフ、ヘマン、エドトンの子らを選び分けて、奉仕の務めに就かせた。彼らは竪…
フィリピ 1章
というのは、監禁されているときも、福音を弁明し立証するときも、あなたがた一同のことを、共に恵みにあずかる者と思って、心に留めているからです。わたしが、キリスト・イエスの愛の心で、あなたがた一同のことをどれほど思っているかは、神が証ししてくださいます。 フィリピの信徒への手紙 1章7節~8節
心に留めている
どのようなことでも互いに覚えて祈り合い、すべて分かち合える人がいるのは、実に幸せなことです。また大変な状況に置かれている人びとのことを覚えて祈るときもあります。 けれども、私たちは相手のことをどれほど…
フィリピ 2章
テモテが確かな人物であることはあなたがたが認めるところであり、息子が父に仕えるように、彼はわたしと共に福音に仕えました。 フィリピの信徒への手紙 2章22節
確かな人
パウロには同労者がたくさんいました。その中で代表的な人物がテモテです。投獄されたパウロは、フィリピの教会を心配し、様子を知るためにテモテを遣わそうとしています。 テモテはパウロと同じ思いを抱いて、親身…
フィリピ 3章
しかし、わたしにとって有利であったこれらのことを、キリストのゆえに損失と見なすようになったのです。そればかりか、わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では他の一切を損失とみています。キリストのゆえに、わたしはすべてを失いましたが、それらを塵あくたと見なしています。 フィリピの信徒への手紙 3章7節~8節
誇るべきもの
かつてパウロは、律法に関してはファリサイ派の一員、その熱心は教会を迫害するほどで、律法の義については非のうちどころのない者でした。しかし、パウロはダマスコの途上で主イエスに出会った後、有利であったこ…
詩編 149編
主は御自分の民を喜び
貧しい人を救いの輝きで装われる。
主の慈しみに生きる人は栄光に輝き、喜び勇み
伏していても喜びの声をあげる。 詩編 149編4節~5節
主の慈しみに生きる人
詩人は冒頭で、主の慈しみに生きる人の集いで新しい賛美の歌を歌え、と主の民に呼びかけます。この詩編全体で「主の慈しみに生きる人」という表現が3回出てきます。この語は「聖徒」とも訳され、主との契約の慈しみ…
マタイ 5章
義に飢え渇く人々は、幸いである、
その人たちは満たされる。
憐れみ深い人々は、幸いである、
その人たちは憐れみを受ける。
心の清い人々は、幸いである、
その人たちは神を見る。
平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。 マタイによる福音書 5章6節~9節
平和を実現する人々
主イエスは、御言葉を聞こうと集まってきた人々を前に山上で説教をされました。よく知られた「山上の垂訓」です。「平和を実現する人々は、幸いである…」という御言葉は、第二次世界大戦後の平和主義運動に大きな励…
歴代上 26章
彼らは皆オベド・エドムの子らで、彼らとその息子たち、兄弟たちと共に奉仕にふさわしい力を持つ勇者たちであった。…メシェレムヤには、息子と兄弟が併せて18人いた。皆、勇者であった。 歴代誌上 26章8節~9節
門衛の勇気
この章で取り上げられる門衛の主な任務は、聖別されたものの保管でした(20、22、26、28節参照)。時代が下って、歴代誌下23章では、門衛は神殿の門を守って、ふさわしくない者たちや侵入者が入って来ないようにし…
歴代上 27章
イスラエルの子らの数は次のとおりである。家系の長、千人隊と百人隊の長、役人たちは、王に仕えて、一年中どの月も、月ごとに交替する各組のあらゆる事柄に当たった。1組に2万4千人いた。 歴代誌上 27章1節
第一の秩序
ダビデの時代、イスラエルの秩序はとてもよく整えられました。指導者として「家系の長、千人隊と百人隊の長、役人たち」が立てられました。また、彼らは王に仕えて、その職務を担いました。さらに、その指導者の下…
フィリピ 4章
だから、わたしが愛し、慕っている兄弟たち、わたしの喜びであり、冠である愛する人たち、このように主によってしっかりと立ちなさい。
わたしはエボディアに勧め、またシンティケに勧めます。主において同じ思いを抱きなさい。 フィリピの信徒への手紙 4章1節~2節
教会の一致
当時フィリピの教会にはエボディアとシンティケを中心に葛藤が起こっていました。パウロはこの二人の婦人を支えてくれるよう願います。福音のためにパウロと共に戦ってくれた婦人だったからです。おそらく、この二…
フィレモン
だから、わたしを仲間と見なしてくれるのでしたら、オネシモをわたしと思って迎え入れてください。彼があなたに何か損害を与えたり、負債を負ったりしていたら、それはわたしの借りにしておいてください。 フィレモンへの手紙 17節~18節
神との和解から人との和解へ
オネシモのように逃げた奴隷は、当時のギリシア・ローマの社会の中で、誰からも庇護を受けられませんでした。オネシモは本当に困りました。逃げたことで非常に傷つきやすくて、脆い人間になりました。実は、主人の…
黙示録 1章
ある主の日のこと、…後ろの方でラッパのように響く大声を聞いた。
わたしは、語りかける声の主を見ようとして振り向いた。振り向くと、七つの金の燭台が見え、燭台の中央には、人の子のような方がおり、足まで届く衣を着て、胸には金の帯を締めておられた。 ヨハネの黙示録 1章10節、12節~13節
主イエスは我らのただ中に
ヨハネの黙示録は、一世紀末、キリストからヨハネに与えられた啓示(「黙示」という言葉は「啓示」とも訳せる)です。激しい迫害下にあったアジアにある七つの教会へ、この啓示が書き送られました。今、降り注ぐ迫…
詩編 150編
息あるものはこぞって 主を賛美せよ。
ハレルヤ。 詩編 150編6節
こぞって主を賛美せよ
150編は詩編全体の結びにふさわしく、圧倒的な迫力で「主を賛美せよ」と私たちに迫ります。主こそ唯一の賛美されるべきお方であり、息あるものはこぞって主を賛美するよう呼びかけられています。 「聖所で」、「大…
歴代上 28章
「わが子ソロモンよ、この父の神を認め、全き心と喜びの魂をもってその神に仕えよ。主はすべての心を探り、すべての考えの奥底まで見抜かれるからである。…今、よく考えよ、主は聖所とすべき家を建てるためにあなたを選ばれた。勇気をもって行え。」 歴代誌上 28章9節~10節
勇気をもって行え
ダビデは、神殿建築を託したソロモンに対して、「今、よく考えよ」と勧めます。それは、人のことではなく、神のことをよく考えよということです。「主は聖所とすべき家を建てるためにあなたを選ばれた」。 主なる神…
歴代上 29章
「わたしたちの神よ、今こそわたしたちはあなたに感謝し、輝かしい御名を賛美します。このような寄進ができるとしても、わたしなど果たして何者でしょう、わたしの民など何者でしょう。すべてはあなたからいただいたもの、わたしたちは御手から受け取って、差し出したにすぎません。」 歴代誌上 29章13節~14節
ダビデの祈り
神殿建築の準備を終えたダビデは、全会衆の前で祈ります。それは、彼の心からあふれ出て来た祈りです。 まず神への賛美が出て来ました。「わたしたちの神よ、今こそわたしたちはあなたに感謝し、輝かしい御名を賛美…
歴代下 1章
その夜、神はソロモンに現れて言われた。「何事でも願うがよい、あなたに与えよう。」 歴代誌下 1章7節
何事でも願うがよい、あなたに与えよう
父ダビデに次いで王として即位したソロモンは、ギブオンでイスラエルの全会衆と共に感謝の礼拝をささげます。かつてモーセが造った神の臨在の幕屋がある特別な場所での、1千頭もの焼き尽くす献げ物がささげられると…
黙示録 2章
『最初の者にして、最後の者である方、一度死んだが、また生きた方が、次のように言われる。「わたしは、あなたの苦難や貧しさを知っている。だが、本当はあなたは豊かなのだ。…死に至るまで忠実であれ。そうすれば、あなたに命の冠を授けよう。」』 ヨハネの黙示録 2章8節~10節
死に至るまで忠実であれ
第1章では、迫害にある教会のただ中に立つ主イエスの顕現が語られていましたが、2章と3章には、その七つの教会に宛てて書き送れと託されたメッセージが記されています。ここでは、スミルナにある教会に、目を留めま…
黙示録 3章
『「見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。」』 ヨハネの黙示録 3章20節
主を食卓へ迎える者に
2章と3章には、アジア州にある七つの教会に宛てたメッセージが記されていますが、本日はラオディキアにある教会に着目します。 ラオディキアの町は金融と毛織物業が盛んで、繁栄していました。この豊かな町の雰囲気…
黙示録 4章
すると、見よ、天に玉座が設けられていて、その玉座の上に座っている方がおられた。…また、玉座の周りに24の座があって、それらの座の上には白い衣を着て、頭に金の冠をかぶった24人の長老が座っていた。 ヨハネの黙示録 4章2節~4節
天上の礼拝における24人の長老
この章で、ヨハネは天に開かれた門があるのを示され、上って来て、今後起こることを見るようにと促されます。これは単なる将来の姿ではなく、摂理の内に歴史を導く神の御業の結果を見るようにとの促しです。霊に満…
歴代下 2章
「しかし、この方のために神殿を建てる力が誰にありましょうか。天も、天の天もこの方をお納めすることができないからです。主のために神殿を建てようとするわたしは何者でしょうか。神殿はただ主の御前に香をたくためのものでしかありません。」 歴代誌下 2章5節
この小さなわたしにも
人間は、まことの神の存在を意識するとき、自分自身の存在の卑しさ・小ささを痛感させられます。永遠の神からご覧になれば人間の一生はほんの一瞬に過ぎず、全能の神の御力に比べれば人間の力など無に等しい。神殿…
歴代下 3章
ソロモンはエルサレムのモリヤ山で、主の神殿の建築を始めた。そこは、主が父ダビデに御自身を現され、ダビデがあらかじめ準備しておいた所で、かつてエブス人オルナンの麦打ち場があった。 歴代誌下 3章1節
主が求めておられる礼拝
ソロモン王の治世第4年の第二の月の2日、かねてより準備が進められてきた神殿の建築がいよいよ始まりました。選ばれたのはエルサレムのモリヤ山でした。 ここは、ダビデが人口調査を行ったことによって、疫病がイス…
歴代下 4章
ソロモンはこれらすべての祭具を作ったが、それはあまりにも多く、その青銅の重さは量ることもできないほどであった。 歴代誌下 4章18節
先人の祈りと献げ物によって
歴代誌下4章には、神殿で使用されるさまざまな祭具について記述されています。モーセの時代の臨在の幕屋における祭具と比較すると、より大きくなり、重厚さが増しているのがわかります。神殿自体が幕屋より大きく重…
歴代下 5章
ソロモンは、そこでイスラエルの長老、すべての部族長、イスラエル人諸家系の首長をエルサレムに召集した。「ダビデの町」シオンから主の契約の箱を担ぎ上るためであった。 歴代誌下 5章2節
神が共におられる喜び
主の神殿のために行われてきた仕事がすべて完了しました。神殿建築に着手してから7年目の第7の月(現在の暦では9月から10月)、奉献式が行われました。 セレモニーの中心は2枚の石の板が納められている契約の箱を神…
年が改まり、春になると戦の好機が訪れ、司令官ヨアブは軍隊を率いてアンモンを攻撃し、ラバを包囲しました。ヨアブはダビデに使者を送り、「直ちに残りの兵士を集結させ、この町に対して陣を敷き、陥れてください…