勝利を得させる神 | 歴代誌上 20章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

歴代誌上 20章

ダビデはその王の冠を王の頭から奪い取った。それは1キカルの金で作られ、宝石で飾られていた。これはダビデの頭を飾ることになった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 歴代誌上 20章2節

勝利を得させる神

年が改まり、春になると戦の好機が訪れ、司令官ヨアブは軍隊を率いてアンモンを攻撃し、ラバを包囲しました。ヨアブはダビデに使者を送り、「直ちに残りの兵士を集結させ、この町に対して陣を敷き、陥れてください。わたしがこの町を陥れると、この町はわたしの名で呼ばれてしまいます」と言って、ダビデに勝利の名誉をささげました(サム下12章28節参照)。

ダビデは、ラバを攻略し破壊し、金や宝石で飾られていたラバの王冠を奪い、これがダビデの頭を飾ることになりました。しかし、王冠は1キカル(約34キロ)あったので、常時被っていたのではありません。そしておびただしい戦利品と捕虜を手に入れ、労働に従事させました。

さて、ラバは軍事的・商業的に要衝の地でもありましたが、ダビデはこの時、自ら出陣せずヨアブに全権を託し、その間、姦淫の罪を犯してしまったのです(サム下11章参照)。彼はこの出陣の好機に、自ら先頭に立ち神のご意志を果たすべきなのに成さず、さらに罪を重ねました。私たちもなすべき時には誘惑に負けず、果敢に行動したいものです。

小林 義信