平和を実現する人々 | マタイによる福音書 5章

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マタイによる福音書 5章

義に飢え渇く人々は、幸いである、
その人たちは満たされる。
憐れみ深い人々は、幸いである、
その人たちは憐れみを受ける。
心の清い人々は、幸いである、
その人たちは神を見る。
平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 5章6節~9節

平和を実現する人々

主イエスは、御言葉を聞こうと集まってきた人々を前に山上で説教をされました。よく知られた「山上の垂訓」です。「平和を実現する人々は、幸いである…」という御言葉は、第二次世界大戦後の平和主義運動に大きな励ましと力と希望とを与え続けてきました。

この御言葉を、「戦争によって平和を実現せよ」というメッセージに読み替えようとする人は、さすがにいないでしょう。前後の文脈はそのような理解を許しません。「8月15日」に終止符を打ったあの戦争は、その破壊と殺戮の凄まじさにおいて、確かに、主イエスの指し示す平和とは対極に位置するものでした。

主イエスの歩んだ十字架への道は、私たちすべてを神ご自身の和解と平和のうちに入れるためのものでした。その業の成就によって、私たちは御子の命を代価に「身請け」していただくことができたのです。それは、とてつもなく「高価な恵み」です。

この恵みを受けた私たちキリスト者は、今、日本で、平和を実現する働きへと召されています。なぜなら、私たちは「神の子」と呼ばれる者たちなのですから。

宣教と社会問題に関する委員会