ミカ 4章
だが、彼らは主の思いを知らず
その謀を悟らない。 ミカ書 4章12節
ご自分の民を回復する「主の思い」
エルサレムの絶望的な滅亡を預言したミカは、今や「終わりの日」におけるエルサレムの輝かしい栄光の姿を幻のうちに描きます。 その日、高く上げられた神殿の山へとあらゆる人びとが「主の教え」を尋ね求めてやって…
詩編 34編
主の聖なる人々よ、主を畏れ敬え。
主を畏れる人には何も欠けることがない。 詩編 34編10節
主を畏れ敬う人の幸い
この詩編は、「主を畏れ敬う」ことの奥深さを教えています。主を畏れ敬うことは、人生の基盤であり、「喜びをもって生き、長生きして幸いを見ようと望む者」に主は救いの輝きをまとわせてくださいます。 しかし、主…
マルコ 13章24-37節
「気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。」 マルコによる福音書 13章33節
決して滅びない約束の言葉
主の弟子の一人が神殿の立派なたたずまいを見て、安心しきった感嘆の声をあげました。神殿がありさえすれば、自分たちの生活は安泰だと考えていたのでしょう。その考えに対して、主は鋭い刃を突きつけます。「一つ…
ミカ 5章
彼は立って、群れを養う
主の力、…主の御名の威厳をもって。
彼らは安らかに住まう。
今や、彼は大いなる者となり
その力が地の果てに及ぶからだ。 ミカ書 5章3節
永遠の王のもとで安らかに住まう
差し迫ったエルサレム滅亡の「今」(4章14節)の中で、ミカは偉大な王の下で復興するイスラエルの未来を預言します。 この王は、まるでダビデの再来のようにベツレヘムから出ますが、その出生は「永遠の昔にさかの…
ミカ 6章
人よ、何が善であり
主が何をお前に求めておられるかは
お前に告げられている。
正義を行い、慈しみを愛し
へりくだって神と共に歩むこと…である。 ミカ書 6章8節
主が人に求めておられること
諸国の民とイスラエルの指導者たちに向かって呼びかけたミカは、今や、偽りの礼拝がささげられてきた山々に呼びかけます。御自分の民を訴える主の告発を「聞け」と。 主がイスラエルを訴えるのは、彼らと結んだ契約…
ミカ 7章
わたしの敵よ、わたしのことで喜ぶな。
たとえ倒れても、わたしは起き上がる。
たとえ闇の中に座っていても
主こそわが光。 ミカ書 7章8節
闇の中でも主こそわが光!
主の恵みに応えないイスラエルの腐敗を糾弾したミカは、自分自身の目に映る惨状を語ります。 まるで収穫後の果実を探すように、まともな人など一人もいない。私利私欲による騙し合いが蔓延し、家族でさえも信用でき…
詩編 5編
わたしは、深い慈しみをいただいて
あなたの家に入り、聖なる宮に向かってひれ伏し
あなたを畏れ敬います。 詩編 5編8節
深い慈しみをいただいてまた祈りゆく
「主よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください」(4節)。朝、目覚めるたびに、神と隣人とを思う祈りを、私たちは献げ物として神の御前に置きます。一日の始まりを告げる、小さく、静かな、礼拝です。 しかし、そ…
創世記 37章
ヤコブは自分の衣を引き裂き、粗布を腰にまとい、幾日もその子のために嘆き悲しんだ。 創世記 37章34節
主なる神の不思議な摂理
創世記37章から、イスラエル民族の契約の歴史の非常に重要な局面が始まります。ヤコブの家族の歴史ですが、ヨセフが重要な役割を果たすのでヨセフ物語と呼ばれます。 ヨセフと兄弟たちの物語は、親の寵愛と兄弟の対…
詩編 35編
わたしの魂は主によって喜び躍り
御救いを喜び楽しみます。 詩編 35編9節
主の御救いを喜び楽しもう
敵の滅びと自分の救いのために主に祈った詩人ダビデは、「わたしの魂は主によって喜び躍り、御救いを喜び楽しみます」と歌います。これは、既に自分の願いと祈りが成し遂げられたというものではありません。相変わ…
マルコ 1章1-8節
「荒れ野で叫ぶ者の声がする。
『主の道を整え、
その道筋をまっすぐにせよ。』」 マルコによる福音書 1章3節
主をお迎えする準備
教会はクリスマスの準備で大忙しです。礼拝の順序を確認したり、祝会の内容について話し合ったり、このクリスマスに洗礼や信仰告白する方もおられたりと。どれも大切なことばかりですが、最も大切なことを忘れては…
創世記 38章
ユダは調べて言った。
「わたしよりも彼女の方が正しい。わたしが彼女を息子のシェラに与えなかったからだ。」 創世記 38章26節
神の正義が正義として貫かれる
ヤコブの息子の一人であるユダが、自分がないがしろにした女性タマルによって救われます。これが彼の人生の転機となっています。タマルが身ごもった子どもの父親を示す持ち物を示したとき、ユダは自分が罪人である…
創世記 39章
主がヨセフと共におられ、ヨセフがすることを主がうまく計らわれたからである。 創世記 39章23節
エジプトで主がヨセフと共におられた
39章では、エジプトに売られたヨセフがポティファルの家で誘惑にさらされます。試みを通してヨセフが成長していく様子が示されます。 ヨセフには、人間不信に陥っても仕方がない理由がありました。人間的に考えれば…
創世記 40章
ヨセフは、「解き明かしは神がなさることではありませんか。どうかわたしに話してみてください」と言った。 創世記 40章8節
夢を与えてヨセフを導く主なる神
ヨセフの父ヤコブは、カナンを離れてハランに向かう途中、天まで達する階段を神の御使いたちが上り下りする夢を見ました(創28章)。主なる神が夢を用いてヤコブを励まされたのです。ヨセフにとっても、夢は主なる…
創世記 41章
「このように神の霊が宿っている人はほかにあるだろうか」 創世記 41章38節
主なる神への信頼に立つヨセフ
エジプトのファラオに夢の解き明かしを求められ、ヨセフは、ファラオの見た夢がどのように実現するかをファラオに告げました。ファラオとその家来たちは、ヨセフの明確な解き明かしに圧倒されたに違いありません。…
創世記 42章
「…弟が我々に助けを求めたとき、あれほどの苦しみを見ながら、耳を貸そうともしなかった。それで、この苦しみが我々にふりかかった。」 創世記 42章21節
決して苦しみでは終わらない
このとき、ヤコブの息子たちはとんでもないことに見舞われたと思っていました。飢饉のために食物を買い出しに来たところ、エジプトの高官から、スパイだと疑いをかけらました。その上、一番下の弟ベニヤミンを連れ…
詩編 36編
神よ、慈しみはいかに貴いことか。
あなたの翼の陰に人の子らは身を寄せ
あなたの家に滴る恵みに潤い
あなたの甘美な流れに渇きを癒す。 詩編 36編8節~9節
主の翼の陰に身を寄せる者
罪の本質は、傲慢になることです。主なる神を恐れず、被造物であることを忘れ、創造主なる神の主権を否定することです。神を救い主、裁き主とは認めず、自らが自分の救い主、裁き主になることです。そして、自分の…
ヨハネ 1章6-8,19-28節
彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。 ヨハネによる福音書 1章7節
証しするとは主イエスを指し示すこと
マティアス・グリューネヴァルト作『イーゼンハイム祭壇画』を御覧になったことはありますか。十字架上の主イエスが中心におられ、その横に洗礼者ヨハネが立っています。ヨハネは片手に聖書を持ち、もう一方の手で…
創世記 43章
「どうか、全能の神がその人の前でお前たちに憐れみを施し、もう一人の兄弟と、このベニヤミンを返してくださいますように。…」 創世記 43章14節
神の憐れみによって導かれる
行かせるべきか、止めるべきか、ヤコブは深く悩んでいました。飢饉は続き、以前手に入れた食糧は尽きかけています。何とかしなくてはらないのは目に見えていました。 もし息子たちをエジプトに買い出しに行かせたな…
創世記 44章
「何とぞ、この子の代わりに、この僕を御主君の奴隷としてここに残し、この子はほかの兄弟たちと一緒に帰らせてください。」 創世記 44章33節
誠実な言葉を引き出される神
ヨセフは執事に命じて、自らの兄弟たちに、可能な限りの食糧と銀とを持ち帰らせようとします。そのうえで、一つのわなを仕掛けました。それは、ベニヤミンの袋の中に愛用の銀の杯をしのばせる、というものでした。…
創世記 45章
ヨセフは兄弟たち皆に口づけし、彼らを抱いて泣いた。その後、兄弟たちはヨセフと語り合った。 創世記 45章15節
隠された神の御心が明らかに
ヨセフは、エジプトに奴隷として売られて以来、常に労苦と共に、神からの助けによって生かされてきました。そして、王に次ぐ最高の地位に引き上げられ、妻を得、二人の子どもに恵まれました。その二人の名前は、兄…
創世記 46章
神は言われた。
「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトへ下ることを恐れてはならない。わたしはあなたをそこで大いなる国民にする。」 創世記 46章3節
涙の再会と背後にある神のご計画
愛する息子のヨセフが生きているとの知らせに、父ヤコブは気を失いそうになりました。しかし、気を取り直して一族全員がエジプトへと旅立ちました。ヤコブは道中で神にいけにえをささげて礼拝しました。すると、そ…
創世記 47章
「わたしが先祖たちと共に眠りについたなら、わたしをエジプトから運び出して、先祖たちの墓に葬ってほしい。」 創世記 47章30節
先祖の墓への葬りを願うヤコブ
ヤコブがエジプトに来て17年が経とうとしています。高齢となったヤコブは死期の近いことを悟り、ヨセフを呼んで、遺言を語りました。それは、ヤコブの死後、遺体はエジプトに埋葬するのではなく、祖父アブラハム、…
詩編 37編
あなたの道を主にまかせよ。
信頼せよ、主は計らい
あなたの正しさを光のように
あなたのための裁きを
真昼の光のように輝かせてくださる。 詩編 37編5節~6節
主に望みをおき主の道を守る
主はすべてを見ておられ、知っておられ、私たちの目に見えなくて、たとえ私たちが完全に理解できなくても正義を行われます。そして主は正義を愛され、主の慈しみに生きる人をお見捨てになりません。 この事実は、私…
ルカ 2章1-7節
彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。 ルカによる福音書 2章6節~7節
安堵ほほえみ平和
3年前のこの時期、わたしと妻の間に子どもが生まれました。そのころ、出産間近の妻の体調を心配し、階段の昇り降りや、あらゆることに気を遣いました。クリスマスの度にそのことを思い出し、なんとなくヨセフの心の…
ルカ 2章8-21節
「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」 ルカによる福音書 2章11節
大きな喜びそれは真の平和
世はローマ帝国の支配する時代。ローマ皇帝が「ローマの平和」を唱え、暴力と抑圧によって民を支配し、それを「平和」と呼ぶ時代です。ユダヤの民は、その支配に疲弊していました。誰もが、この苦しみからの解放を…
ルカ 2章8-21節
羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。 ルカによる福音書 2章20節
良い羊飼いとして生まれた方
世にお生まれになったイエス・キリストは、野宿していた羊飼いに代表されるような、寄る辺なき者の救い主です。「貧しい人に良い知らせを伝え」るために、主イエスはお生まれになりました(イザ61章1節)。 当時、…
創世記 48章
「わたしはラケルを、エフラト、つまり今のベツレヘムへ向かう道のほとりに葬った。」 創世記 48章7節
ヨセフに対するヤコブの配慮
ヤコブの死期が近づいたときのことです。ヨセフは二人の息子マナセとエフライムを連れてヤコブを見舞いました。ヤコブは神に祝福されて子孫の繁栄と土地取得の約束を与えられたことをヨセフに語りました。そして、…
創世記 49章
「王笏はユダから離れず
統治の杖は足の間から離れない。
ついにシロが来て、諸国の民は彼に従う。」 創世記 49章10節
ヤコブの祝福ユダへの約束王笏は離れず
ヤコブは、最後に息子たちを呼び寄せて、「わたしは後の日にお前たちに起こることを語っておきたい」と語りました。そして、ルベン、シメオンとレビ、ユダ、ゼブルン、イサカル、ダン、ガド、アシェル、ナフタリ、…
創世記 50章
「あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです。」 創世記 50章20節
相働きて益とする神の憐れみ
創世記も最後の章となりました。ヤコブの息子たちは、遺言に従って、父の遺体をカナンのマクペラの墓地に葬りました。ヨセフの兄弟たちは父ヤコブが亡くなったので、ヨセフが過去の自分たちの悪事に仕返しするので…
詩編 38編
わたしの主よ、わたしの願いはすべて御前にあり
嘆きもあなたには隠されていません。 詩編 38編10節
主に信頼し依り頼み待ち望む信仰
多くの場合、病気は人生における一時的な経験です。しかし、長い間病気を患う時に伴う危険は、肉体的苦痛から出発したことが次第に心と魂の苦難、ひいては神との関係と周りの人との関係における苦難につながること…
ルカ 2章22-40節
「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり
この僕を安らかに去らせてくださいます。
わたしはこの目であなたの救いを見たからです。」 ルカによる福音書 2章29節~30節
主と出会い安らぎ救われる
シメオンとアンナは、生涯を通じて、救い主を待ち望んでいました。その時代、シメオンやアンナのように、神が求める仕方で救い主を待ち望む者はごくわずかでした。神を信じてはいても、救いの実現を小さく見たり、…
毎月、改革派教会を動画で紹介する企画「わたしの街のこの教会」。2023年12月は香川県善通寺市にある「善通寺教会」です