ご自分の民を回復する「主の思い」 | ミカ書 4章

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ミカ書 4章

だが、彼らは主の思いを知らず
その謀を悟らない。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ミカ書 4章12節

ご自分の民を回復する「主の思い」

エルサレムの絶望的な滅亡を預言したミカは、今や「終わりの日」におけるエルサレムの輝かしい栄光の姿を幻のうちに描きます。

その日、高く上げられた神殿の山へとあらゆる人びとが「主の教え」を尋ね求めてやって来ます。彼らに対する主の教えとは、争いを止め、武器を農具に変えて平和に生きることです。こうして人びとは、心安らかに生活し「主の御名によって歩む」のです。

さらに、主の審判のゆえに足の萎えた者や遠い国に追いやられた者も、エルサレムへと呼び戻され、神の都の主権は回復します。主が王となられるからです。

しかし、その「終わりの日」に至るまで、主の民はなお、「今」という苦難の時を経なければなりません。

エルサレムから王も指導者たちも滅び去り、遠いバビロンの地へと移される嘆きの時が来ます。しかし、それも産みの苦しみであり、主は彼の地でもご自分の民を贖ってくださいます。また、多くの国々(の民)がエルサレムに敵対しますが、かえって彼らの富を取り返し、「全世界の主」にささげる時がくるのです。

「今」の苦難もやがて終わります。あらゆる困難からご自分の民が回復されること、それが「主の思い」なのです。

【祈り】

主よ、あなたの思いに心を寄せて、今の苦しみに耐えさせてください。

吉田 隆(甲子園伝道所)