主に信頼し依り頼み待ち望む信仰 | 詩編 38編

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詩編 38編

わたしの主よ、わたしの願いはすべて御前にあり
嘆きもあなたには隠されていません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 38編10節

主に信頼し依り頼み待ち望む信仰

多くの場合、病気は人生における一時的な経験です。しかし、長い間病気を患う時に伴う危険は、肉体的苦痛から出発したことが次第に心と魂の苦難、ひいては神との関係と周りの人との関係における苦難につながることもあるということです。

詩人は病気に関する問題に対して直接的な解決策が見えないという絶望的な状況でも祈り続けていきます。なかなか解決されない病気を抱えたまま祈り続ける行為は、論理や当面の状況に目を向けているのではなく、神への信頼が、詩人の中に深く根付いていることを示しています。

病気にかかったり人間関係に問題が生じたりするのは、何か罪を犯したためではありません。

明らかなことは、神は聖徒のすべての願いと嘆きを聞いておられるということです。ですから、「すぐにわたしを助けてください」と祈ります(23節)。詩人は自分が置かれている状況が神の主権のもとにあり、自分を救ってくださるのはただ主なる神のみと信じて懇願しています。苦難の中で、神を恨んだり、他人を責めたりするのではなく、神に自分のすべての願いと苦しみをことごとく注ぎ出しましょう。

苦難と逆境の中でも主を待ち望む者の、主に信頼して生きる姿こそまことの信仰の姿です。

【祈り】

苦難の中にいる時も主に信頼し、主の助けを求め、主を待ち望みます。

李 哲敏(東広島伝道所)