決して滅びない約束の言葉 | マルコによる福音書 13章24-37節

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マルコによる福音書 13章24-37節

「気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 13章33節

決して滅びない約束の言葉

主の弟子の一人が神殿の立派なたたずまいを見て、安心しきった感嘆の声をあげました。神殿がありさえすれば、自分たちの生活は安泰だと考えていたのでしょう。その考えに対して、主は鋭い刃を突きつけます。「一つの石もここで崩されずに他の石の上に残ることはない」と(2節)。

そして、主は終末の教えを語り始め、「目を覚ましていなさい」と締めくくります。終末は思いがけない時にやってきます。だから私たちは、いつ終末が来て、主がおいでになってもよいように、備えて過ごします。

「目を覚ましていなさい」との主の教えは、信仰の目を覚ましていなさいと、主への信頼に生きることを求める言葉です。それは信仰の目を覚ますことの困難な者にとっては難しいことのように思えます。かえって心苦しさが残る言葉かもしれません。しかし、主は終末の教えのなかで、「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」とも約束されました(31節)。たとえ天地が滅び、神殿が崩れさろうとも、「最後まで耐え忍ぶ者は救われる」(13節)という主の約束は決して滅びないのです。

ですから、この決して滅びない主の約束を、信仰の目を覚まして待ち望みましょう。主のおいでになるそのときまで。

【祈り】

わたしはきょう、あなたの救いの約束に立って歩みます。その約束は滅びないと信じているからです。

三川 共基(松戸小金原教会)