主の御救いを喜び楽しもう | 詩編 35編

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詩編 35編

わたしの魂は主によって喜び躍り
御救いを喜び楽しみます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 35編9節

主の御救いを喜び楽しもう

敵の滅びと自分の救いのために主に祈った詩人ダビデは、「わたしの魂は主によって喜び躍り、御救いを喜び楽しみます」と歌います。これは、既に自分の願いと祈りが成し遂げられたというものではありません。相変わらず周りの状況は良くありません。にもかかわらずダビデが「主の御救いを喜び楽しみます」と歌えたのは、信仰の目で未来にもたらされる主の救いを現在のものとして見つめたためです。

聖書の多くの信仰の言葉が、このような先取りをもって、苦難の中でも主の救いを信じ、喜び歌います。「信頼(信仰)」という言葉の中には「先に」という意味が含まれています。私たちは自分の目の前に置かれた多くの問題や、自分の願いをもったまま、主の前に進み、祈ります。心配や悲しみを、喜びと感謝に変える最も確実な方法は、それらのものを主にゆだねることです。しかし、苦難の時間が長くなると主に対する不信仰と不満が生じたりもします。自分が願うタイミングと違う主のタイミングを待つのは難しいことです。

そのようなとき、いつになるかは分からないけれども、必ずあるはずの主の助けを信じて待つ者を主は喜び、主が定めた、あのタイミングで助け、その者が喜びと感謝の賛美を歌うようにしてくださいます。

【祈り】

すべてを主に委ねて、主の助けと救いを喜び楽しむ者にしてください。

李 哲敏(東広島伝道所)