リジョイス聖書日課 2016年4月

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2016年4月の聖書日課

エフェソ 2章

実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し…ました。 エフェソの信徒への手紙 2章14節~16節

わたしたちの平和であるキリスト

エフェソの教会は、神の契約の民であるユダヤ人とまことの神を知らない異邦人から構成されていました。そのエフェソの教会を、パウロは、キリストにおいて造り上げられた一人の新しい人であると語ります。 イエス・…

エフェソ 3章

こうして、いろいろの働きをする神の知恵は、今や教会によって、天上の支配や権威に知らされるようになったのですが、これは、神がわたしたちの主キリスト・イエスによって実現された永遠の計画に沿うものです。 エフェソの信徒への手紙 3章10節~11節

今や、教会によって

パウロは、1章において、キリストにある神の選びについて記しました。それは神の「秘められた計画」でしたが、パウロたちには特別に啓示されました。この計画について、パウロは6節でこう記しています。「すなわち…

詩編 131編

主よ、わたしの心は驕っていません。
わたしの目は高くを見ていません。
大き過ぎることを
わたしの及ばぬ驚くべきことを、追い求めません。 詩編 131編1節

主を待ち望むということは

この詩編の結びは「イスラエルよ、主を待ち望め。今も、そしてとこしえに」です。 それでは、「主を待ち望む」という私たちの姿勢の中身はどうなっているのでしょうか。それが、最初に言われている「わたしの心は驕…

ヨブ 12章

知恵は老いた者と共にあり
分別は長く生きた者と共にあるというが
神と共に知恵と力はあり
神と共に思慮分別もある。 ヨブ記 12章12節~13節

神と共に知恵と力はある

友人たちの言葉が、彼らとヨブとの間にある深い溝の存在を露わにしていきます。両者は、ヨブを襲った災難以前には、その溝に気づかず、互いを友人として気遣い、人を生かし、励ます「知恵」を分かち合っていました…

ヨブ 13章

そうだ、神はわたしを殺されるかもしれない。
だが、ただ待ってはいられない。
わたしの道を神の前に申し立てよう。
このわたしをこそ
神は救ってくださるべきではないか。
神を無視する者なら
御前に出るはずはないではないか。 ヨブ記 13章15節~16節

命をかけて、神に向かう

神への畏れを深めるヨブ。このヨブは神への強い憧れと愛を抱き続けている人でした。災難の後も決して変わらずに。だからこそ、命をかけた言葉を神に向かわせます。「このわたしをこそ、神は救ってくださるべきでは…

ヨブ 14章

どうか、わたしを陰府に隠してください。
あなたの怒りがやむときまで
わたしを覆い隠してください。
しかし、時を定めてください
わたしを思い起こす時を。 ヨブ記 14章13節

せめぎ合う神への思い

ヨブは、その心を死の彼方へと向かわせながら、自身の内にある神への二つの思いをせめぎ合わせています。 ヨブは一方で見つめています。神は、理不尽にも思える激しい怒りを燃やされ、災いをくだされるお方であるこ…

エフェソ 4章

そして、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を福音宣教者、ある人を牧者、教師とされたのです。こうして、聖なる者たちは奉仕の業に適した者とされ、キリストの体を造り上げてゆき、ついには、わたしたちは皆、神の子に対する信仰と知識において一つのものとな…るのです。 エフェソの信徒への手紙 4章11節~13節

造り上げられる体

パウロはキリストを教会の頭、教会をキリストの体であると語りました。教会は民族の違いを超えた一人の新しい人であるのです。 パウロは、7節で、頭であるキリストがその体の一部である私たち一人一人に、キリスト…

エフェソ 5章

むなしい言葉に惑わされてはなりません。これらの行いのゆえに、神の怒りは不従順な者たちに下るのです。だから、彼らの仲間に引き入れられないようにしなさい。あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。 エフェソの信徒への手紙 5章6節~8節

暗闇ではなく光

パウロは「むなしい言葉に惑わされてはなりません」と語ります。むなしい言葉とは、空っぽな言葉であり、何の実りも結ばない言葉です。 私たちが生活している日本社会には、たくさんのむなしい言葉が溢れています。…

エフェソ 6章

平和と、信仰を伴う愛が、父である神と主イエス・キリストから、兄弟たちにあるように。恵みが、変わらぬ愛をもってわたしたちの主イエス・キリストを愛する、すべての人と共にあるように。 エフェソの信徒への手紙 6章23節~24節

変わらぬ愛をもって

きょうの御言葉は、手紙の結びとしての祈りの言葉です。ここでパウロは「兄弟たち」と呼びかけています。エフェソの信徒たちは、そのほとんどが旧約の区分から言えば異邦人でありました。ユダヤ人であるパウロにと…

詩編 132編

ダビデのために一つの角をそこに芽生えさせる。
わたしが油を注いだ者のために一つの灯を備える。 詩編 132編17節

救いの喜びをもって神を礼拝する

詩人は、ダビデが契約の箱を安置し、主を礼拝する場所を定めようとしたときの労苦に思いを馳せています。やがて、それが詩人の現実の祈りに重なります。「わたしたちは主のいます所に行き、御足を置かれる所に向か…

ヨブ 15章

彼は暗黒から逃れられない。
熱風がその若枝を枯らし
神の口の息が吹き払う。 ヨブ記 15章30節

友に対する忍耐

ヨブと三人の友人たちとの論戦はひとまわりして、再びエリファズが登場し第二回の論戦が始まります。 エリファズの言葉は、4、5章にある語り始めの言葉よりもはるかに厳しく冷たいものになっています。そうなってし…

ヨブ 16章

このような時にも、見よ
天にはわたしのために証人があり
高い天には
わたしを弁護してくださる方がある。 ヨブ記 16章19節

神に望みをかける

エリファズの第二回目の論議に対してヨブはこの章と17章で反論します。 ヨブは、「そんなことを聞くのはもうたくさんだ。あなたたちは皆、慰める振りをして苦しめる」(2節)と言って、自分の立場を理解しない相手…

ヨブ 17章

あなた自ら保証人となってください。
ほかの誰が
わたしの味方をしてくれましょう。 ヨブ記 17章3節

まことの保証人

エリファズに対するヨブの反論が16章から続いています。 ヨブは神に向かって「息は絶え、人生の日は尽きる。わたしには墓があるばかり」と独り言のように訴えます。苦難のヨブには罪がある、という友の嘲りの中で、…

2テモテ 1章

キリスト・イエスによって与えられる信仰と愛をもって、わたしから聞いた健全な言葉を手本としなさい。あなたにゆだねられている良いものを、わたしたちの内に住まわれる聖霊によって守りなさい。 テモテへの手紙二 1章13節~14節

福音に生き、福音を守る

「健全な言葉」とは、言うまでもなく「神の福音」のことです。なぜ、福音が健全な言葉と言われるのでしょうか。私たちの周りにはいろいろな教えがあり、全く根拠もないのに、人を救うことができるかのように教える…

2テモテ 2章

イエス・キリストのことを思い起こしなさい。わたしの宣べ伝える福音によれば、この方は、ダビデの子孫で、死者の中から復活されたのです。この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。 テモテへの手紙二 2章8節~9節

思い起こすべき方、主イエス

テモテは教会の指導者でしたが、年が若いということで軽んじられることがあったのでしょう。加えて内外の厳しい状況の中で、彼は伝道者として生きることにひるんでいたのかもしれません。 そのようなテモテに、パウ…

2テモテ 3章

聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。こうして、神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられるのです。 テモテへの手紙二 3章16節~17節

十分に整えられるためには

テモテがいた教会には、キリストと共に生きることを忘れ、福音の言葉をあげつらって「聞く者を破滅させる」者たちがいました(2章14節)。パウロは彼らの高慢を警戒するよう注意すると共に、「自分が学んで確信した…

詩編 133編

見よ、兄弟が共に座っている。
なんという恵み、なんという喜び。 詩編 133編1節

神の家族と共に礼拝する恵み

「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び」。 この詩編の御言葉を読むとき、幼い兄弟が仲睦まじく座っている姿、わたしにはそんなほほ笑ましい情景が浮かんできます。ですがこの詩編は、単に…

ヨブ 18章

彼は光から暗黒へと追いやられ
この世から追放される。 ヨブ記 18章18節

ヨブの死後の罰を語る

ヨブの悲痛な訴えと嘆きに対し、友人ビルダドは前回(8章)以上の冷酷な因果応報の教理でヨブを責めます。 ビルダドは、「なぜ、わたしたちを獣のように見なすのか。その目に愚か者とするのか」と自分たちの善意と…

ヨブ 19章

この皮膚が損なわれようとも
この身をもって
わたしは神を仰ぎ見るであろう。 ヨブ記 19章26節

この身をもって神を仰ぎ見る

ヨブはビルダドに対して反論します。「どこまであなたたちはわたしの魂を苦しめ、言葉をもってわたしを打ち砕くのか。侮辱はもうこれで十分だ」と(2、3節)。 ヨブはビルダドに、「神がわたしに非道なふるまいをし…

ヨブ 20章

神に逆らう者の喜びは、はかなく
神を無視する者の楽しみは、つかの間にすぎない。 ヨブ記 20章5節

神に逆らう者の喜びは、はかない

ヨブは、19章29節で、友人たちに「あなたたちこそ、剣を危惧せよ」、「裁きのあることを知るがよい」と警告しました。その言葉を受けて、ツォファルは激しい怒りをあらわします。「あなたの説はわたしに対する非難…

2テモテ 4章

わたしの最初の弁明のときには、だれも助けてくれず、皆わたしを見捨てました。彼らにその責めが負わされませんように。しかし、わたしを通して福音があまねく宣べ伝えられ、すべての民族がそれを聞くようになるために、主はわたしのそばにいて、力づけてくださいました。 テモテへの手紙二 4章16節~17節

力となってくださる主

「テモテへの手紙2」は、苦難の中で殉教の死を迎えようとしているパウロが、愛弟子テモテに書き送ったものです。 パウロは福音宣教のために多くの苦しみを忍び、戦わなければなりませんでした。最初に裁判にかけら…

ヘブライ 1章

御子は、神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れであって、万物を御自分の力ある言葉によって支えておられますが、人々の罪を清められた後、天の高い所におられる大いなる方の右の座にお着きになりました。 ヘブライ人への手紙 1章3節

とてつもない方の登場

神とは「祝福に満ちた唯一の主権者、王の王、主の主、唯一の不死の存在、近寄り難い光の中に住まわれる方、だれ一人見たことがなく、見ることのできない方」です(1テモ6章15、16節)。この神を見た者は、死なねば…

ヘブライ 2章

だから、わたしたちは聞いたことにいっそう注意を払わねばなりません。そうでないと、押し流されてしまいます。もし、天使たちを通して語られた言葉が効力を発し、すべての違反や不従順が当然な罰を受けたとするならば、ましてわたしたちは、これほど大きな救いに対してむとんちゃくでいて、どうして罰を逃れることができましょう。 ヘブライ人への手紙 2章1節~3節

押し流されないように

1章3節で見たように、「神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れ」である御子イエスの登場は、それ自体が、最終的・究極的な神からの救いのメッセージでした。 これまでの歴史において、天使たちを通して語られ…

詩編 134編

主の僕らよ、こぞって主をたたえよ。
夜ごと、主の家にとどまる人々よ
聖所に向かって手を上げ、主をたたえよ。
天地を造られた主が
シオンからあなたを祝福してくださるように。 詩編 134編1節~3節

神の祝福

この詩編は「都に上る歌」の最後に位置しており、神殿礼拝の最後に、聖職者と民とが交互に唱えあった詩と考えられます。 「主の僕らよ、こぞって主をたたえよ」と聖職者が呼びかけ、民が「夜ごと、主の家にとどまる…

ヨブ 21章

なぜ、神に逆らう者が生き永らえ
年を重ねてなお、力を増し加えるのか。 ヨブ記 21編7節

神に逆らう者が生き永らえて

悪人は、不幸になる運命だと語るツォファルの威嚇を、ヨブは忍耐をもって受けとめ、「どうか、わたしの言葉を聞いてくれ。聞いてもらうことがわたしの慰めなのだ」と友人たちに願っています(2節)。 本当に、ツォ…

ヨブ 22章

神に従い、神と和解しなさい。
そうすれば、あなたは幸せになるだろう。 ヨブ記 22章21節

神と和解しなさい

21章にあるヨブの激しい反論をエリファズは冷たく聞き流すようにして、三回目の論議に入ります。 エリファズは「あなたが正しいからといって全能者が喜び、完全な道を歩むからといって神の利益になるだろうか」と、…

ヨブ 23章

その方にわたしの訴えを差し出し
思う存分わたしの言い分を述べたいのに。 ヨブ記 23章4節

思う存分言い分を述べたい

神と和解せよとのエリファズの勧めは、ヨブにとってはむなしい言葉でした。 ヨブは「その方にわたしの訴えを差し出し、思う存分わたしの言い分を述べたい」、「そうすれば、わたしは神の前に正しいとされ、わたしの…

ヘブライ 3章

それについては、次のように言われています。
「今日、あなたたちが神の声を聞くなら、
神に反抗したときのように、
心をかたくなにしてはならない。」 ヘブライ人への手紙 3章15節

心をかたくなにせず

「わたしたちを造られた方、主の御前にひざまずこう。共にひれ伏し、伏し拝もう。主はわたしたちの神、わたしたちは主の民、主に養われる群れ、御手の内にある羊。今日こそ、主の声に聞き従わなければならない」(…

ヘブライ 4章

だから、わたしたちはこの安息にあずかるように努力しようではありませんか。さもないと、同じ不従順の例に倣って堕落する者が出るかもしれません。 ヘブライ人への手紙 4章11節

20160429

「この安息」とは、イエス・キリストを信じる者に約束されている、永遠の完全な憩いです。主イエスのもとで、すべての涙をぬぐわれ、すべての労苦から解き放たれ、安心して息ができる…。 「この安息にあずかるよう…

ヘブライ 5章

キリストは、肉において生きておられたとき、激しい叫び声をあげ、涙を流しながら、御自分を死から救う力のある方に、祈りと願いとをささげ、その畏れ敬う態度のゆえに聞き入れられました。 ヘブライ人への手紙 5章7節

試練に打ち勝つ信仰

私たちの地上での生活は、イスラエルの民が荒れ野をさまよった日々と同じく試練続きです。神は本当にわたしを守り導き給うのか、疑いとつぶやきが心に沸き起こる。まさに、信仰が試される修羅場というものがありま…