まことの保証人 | ヨブ記 17章

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ヨブ記 17章

あなた自ら保証人となってください。
ほかの誰が
わたしの味方をしてくれましょう。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 17章3節

まことの保証人

エリファズに対するヨブの反論が16章から続いています。

ヨブは神に向かって「息は絶え、人生の日は尽きる。わたしには墓があるばかり」と独り言のように訴えます。苦難のヨブには罪がある、という友の嘲りの中で、「あなた自ら保証人となってください。ほかの誰がわたしの味方をしてくれましょう」と、神御自身が、ヨブにも、友人たちにも、ヨブの無罪を保証し、味方となってくださることを願いました。

ヨブは、友人たちにも言葉を向けています。「あなたたちは皆、再び集まって来るがよい。あなたたちの中に知恵ある者はいないのか」(10節)と。友人たちは、彼らなりの慰めの言葉、希望の言葉をもって、ヨブを励まそうとしました。それはヨブも認めています(12節)。しかし、それらの言葉は、ヨブの心を上滑りしていき、まったくヨブを生かす力になりませんでした。そうして、ヨブは、もう「わたしは陰府に自分のための家を求め、その暗黒に寝床を整えた」(13節)と友人たちの言葉を退けます。

ヨブにとり、今や神だけが真の希望であり慰めでした。

西田 三郎