リジョイス聖書日課 2020年10月

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2020年10月の聖書日課

月刊誌 『リジョイス』PDF版 11月号配信中

月刊誌 『リジョイス』PDF版 11月号配信中

パソコンやタブレットで読める、月刊誌 『リジョイス』PDF版の配信を行っています。当ホームページで配信している聖書日課だけはなく、1冊全部を読むことができます。

月刊誌 『リジョイス』聖書日課 音声データ 一括  11月分配信中

月刊誌 『リジョイス』聖書日課 音声データ 一括  11月分配信中

耳で聴く月刊誌 『リジョイス』聖書日課の1ヶ月分の音声データ。ダウンロードしてCD-Rなどに保存できます。

わたしの街のこの教会 Vol.44 宿毛教会

わたしの街のこの教会 Vol.44 宿毛教会

毎月、改革派教会を動画で紹介する企画「わたしの街のこの教会」。2020年10月は高知県宿毛市 にある「宿毛(すくも)教会」です。

カルヴィニズムる人たち 10月

カルヴィニズムる人たち 10月

2020年10月の「カルヴィニズムる人たち」は東京恩寵教会会員の鈴木依里さんです。クラシックバレエの舞台活動をされ、近年は幼児への指導に尽力されています。

アモス 8章

見よ、その日が来ればと
主なる神は言われる。
わたしは大地に飢えを送る。
それはパンに飢えることでもなく
水に渇くことでもなく
主の言葉を聞くことのできぬ飢えと渇きだ。
人々は海から海へと巡り
北から東へとよろめき歩いて
主の言葉を探し求めるが
見いだすことはできない。 アモス書 8章11節~12節

主の御言葉の飢饉

主の幻は続きます。今度は一籠の夏の果物(カイツ)の幻です。語呂合わせのように、主は、「わが民イスラエルの最後(ケーツ)が来た」ということをお示しになりたかったのです。 イスラエルの人びとは、弱者を虐げ…

アモス 9章

見よ、その日が来れば、と主は言われる。
耕す者は、刈り入れる者に続き
ぶどうを踏む者は、種蒔く者に続く。

わたしは、わが民イスラエルの繁栄を回復する。

わたしは彼らをその土地に植え付ける。
わたしが与えた地から
再び彼らが引き抜かれることは決してないと
あなたの神なる主は言われる。 アモス書 9章13節~15節

回復を与える主

最後にアモスはイスラエルに対する主の徹底的な裁きの宣言を取り次ぎます。 主の裁きからどんなに逃れようとしても、主は見逃すことはない。「海の底に隠れても、そこで、蛇に命じてかませる。…わたしは彼らの上に…

オバデヤ

主の日は、すべての国に近づいている。
お前がしたように、お前にもされる。
お前の業は、お前の頭上に返る。 オバデヤ書 15節

主の日は近づいている

オバデヤ書は、旧約聖書の中で最も短い書です。神はオバデヤを通して、エドムが滅びると宣告されます。 エドムはエサウの子孫で、ヤコブ(イスラエル)の兄弟であり、死海の南にある国です。けれども、山岳地帯にあ…

マタイ 20章1-16節

「このように、後にいる者が先になり、先にいる者が後になる。」 マタイによる福音書 20章16節

天の国の価値観

「後にいる者が先になり、先にいる者が後になる」。これは、「ぶどう園の労働者のたとえ」の最後に主イエスが語られた言葉です。 朝早く、最初にぶどう園に働きに来た労働者たちは、当然、自分たちに一番多くの賃金…

雅歌 1章

恋人よ、あなたは美しい。
あなたは美しく、その目は鳩のよう。 雅歌 1章15節

美しさの秘密

『雅歌』のテーマの一つは、“美しさ”です。 「だれにもまして美しいおとめよ」(8節)。 「恋人よ、あなたは美しい。あなたは美しく、その目は鳩のよう」(15節)。 「恋しい人、美しいのはあなた」(16節)。 とこ…

雅歌 2章

エルサレムのおとめたちよ
野のかもしか、雌鹿にかけて誓ってください
愛がそれを望むまでは
愛を呼びさまさないと。 雅歌 2章7節

愛は耐える

わたしの恋人は「茨の中に咲きいでたゆりの花」(2節)。「森の中に立つりんごの木」(3節)。若者もおとめも、互いの姿しか目に入りません。恋の始まりです。 恋は、互いへの眼差しだけではありません。世界を一変…

雅歌 3章

起き出して町をめぐり
通りや広場をめぐって
恋い慕う人を求めよう。
求めても、あの人は見つかりません。 雅歌 3章2節

揺れ動く愛

一緒にいるはずの「恋い慕う人」がいません。おとめは、起き出して、まるで不審者のように夜の町をめぐり歩きます。いくら探しても見つからない。そうこうしている内に夜警に見つかり、苦し紛れに質問をする。途端…

雅歌 4章

わたしの妹、花嫁よ、あなたの愛は美しく
ぶどう酒よりもあなたの愛は快い。
あなたの香油は
どんな香り草よりもかぐわしい。 雅歌 4章10節

夫婦の愛

結ばれた若い二人の愛は、なんと美しいものでしょう。なんと濃密なことでしょう。 古今東西、その愛の交わりを多くの文学者が表現してきましたが、雅歌はまさに英語名のとおり“歌の中の歌(Song of songs)”です。 …

雅歌 5章

恋しい人の言葉を追って
わたしの魂は出て行きます。
求めても、あの人は見つかりません。
呼び求めても、答えてくれません。 雅歌 5章6節

夫婦の愛~その後

結婚はゴールではなく、スタートです。夫婦の愛の生活は、一緒になって終わるものではありません。結婚によって始められた、一人の男と一人の女の愛は、様々に試されながら、行ったり来たりを繰り返します。 夫は、…

雅歌 6章

恋人よ、あなたはティルツァのように美しく
エルサレムのように麗しく
旗を掲げた軍勢のように恐ろしい。 雅歌 6章4節

愛の新しい段階

喪失感にとらわれた妻を励まそうと、おとめたちは歌うのですが(1節)、その必要はないようです。再び撚りは戻って、二人のラブソングが歌い交わされるからです。 結婚してもなお男性が妻をほめ続けることは、大切…

マタイ 21章33-46節

イエスは言われた。「聖書にこう書いてあるのを、まだ読んだことがないのか。
『家を建てる者の捨てた石、
これが隅の親石となった。
これは、主がなさったことで、
わたしたちの目には不思議に見える。』」 マタイによる福音書 21章42節

人生の親石であるイエス

ある家の主人が、よく整備されたぶどう園を農夫たちに貸して旅に出ました。収穫の時が近づいたので収穫物を受け取るために、僕たちを送りましたが、農夫たちによって皆、殺されてしまいます。主人は最後に最愛の息…

雅歌 7章

喜びに満ちた愛よ
あなたはなんと美しく楽しいおとめか。 雅歌 7章7節

喜びに満ちた愛

何かの祝い事かお祭りの時なのかもしれません。人々は、自分たちのコミュニティに加わったばかりの女性に踊りをリクエストします(1節)。 楽の音に合わせて躍動する女性の肉体美に、視線が注がれます。おそらくは…

雅歌 8章

大水も愛を消すことはできない
洪水もそれを押し流すことはできない。
愛を支配しようと
財宝などを差し出す人があれば
その人は必ずさげすまれる。 雅歌 8章7節

愛の広がりと強さ

『雅歌』の最後の1章は、不思議な章です。男性と女性それぞれに関係する、母親や兄弟たちに何度も言及されるからです。 女性は、夫との密室だけの愛ではなく、どんな場所でも愛情表現ができる兄妹のような関係を願…

1ヨハネ 1章

わたしたちが見、また聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたもわたしたちとの交わりを持つようになるためです。わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。わたしたちがこれらのことを書くのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるようになるためです。 ヨハネの手紙一 1章3節~4節

交わりという喜び

この手紙の冒頭には、誰が手紙を書いたのか、誰に宛てて書いたのかが書かれていません。しかし、その代わり、手紙を書いた目的がはっきりと述べられています。 著者はこの手紙を書いたのは、「あなたがたもわたした…

1ヨハネ 2章

わたしの子たちよ、これらのことを書くのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。…「光の中にいる」と言いながら、兄弟を憎む者は、今もなお闇の中にいます。兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまずきがありません。 ヨハネの手紙一 2章1節、9節~10節

神の子たちよ、光の中を歩もう

「交わりという喜び」を伝えたい。それが、この手紙が書かれた目的でした。しかし、著者は序文が終わると、その交わりの喜びについて語るのではなく、それを失ってしまった読者たちの現状について語り始めます。 実…

1ヨハネ 3章

御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほどで、事実また、そのとおりです。…イエスは、わたしたちのために、命を捨ててくださいました。そのことによって、わたしたちは愛を知りました。だから、わたしたちも兄弟のために命を捨てるべきです。 ヨハネの手紙一 3章1節、16節

神の子たちよ、互いに愛し合おう

著者の「神の子たち」への教え諭しは続きます。著者は、神の光の中を歩むとは、特に「互いに愛し合うこと」であると語ります。 実際、私たちの人間関係がうまくいくとき、私たちは光の中を歩むように、それによって…

1ヨハネ 4章

愛する者たち、互いに愛し合いましょう。愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。愛することのない者は神を知りません。神は愛だからです。 ヨハネの手紙一 4章7節~8節

神は愛

「互いに愛し合いなさい」という勧めが続きます。ここでは、特に「神は愛である」と、愛の源としての神の姿が語られます。 そもそも私たちはどうして互いに憎み合い、傷つけ合う者となってしまったのでしょうか。そ…

マタイ 22章1-14節

「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。」 マタイによる福音書 22章2節~3節

神と共にあずかる永遠の喜び

このたとえ話に出てくる「王」は神、そして「王の息子」は、主イエスご自身のことを指しています。主は、「神の救いへの招き」を婚礼式の祝宴にたとえて、その喜びについて語っておられるのです。 当時のユダヤ人の…

1ヨハネ 5章

神の子の名を信じているあなたがたに、これらのことを書き送るのは、永遠の命を得ていることを悟らせたいからです。 ヨハネの手紙一 5章13節

永遠の命

著者は、最後にもう一つ、この手紙を書いた目的を語ります。それは、「永遠の命を得ていることを悟らせたい」ということです。 永遠の命とは、何でしょうか。著者は、永遠の命とは、神そのものであり、また、私たち…

2ヨハネ

だれであろうと、キリストの教えを越えて、これにとどまらない者は、神に結ばれていません。その教えにとどまっている人にこそ、御父も御子もおられます。 ヨハネの手紙二 9節

キリストの教えにとどまる

イエス・キリストの十字架の愛は、どこまでも愛し、どこまでも受け入れ、どこまでも与える、無条件の愛です。この愛を知った信仰者たちは、主イエスの愛を模範として、互いに愛し合う愛にとどまって歩むように、教…

3ヨハネ

この人たちは、御名のために旅に出た人で、異邦人からは何ももらっていません。だから、わたしたちはこのような人たちを助けるべきです。そうすれば、真理のために共に働く者となるのです。 ヨハネの手紙三 7節~8節

真理のために共に働く

この手紙の受取人であるガイオについて、詳細は分かりませんが、福音のために旅をしている人びとを自分の家に招き、宿泊させ、十分にもてなした人物であったようです。ヨハネは、ガイオの行為が何よりも愛から出て…

ハバクク 1章

主よ、わたしが助けを求めて叫んでいるのに
いつまで、あなたは聞いてくださらないのか。

諸国を見渡し、目を留め
大いに驚くがよい。
お前たちの時代に一つのことが行われる。
それを告げられても、お前たちは信じまい。 ハバクク書 1章2節~5節

聞かれている祈り

ハバククは祈ってきました、自分のために、愛する同胞のために、そして神のために。法を曲げ、暴虐と不法がまかり通る社会に対して正義がなされるように、神の正しい裁きがなされるように。 しかし、神が祈りに応え…

ハバクク 2章

「幻を書き記せ。
走りながらでも読めるように
板の上にはっきりと記せ。
定められた時のために
もうひとつの幻があるからだ。
それは終わりの時に向かって急ぐ。
人を欺くことはない。
たとえ、遅くなっても、待っておれ。
それは必ず来る、遅れることはない。」 ハバクク書 2章2節~3節

忍耐を支える信仰

預言者ハバククの祈りに対する神の答えは、彼を悩ませるものでした。祈りつつ彼は、無意識にでしょうが、自分が神から得たいと思っている答えのイメージがありました。しかし、神の答えはそれとはかけ離れたもので…

ハバクク 3章

しかし、わたしは主によって喜び
わが救いの神のゆえに踊る。
わたしの主なる神は、わが力。
わたしの足を雌鹿のようにし
聖なる高台を歩ませられる。 ハバクク書 3章18節~19節

人を変える力ある御言葉

ハバクク書は、悩みに満ちた問いかけの祈りで始まり、喜びと賛美の祈りで終わります。ここには、私たちの祈りの日々と重なり合う信仰が息づいています。 預言者は、神に対する問いかけの答えとして、幻を記録するこ…

マタイ 22章15-22節

すると、イエスは言われた。「では、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」 マタイによる福音書 22章21節

神のものは神に

ファリサイ派の人々は、イエスを罠に掛けようとして、「ローマ皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているかどうか」と質問しました。 当時のユダヤ人社会は、ローマ皇帝の統治に対して協力的な人たちもいれば、強い…

詩編 18編1-20節

死の縄がからみつき
奈落の激流がわたしをおののかせ
陰府の縄がめぐり
死の網が仕掛けられている。 詩編 18章5節~6節

死の恐怖からの出発

今週は宗教改革を覚えてマルティン・ルターについて学びたいと思います。 ルターは1483年にドイツのアイスレーベンで生まれました。18歳の時に、エルフルト大学に入学しています。父親は彼が法学者になることを期待…

詩編 51編

あなたに背いたことをわたしは知っています。
わたしの罪は常にわたしの前に置かれています。
あなたに、あなたのみにわたしは罪を犯し
御目に悪事と見られることをしました。
あなたの言われることは正しく
あなたの裁きに誤りはありません。 詩編 51編5節~6節

死の問題から罪の問題へ

ルターは死の問題から出発し、罪の問題に移っていきました。当時も死や罪の問題で悩んだ人は多くいました。ルターが他の人と違ったのは、その問題の解決として、教会が与えていた「救いの理論」に満足できなかった…

ローマ 1章1-17節

わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。 ローマの信徒への手紙 1章16節~17節

罪の問題の解決としての「神の義」の発見

ルターの福音主義的回心は「塔の体験」と呼ばれます。修道院の塔の中で起こったからです。 ルターはローマ書の研究をしていましたが、「神の義」という表現につまずきを覚えていました。なぜなら、「神の義」とは神…

ローマ 3章21-31節

ところが今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です。そこには何の差別もありません。人は皆、…ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。 ローマの信徒への手紙 3章21節~24節

「私は天国そのものに入った」

福音主義的回心について、ルターが晩年に書いている言葉に耳を傾けましょう。 「いかに欠点のない修道士として生きていたにしても、私は…私の償いをもって神が満足されるという確信をもつことができなかった。だか…

ローマ 7章7-25節

わたしの五体にはもう一つの法則があって心の法則と戦い、わたしを、五体の内にある罪の法則のとりこにしているのが分かります。わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、だれがわたしを救ってくれるでしょうか。 ローマの信徒への手紙 7章23節~24節

罪の自覚を鈍らせてはならない

「神の義」を発見したルターが、宗教改革に立ち上がることになったのは、当時の教会の「救いの理論」に疑問を感じたからです。教会は、洗礼後に犯した罪は「悔悛の秘跡」によって赦されるとしていました。この赦し…

マルコ 1章1-15節

ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。 マルコによる福音書 1章14節~15節

悔い改めて福音を信じる

1517年10月31日、ルターは「95箇条の提題」をヴィッテンベルク城教会の扉に掲示したと言われています。これが宗教改革の始まりです。 この提題の第1箇条は次のものです。「私たちの主であり、師であるイエス・キリ…