夫婦の愛 | 雅歌 4章

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雅歌 4章

わたしの妹、花嫁よ、あなたの愛は美しく
ぶどう酒よりもあなたの愛は快い。
あなたの香油は
どんな香り草よりもかぐわしい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 雅歌 4章10節

夫婦の愛

結ばれた若い二人の愛は、なんと美しいものでしょう。なんと濃密なことでしょう。

古今東西、その愛の交わりを多くの文学者が表現してきましたが、雅歌はまさに英語名のとおり“歌の中の歌(Song of songs)”です。

「人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった」(創2章25節)と言われるのは、夫婦だからというだけでなく、人間本来の――とりわけ堕落前の男女の――健全さ・美しさ・交わりのすばらしさを表しているのでしょう。

若者は、若き妻の体の一つ一つの部分を、実に豊かな表現で称えていきます。目・髪・歯・唇・首・乳房。心の窓である「目」から始まっていることが大切です。

花嫁は「閉ざされた園。封じられた泉」と言われています(12節)。これは、今や男性にとって、彼女がただ自分だけのものになったという喜びの表現でしょう。

妻もまた「恋しい人がこの園をわがものとして、このみごとな実を食べてくださるように」(16節)と、夫に自分を差し出すのです。

やましいことが何一つない、夫婦の愛のなんと「快い」ことでしょう(10節)。

吉田 隆(甲子園伝道所)