主の日は近づいている | オバデヤ書

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オバデヤ書

主の日は、すべての国に近づいている。
お前がしたように、お前にもされる。
お前の業は、お前の頭上に返る。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 オバデヤ書 15節

主の日は近づいている

オバデヤ書は、旧約聖書の中で最も短い書です。神はオバデヤを通して、エドムが滅びると宣告されます。

エドムはエサウの子孫で、ヤコブ(イスラエル)の兄弟であり、死海の南にある国です。けれども、山岳地帯にあって難攻不落の要塞に住んでいたため、誰もわたしを攻略できはしないと、傲慢になっていました(3節)。また、イスラエルが外国人によって災難に遭い、苦しんでいたときも、助けないでただ眺めていました。そればかりか不幸を喜んでもいたのです(10~14節)。

傍観は罪に加担するのと同じです。そのようなエドムに対して、「お前を引き降ろす」(4節)と、さらに「主の日は、すべての国に近づいている。お前がしたように、お前にもされる」(15節)と言われます。神はエドムだけでなく高慢な国々を裁き、イスラエルを回復されます(21節)。神は苦しむイスラエルを放っておかれません。

この約束は、私たちにも与えられています。「この世の国は、我らの主と、そのメシアのものとなった。主は世々限りなく統治される」(黙11章15節)。私たちも、神のものとして回復されるのです。

羽野 浩雪(吉原富士見伝道所)