ヨハネの手紙一 2章
わたしの子たちよ、これらのことを書くのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。…「光の中にいる」と言いながら、兄弟を憎む者は、今もなお闇の中にいます。兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまずきがありません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの手紙一 2章1節、9節~10節
神の子たちよ、光の中を歩もう
佐野 直史(銚子栄光教会)
わたしの子たちよ、これらのことを書くのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。…「光の中にいる」と言いながら、兄弟を憎む者は、今もなお闇の中にいます。兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまずきがありません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの手紙一 2章1節、9節~10節
佐野 直史(銚子栄光教会)
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「交わりという喜び」を伝えたい。それが、この手紙が書かれた目的でした。しかし、著者は序文が終わると、その交わりの喜びについて語るのではなく、それを失ってしまった読者たちの現状について語り始めます。
実は、この手紙が送られた地域の教会には、誤った教えが広まり、それゆえ、教会が混乱していました。主イエスがメシアであること、またその受肉をも否定する人々がいました。そして、肉体的な世界を軽んじ、奔放に好き勝手に生きていいという彼らの教えによって、「罪を犯してもいい」、「隣人を愛さなくてもいい」という、主イエスの教えとは正反対の教えが広まっていたのです。この手紙の本当の目的は、そのような誤った教えに読者たちが引き込まれないように警告すること。そして、彼らが神との交わりを回復し、また「互いに愛し合う」聖徒の交わりを回復し、主にある真の喜びへと促すことだったのです。
著者は「子たちよ」と、神の家族として、読者たちを優しく教え諭しています。そして、真の喜びは、罪の闇の中にではなく、神の光の中にあると語るのです。