2ペトロ 1章
こうして、わたしたちには、預言の言葉はいっそう確かなものとなっています。夜が明け、明けの明星があなたがたの心の中に昇るときまで、暗い所に輝くともし火として、どうかこの預言の言葉に留意していてください。 ペトロの手紙二 1章19節
この言葉に留意していてください
ヨハネ 4章
「まことの礼拝をする者たちが、霊と真理をもって父を礼拝する時が来る。今がその時である。なぜなら、父はこのように礼拝する者を求めておられるからだ。神は霊である。だから、神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない。」 ヨハネによる福音書 4章23節~24節
霊と真理をもって礼拝を
サマリア人の女性とキリストとの間で会話が交わされます。この女性にはキリストのおっしゃることが呑み込めません。ただ、キリストが自分の私生活のことを言い当てたとき、長年、心に抱いていた疑問が口をついて出…
ルカ 5章
話し終わったとき、シモンに、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言われた。 ルカによる福音書 5章4節
わたしへの言葉
一晩中漁をしても何もとれなかったというむなしさの中で、シモンは舟の上からお語りになる主イエスのすぐ隣にいたにもかかわらず、その御言葉が心に届きませんでした。しかしお話が終わり、主イエスが個人的に「沖…
レビ 19章
わたしの名を用いて偽り誓ってはならない。それによってあなたの神の名を汚してはならない。わたしは主である。 レビ記 19章12節
偽りのない言葉で生きよう
言葉を用いて生きる生活の質が、深く問われる時代です。言葉が劣化し、内容のない言葉が氾濫しています。社会生活のすべての領域において、痛切な嘆きと虚しさが、拡散しています。いつの時代、どんな社会でも言葉…
マタイ 5章
「あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。それ以上のことは、悪い者から出るのである。」 マタイによる福音書 5章37節
然りは然り、否は否
社会の慣習の中で、誓いや約束を求められることがしばしばあります。とりわけ信仰に生きる生活は、神と人の前でなされる厳かな誓いぬきには成り立たないと言えるでしょう。洗礼、結婚、教会の務めにつく場合などで…
マタイ 10章
「だから、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。」 マタイによる福音書 10章32節
大胆にキリストを告白する
注意深く言葉を用いることは、言うまでもなく大切です。けれども、言葉に生きる生活は、決して臆病であってはなりません。周りを気にして、語るべき言葉まで惜しむことは、聖書と主イエスの本意ではありません。 主…
詩編 50編
「告白を神へのいけにえとしてささげ
いと高き神に満願の献げ物をせよ。
それから、わたしを呼ぶがよい。
苦難の日、わたしはお前を救おう。
そのことによって
お前はわたしの栄光を輝かすであろう。」 詩編 50編14節~15節
御名を呼ぶ者に答える神
聖書の神は「名」をもつ神です。神の名は、神の恵みと真実を担う「器」ですから、主の名が正しく唱えられるところに主は真実に臨在してくださいます。主の日の礼拝は、神の臨在の最先端であり、主はそこで唱えられ…
コロサイ 3章
そして、何を話すにせよ、行うにせよ、すべてを主イエスの名によって行い、イエスによって、父である神に感謝しなさい。 コロサイの信徒への手紙 3章17節
イエスの御名がすべてを包む
神は言葉によって世界を創造し、人間と世界の贖いのため、御子を「言(ことば)」として世に遣わされました。御子イエスは、言葉と聖霊によって世にいる神であられます。つまり、神は言葉という手立てを用いて人間…
コロサイ 5章
だれかが罪を犯すなら、すなわち、見たり、聞いたりした事実を証言しうるのに、呪いの声を聞きながらも、なおそれを告げずにいる者は、罰を負う。 コロサイの信徒への手紙 5章1節
御名を汚すことは最大の罪
偽りの誓いや、神の名を用いて人を呪うことに、神がどれほど激しい嫌悪と怒りをお持ちになるか。この聖句は、取り付く島もないほどの厳格さで私たちに迫ってきます。レビ記5章の文脈で問われている罪は、意図的に犯…
ルカ 9章
イエスは十二人を呼び集め、あらゆる悪霊に打ち勝ち、病気をいやす力と権能をお授けになった。 ルカによる福音書 9章1節
宣べ伝え、寄り添う
主イエスは十二人を呼び集め、「神の国を宣べ伝え、病人をいやすために」派遣なさいました。「神の国の宣教」と「病人のいやし」が共に弟子たちに与えられた使命であったことに注目したいと思います。「病人のいや…
申命記 6章
あなたの神、主を畏れ、主にのみ仕え、その御名によって誓いなさい。 申命記 6章13節
主への愛と畏れの中で生きる
神はご自身の御名が、私たちの生活のすべての領域で尊ばれ愛されることを要求されます。この要求つまり神の戒めこそ、教会とキリスト者に与えられる喜び、平和、慰めの保障です。神の戒めは、神が私たちの全生活に…
エレミヤ 4章
もし、あなたが真実と公平と正義をもって
「主は生きておられる」と誓うなら
諸国の民は、あなたを通して祝福を受け
あなたを誇りとする。 エレミヤ書 4章2節
主は生きておられる
約束の地カナンに入るイスラエルの民に、神は既存の民と町々を「滅ぼし尽くす」よう命じました(申7章2節)。しかし既存の民を皆殺しにしたわけでないことは、聖書の記録からも歴史的な知見からも明らかです。 ギブ…
ヨシュア 9章
ヨシュアは彼らと和を講じ、命を保障する協定を結び、共同体の指導者たちもその誓いに加わった。 ヨシュア記 9章15節
不実と無知を癒やされる神
約束の地カナンに入るイスラエルの民に、神は既存の民と町々を「滅ぼし尽くす」よう命じました(申7章2節)。しかし既存の民を皆殺しにしたわけでないことは、聖書の記録からも歴史的な知見からも明らかです。 ギブ…
2コリント 1章
神を証人に立てて、命にかけて誓いますが、わたしがまだコリントに行かずにいるのは、あなたがたへの思いやりからです。 コリントの信徒への手紙二 1章23節
思いやる心こそ
コリント訪問が、何かの理由で延期されている。その事情の詳細をここで述べることはできません。パウロの訪問計画が、そもそも「軽はずみ」「人間的な考え」だと非難する声も、パウロの耳に届いているようです。し…
ローマ 9章
わたしはキリストに結ばれた者として真実を語り、偽りは言わない。わたしの良心も聖霊によって証ししていることです ローマの信徒への手紙 9章1節
聖霊によって良心が語る
真実を語ることがどれほど困難であるか、を弁えないキリスト者はいないでしょう。真実な言葉、いのちの言葉。それだけを語って十字架に向かわれたキリストから、言葉の恵みと深み、言葉の喜びと責任を知らされてい…
ヤコブ 5章
わたしの兄弟たち、何よりもまず、誓いを立ててはなりません。天や地を指して、あるいは、そのほかどんな誓い方によってであろうと。裁きを受けないようにするために、あなたがたは「然り」は「然り」とし、「否」は「否」としなさい。 ヤコブの手紙 5:12
20170916
神の前でなされる合法的な誓いはもちろんあります。その事実を踏まえた上でなお、聖書は誓いを立てることへの慎重な姿勢、厳しい調子を崩しません。「正当な誓い」「合法的な(御言葉に適う)誓い」を適正に保持す…
ルカ 15章
「言っておくが、このように、一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの間に喜びがある。」 ルカによる福音書 15章10節
神の熱意と喜び
15章の三つのたとえ話には共通点があります。「失われた者を探し求める神の熱意」と「失われた者が見出された時の神の喜び」です。 見失った羊は特別に高価な羊ではありません。ドラクメ銀貨1枚も大した額ではあり…
出エジプト 20章
安息日を心に留め、これを聖別せよ。 出エジプト記 20章8節
安息日を「心に留める」
十戒の他の戒めにも当てはまることですが、一見単純なことのように思える第四の戒めをふさわしく理解し実践するためには、信仰的な知恵と分別が必要です。とりわけ今という時代は、より一層必要なのではないかと感…
出エジプト 20章
「6日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、7日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。」 出エジプト記 20章9節~10節
信仰の訓練と継承
聖書の教えは、それを受け取る人が置かれている状況や立場の変化に応じて新たな気づきを与えてくれます。 青年時代、第四戒はわたし自身がどのように主の日を過ごすべきかを教えてくれる指針でした。CSから始まっ…
出エジプト 20章
「6日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、7日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。」 出エジプト記 20章11節
創造主なる神にならって
第四戒には、十戒の他の戒めとは異なって、「~しなさい」あるいは「~してはならない」という命令だけでなくて、なぜこの戒めを守らなければならないかを教えるための説明が付けられています。 きょうの聖書個所、…
申命記 5章
「あなたはかつてエジプトの国で奴隷であったが、あなたの神、主が力ある御手と御腕を伸ばしてあなたを導き出されたことを思い起こさねばならない。そのために、あなたの神、主は安息日を守るよう命じられたのである。」 申命記 5章15節
安息日と主の救い
十戒が直接的に語られている聖書個所には、出エジプト記20章と申命記5章の二つがあります。実際に聖書を開いて読み比べていただきたいのですが、興味深いことに、同じ第四戒を取り扱っていながらも、両者には明確な…
ヘブライ 4章
だから、わたしたちはこの安息にあずかるように努力しようではありませんか。さもないと、同じ不従順の例に倣って堕落する者が出るかもしれません。 ヘブライ人への手紙 4章11節
信仰生活のリズム
十戒は二つの部分に分けられます。第一戒から第四戒までの前半部分は私たちが神に対してどのようにふるまうべきかを教え、第五戒から第十戒の後半部分は私たちが隣人にどのような責任を負っているかを教えています…
イザヤ 66章
新月ごと、安息日ごとに
すべての肉なる者はわたしの前に来てひれ伏すと
主は言われる。 イザヤ書 66章23節
真の安息を求めて
『ハイデルベルク』の主な作成者であるウルジヌスは、この問答の解説書も著しています。第四戒の個所を読んでみますと、ウルジヌスは第四戒で教えられていることを教会の課題として、さらにそれを具体的に行う教職…
イザヤ 24章
あなたがたはこれらのことの証人となる。 イザヤ書 24章48節
きっとあの人にも起こる
よみがえられた主イエスは、弟子たちに伝道するようにはっきりとお命じになりました。主イエスの復活の事実と伝道命令。この二つが弟子たちの伝道のエネルギーとなったのです。 弟子たちの真ん中に立たれた主イエス…
箴言 1章
わが子よ、父の諭しに聞き従え。
母の教えをおろそかにするな。 箴言 1章8節
子と親の関係とは
よく耳にすることですが、子どもは自分の親を選ぶことはできません。では、親は子どもを選べるのでしょうか。生まれて育つまでは、どんな子どもになるのか、親でさえわかりません。選ぶことができないこの関係を、…
エフェソ 6章
父親たち、子どもを怒らせてはなりません。主がしつけ諭されるように、育てなさい。 エフェソの信徒への手紙 6章4節
親と子の関係とは
十戒の第五戒が望んでいることは、子どもが親に一方的に従うことではありません。親の側には、子どもが喜んで従いたいと思う、尊敬に値する人であることが求められています。ところが、そうありたいと願っていても…
エフェソ 5章
キリストに対する畏れをもって、互いに仕え合いなさい。 エフェソの信徒への手紙 5章21節
妻と夫の関係とは
夫婦とは不思議な関係です。血縁とも、地縁とも、利害関係とも異なる関係です。好きだから結婚したのでしょうし、子どもを授かると共に親になります。 妻と夫の関係で、わたしが一番大切だと思っていますのは、「人…
エフェソ 6章
奴隷たち、キリストに従うように、恐れおののき、真心を込めて、肉による主人に従いなさい。人にへつらおうとして、うわべだけで仕えるのではなく、キリストの奴隷として、心から神の御心を行い、人にではなく主に仕えるように、喜んで仕えなさい。 エフェソの信徒への手紙 6章5節~7節
上司と部下の関係とは
わたしは献身する前、大学や研究所で12年間ほど働いていました。その間に三人の上司の下で働きました。それぞれが異なるタイプの上司でした。放任主義の上司、押し付け型の上司、細かな所までもコントロールしよう…
ローマ 13章
人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです。従って、権威に逆らう者は、神の定めに背くことになり、背く者は自分の身に裁きを招くでしょう。 ローマの信徒への手紙 13章1節~2節
国家との関係
国家権力の宗教への介入が不安視されている昨今です。憲法を改正して戦前・戦後の全体主義的な国家を取り戻そうとする風潮があるという意見が教会内外で表明されています。この時代にあって私たちはどのように認識…
使徒 20章
どうか、あなたがた自身と群れ全体とに気を配ってください。聖霊は、神が御子の血によって御自分のものとなさった神の教会の世話をさせるために、あなたがたをこの群れの監督者に任命なさったのです。 使徒言行録 20章28節
教会における秩序
私たちの改革派教会は長老制という政治形態をとっています。それが最も聖書的であるという確信からです。長老(牧師も長老です)によって構成される小会、中会、大会で教会の伝道方針や教育方針が審議されて、決定…
キリストの再臨の信仰を批判する異端教師がキリスト教会内に入り込み、教会に混乱と分裂を引き起こしたことがあったので、この手紙が書かれました。 「主が来るという約束は、いったいどうなったのだ。…何一つ変わ…