わたしへの言葉 | ルカによる福音書 5章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ルカによる福音書 5章

話し終わったとき、シモンに、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言われた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 5章4節

わたしへの言葉

一晩中漁をしても何もとれなかったというむなしさの中で、シモンは舟の上からお語りになる主イエスのすぐ隣にいたにもかかわらず、その御言葉が心に届きませんでした。しかしお話が終わり、主イエスが個人的に「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」とおっしゃったその御言葉に聞き従った時に、驚くべき大漁を経験したのです。一般的な教訓としてではなく、このわたしに語りかけてくださる御言葉に聴き従う時に、人は「先生」ではなく「主」と出会うことができるのです。

この大漁を経験したシモンは「わたしから離れてください」と言いました。神に等しい「主」なるお方の御前に出るにふさわしくない自分自身の罪深さを自覚したからでしょう。しかし主イエスは「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる」とおっしゃいました。自分の罪深さを知り、その罪を赦してくださる主イエスと出会い、その御言葉に聞き従う時に、人は人間をとる漁師となることができるのです。自分の力を頼みとせず主の御力に信頼して、わたしに語られた主の言葉に聞き従い、網を降ろします。

吉田 実(但馬みくに伝道所)