リジョイス聖書日課 2016年7月

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2016年7月の聖書日課

ヨハネ 18章

イエスは御自分の身に起こることを何もかも知っておられ、進み出て、「だれを捜しているのか」と言われた。 ヨハネによる福音書 18章4節

だれを捜しているのか

「イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた」(13章1節)。主イエスの最後の1日を、ヨハネによる福音書はこのように書き始めています。…

ヨハネ 19章

イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。 ヨハネによる福音書 19章30節

成し遂げられた

十字架は一番残酷な死刑の方法です。囚人を裸にして、木に釘づける。それだけと言えばそれだけです。一気に殺してしまわない。恥と苦しみの中に放って置く、長い痛みと苦しみ。のどの渇き、じわじわと味わわされる…

詩編 143編

わたしの霊はなえ果て
心は胸の中で挫けます。
わたしはいにしえの日々を思い起こし
あなたのなさったことをひとつひとつ思い返し
御手の業を思いめぐらします。 詩編 143編4節~5節

心が挫けるとき

詩人は敵に命をねらわれ「わたしはさながら墓穴に下る者です」と絶望感をあらわにしています(7節)。人間的には助かる見込みがない中で、詩人の心は意気消沈していきました。「わたしの霊はなえ果て、心は胸の中で…

歴代上 8章

ネルにはキシュが生まれ、キシュにはサウルが生まれ、サウルにはヨナタン、マルキ・シュア、アビナダブ、エシュバアルが生まれた。 歴代誌上 8章33節

信仰の継続と継承の大切さ

8章はすべてベニヤミン族について記しています。33節にはイスラエルの初代の王であるサウルの名前が出てきます。そしてサウルの子たちの名前もありますが、彼らの名前の意味が興味深いのです。 ヨナタンは「主なる…

歴代上 9章

彼らは神殿の奉仕の職務について有能な人々であった。 歴代誌上 9章13節

苦しみの彼方に

1章から始まった長い系図は9章で終わります。そしてサウルの記事に進んでいきます。9章の最後にサウルの系図がもう一度書かれていますが、ここには、厳しかったバビロン捕囚後、祖国に帰って来て、エルサレムに居住…

歴代上 10章

サウルは、主に背いた罪のため、主の言葉を守らず…主は彼を殺し、王位をエッサイの子ダビデに渡された。 歴代誌上 10章13節~14節

主への不従順による裁き

9章までの系図が終わり、10章ではサウルの死が語られます。初代の王サウルが敵の手に倒れ、サウル王朝が断絶するのですが、それはサウル王が主に不従順だったために死んだからでした。王は口寄せに伺いを立て、主の…

ヨハネ 20章

イエスが、「マリア」と言われると、彼女は振り向いて、ヘブライ語で、「ラボニ」と言った。「先生」という意味である。 ヨハネによる福音書 20章16節

主にお会いする(1)

日曜日の朝早く、マリアは主イエスの墓に行きます。けれどもそこに納められているはずの主イエスの遺体は見当たりません。とうとう泣き出してしまいます。わたしの主が取り去られてしまった、と。復活が信じられな…

ヨハネ 21章

イエスの愛しておられたあの弟子がペトロに、「主だ」と言った。シモン・ペトロは「主だ」と聞くと、裸同然だったので、上着をまとって湖に飛び込んだ。 ヨハネによる福音書 21章7節

主にお会いする(2)

ティベリアス湖畔で復活の主イエスが現れてくださいました。 一晩中漁をして何も獲れなかったのに、誰とも知れない人の言うことを聞くと網を引き上げることもできないほどの大漁でした。その人があのお方だと最初に…

2コリント 1章

神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。 コリントの信徒への手紙二 1章4節

苦難と慰め

パウロは自信に満ち、弱さなど示したことがありませんでした。けれども根本的に変えられました。苦難や弱さも正直に語ります。苦難は苦難だけで終わらない人生へと変えられたからです。 パウロは、生きる望みさえ失…

詩編 144編

主よ、人間とは何ものなのでしょう
あなたがこれに親しまれるとは。
人の子とは何ものなのでしょう
あなたが思いやってくださるとは。
人間は息にも似たもの
彼の日々は消え去る影。 詩編 144編3節~4節

人間とは何ものなのでしょう

詩編144編は、「主をたたえよ、わたしの岩を」と、敵との戦いの中で、岩のように堅固にわたしを守られた主への賛美で始まります(1、2節)。 3節では一転して、力強い主の前で、人はどのような存在なのかと、自分自…

歴代上 11章

「これまで、サウルが王であったときにも、イスラエルの進退の指揮をとっておられたのはあなたでした。あなたの神、主はあなたに仰せになりました。『わが民イスラエルを牧するのはあなただ。あなたがわが民イスラエルの指導者となる』と。」 歴代誌上 11章2節

イスラエルを牧する王の登場

サウルは主の言葉を守らなかったという罪を犯し、主に聞かず、自分の思い込みで事をなしました。その結果サウルは主の怒りを買い、主に捨てられ、イスラエル全体が暗闇の中に落ち込みました。そこにダビデという若…

歴代上 12章

「ダビデよ、わたしたちはあなたのもの。
エッサイの子よ、あなたの味方です。
平和がありますように。
あなたに平和、あなたを助ける者に平和。
あなたの神こそ、あなたを助ける者。」
ダビデは彼らを受け入れ、部隊の頭とした。 歴代誌上 12章19節

主の前に心を一つにしよう

ダビデがサウルから逃れているとき、傑出した勇士たちがツィクラグにいるダビデのもとに集合し、イスラエルが一つとなって彼を王位に就けました。各部族の勇敢で有能な戦士が続々とダビデのもとに集いました。弓の…

歴代上 13章

「あなたたちが賛成し、またわたしたちの神、主の御旨でもあるなら、わたしたちはイスラエル全土に残っている兄弟、および牧草地をもつ町にいる祭司とレビ人に使いを送ってここに集め、わたしたちの神の箱をここに移そうではないか。サウルの時代にわたしたちはこれをおろそかにした。」 歴代誌上 13章2節~3節

神をたずね求める

神の箱にはあの十戒を記した2枚の石の板が納められており、「契約の箱」とも呼ばれていました。長方体でアカシアの木で作られ、内外は純金でおおわれていました。その上には金の飾りがつき、四隅には運搬用の棒を差…

2コリント 2章

わたしが何かのことで人を赦したとすれば、それは、キリストの前であなたがたのために赦したのです。わたしたちがそうするのは、サタンにつけ込まれないためです。 コリントの信徒への手紙二 2章10節~11節

サタンにつけ込まれないため

サタンのやり口はエデンの園での誘惑からわかります。サタンは欺きの専門家です。あらゆる機会を用いて、私たちを神から引き離そうとします。パウロが、悩みと憂いに満ちた心で涙ながらに厳しい手紙を書いたのは、…

2コリント 3章

わたしたちの推薦状は、あなたがた自身です。それは、わたしたちの心に書かれており、すべての人々から知られ、読まれています。あなたがたは、キリストがわたしたちを用いてお書きになった手紙として公にされています。 コリントの信徒への手紙二 3章2節~3節

わたしたちの推薦状

文字で記した紙に書かれた推薦状は重要です。パウロも書いたことがあります(ロマ16章参照)。けれども、もう一つの推薦状があります。生ける神の霊によって、人の心の板に書かれた手紙です。 空しい日々を過ごして…

2コリント 4章

ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものでないことが明らかになるために。 コリントの信徒への手紙二 4章7節

このような宝を土の器に納めています

立派な絵画には高級な額縁を用意することでしょう。料理の美味しさは器の工夫で更に増します。 神は私たちを、すばらしい宝を納める器とされています。私たちに相応しい立派さがあるからではありません。土の器です…

詩編 145編

主を呼ぶ人すべてに近くいまし
まことをもって呼ぶ人すべてに近くいまし
主を畏れる人々の望みをかなえ
叫びを聞いて救ってくださいます。 詩編 145編18節~19節

呼ぶ人すべてに近くいます主

詩人は冒頭からあふれるばかりの賛美をささげています。主はご自身の造られたすべてのものに恵みを与え、憐れんでくださる、慈しみに満ちておられる神です。主がどんなに善いお方であるかは、すべての命あるものに…

歴代上 14章

ダビデは、主が彼をイスラエルの王として揺るぎないものとされ、主の民イスラエルのために彼の王権を非常に高めてくださったことを悟った。 歴代誌上 14章2節

ダビデ支配の確立

神はダビデを恵みの契約の継承者として選ばれ、彼は40年間王位に就きました。7年半ヘブロンでユダを、33年間エルサレムでイスラエルとユダを統治し、彼の王権は揺るぎないものとなりました。神が導いてくださったの…

歴代上 15章

「レビ族の家系の長であるあなたたちは、…主の箱を、…運び上げよ。最初のときにはあなたたちがいなかったので、わたしたちの神、主はわたしたちを打ち砕かれた。わたしたちが法に従って主を求めなかったからである。」 歴代誌上 15章12節~13節

失敗から謙虚に学ぶ

オべド・エドムの家に仮安置されていた神の箱をエルサレムに運ぶために、ダビデは、宮殿を造営し、箱を安置する場所を整えました。最初の試みは神の怒りのために失敗し、不幸な結果となりましたので、神の法に従い…

歴代上 16章

わたしたちの救いの神よ、わたしたちを救い
諸国の中からわたしたちを集め
救い出してください。
聖なる御名に感謝をささげ
あなたを賛美し、ほめたたえさせてください。 歴代誌上 16章35節

主に感謝し、主をほめたたえよう

民は神の箱を運び上げ、ダビデが張った天幕の真ん中に安置しました。すべては神の祝福の中で行われ、ダビデは感謝の献げ物を準備し、民と喜びを分かち合うために、パン1個、なつめやしの菓子、干しぶどうの菓子を民…

2コリント 5章

神がわたしたちを通して勧めておられるので、わたしたちはキリストの使者の務めを果たしています。キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。 コリントの信徒への手紙二 5章20節

わたしたちはキリストの使者

弱さや欠けが多くあっても、神との和解を得た私たちは「新しく創造された者」です。 神のすばらしい御業の結果です。それが私たちだけに留まらないために、神は私たちに新しい使命を与えておられます。キリストは弟…

2コリント 6章

キリストとベリアルにどんな調和がありますか。信仰と不信仰に何の関係がありますか。神の神殿と偶像にどんな一致がありますか。わたしたちは生ける神の神殿なのです。 コリントの信徒への手紙二 6章15節~16節

わたしたちは生ける神の神殿

私たちは、天の御国に召されるまでこの世を生きます。どのように生きるのかという理解と実践は、信仰に基づいています。救われるためではなく、他者に救いの祝福を届けるために、私たちは善き生活を目指します。 主…

2コリント 7章

あなたがたが悲しんだのは神の御心に適ったことなので、わたしたちからは何の害も受けずに済みました。神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改めを生じさせ、世の悲しみは死をもたらします。 コリントの信徒への手紙二 7章9節~10節

御心に適った悲しみ

とかく私たちは、耳あたりのよい言葉に心を惹かれるかもしれません。しかし、聖化未完成の私たちが罪の指摘をされることは本当に大切です。荒れ野を旅した神の民のように罪を犯すことがあるからです。 キリストに深…

詩編 146編

君侯に寄り頼んではならない。
人間には救う力はない。
霊が人間を去れば
人間は自分の属する土に帰り
その日、彼の思いも滅びる。
いかに幸いなことか
ヤコブの神を助けと頼み
主なるその神を待ち望む人。 詩編 146編3節~5節

神に信頼する者の幸い

詩人は冒頭で「ハレルヤ、わたしの魂よ、主を賛美せよ」と彼の魂に呼びかけます。さらに「いかに幸いなことか、ヤコブの神を助けと頼」むことができる人は、と信仰者として歩める幸いを高らかにうたいます。彼が信…

歴代上 17章

「わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。わたしはあなたに先立つ者から取り去ったように、彼から慈しみを取り去りはしない。わたしは彼をとこしえにわたしの家とわたしの王国の中に立てる。彼の王座はとこしえに堅く据えられる。」 歴代誌上 17章13節~14節

選びの民と共に歩む主

ダビデは王宮に住むようになり、預言者ナタンは彼に言いました。「心にあることは何でも実行なさるとよいでしょう。神はあなたと共におられます」(2節)。こうして、ナタンはダビデと神の間に立って、ダビデが王と…

歴代上 18章

ダビデは王として全イスラエルを支配し、その民すべてのために裁きと恵みの業を行った。 歴代誌上 18章14節

勝利を与えられた主

ダビデの真摯な祈りに神は、戦争の勝利をもって応えられました。「神は敵をこの手で、水が堤防を破るように打ち破ってくださった」(14章11節)。ダビデは先ずペリシテ人を打ち破り、次にモアブを破りました。彼ら…

歴代上 19章

「我らの民のため、我らの神の町々のため、雄々しく戦おう。主が良いと思われることを行ってくださるように。」 歴代誌上 19章13節

良きことを行ってくださる主

ダビデがサウルに追われ、さ迷っていた時、サウルの敵であったアンモン人の王ナハシュは彼をかくまってくれました。その王が亡くなったのでダビデは恩義と弔意を表すため家臣を送りました。ところが、アンモンの高…

2コリント 8章

あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです。 コリントの信徒への手紙二 8章9節

主の貧しさによって豊かになるため

弱さや欠けがいっぱいありますが、キリストのゆえにすでに豊かにされています。私たちは「受けるよりは与えるほうが幸いである」と主が言われたことを覚えましょう(使20章35節)。 主は、ご自身を与え尽くす道を歩…

2コリント 9章

わたしはあなたがたの熱意を知っているので、アカイア州では去年から準備ができていると言って、マケドニア州の人々にあなたがたのことを誇りました。あなたがたの熱意は多くの人々を奮い立たせたのです。 コリントの信徒への手紙二 9章2節

奮い立たせる熱意

1世紀の地中海世界の各地にたてられた教会は小さな群れでした。一つひとつの群れの距離も離れていました。いまの日本の教会も似ていると思います。 コリント教会は、エルサレム教会の困難を覚えて祈り、献金をして…

2コリント 10章

わたしたちは肉において歩んでいますが、肉に従って戦うのではありません。わたしたちの戦いの武器は肉のものではなく、神に由来する力であって要塞も破壊するに足ります。 コリントの信徒への手紙二 10章3節~4節

要塞も破壊する力

昔も今も、これからも、世界の根本的な問題は罪です。目に見えない悪魔の力です。科学技術の力、経済力で武器をどんなに増強しても、罪の問題の解決にはなりません。この点での科学文明の無力を深く覚える必要があ…

詩編 147編

獣や、烏のたぐいが求めて鳴けば
食べ物をお与えになる。
主は馬の勇ましさを喜ばれるのでもなく
人の足の速さを望まれるのでもない。
主が望まれるのは主を畏れる人
主の慈しみを待ち望む人。 詩編 147編9節~11節

主の慈しみを待ち望む人の幸い

詩人はこの詩編を通して主を賛美し主に信頼するよう私たちを促します。 主は天地万物を創造され、御言葉によってそれらを支えておられる力ある神です。獣や、烏のたぐいが求めて鳴けば、食べ物をお与えになられます…