主の貧しさによって豊かになるため | コリントの信徒への手紙二 8章

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コリントの信徒への手紙二 8章

あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙二 8章9節

主の貧しさによって豊かになるため

弱さや欠けがいっぱいありますが、キリストのゆえにすでに豊かにされています。私たちは「受けるよりは与えるほうが幸いである」と主が言われたことを覚えましょう(使20章35節)。

主は、ご自身を与え尽くす道を歩み通されました。天の栄光に輝いておられた神の御子が、一切の栄光を捨てて、僕の身分となり、人間と同じようになってくださいました。本当に豊かなお方が、貧しくなられたのは、私たちのためでした。本来、仕えられるべきお方が、仕えるためにお出でくださいました。命のすべてを差し出してくださいました。この救い主のお蔭で私たちは豊かなものとされました。その恵みを受けている私たちに「慈善の業においても豊かな者となりなさい」と勧められています(7節)。

私たちの小さな賜物を主のために用いてくださいと差し出すなら、主は祝福して用いてくださいます。しかし、分かち合うことなく、「教理的な正しさだけなら、愛の欠如と自尊心を増すだけです」と、或る神学者は語ります。キリストに倣って生きられるよう祈りましょう。

西堀 則男