リジョイス聖書日課 2016年5月

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2016年5月の聖書日課

詩編 135編

主はヤコブを御自分のために選び
イスラエルを御自分の宝とされた。 詩編 135編4節

私たちも「神の宝の民」

この詩編は神への賛美と祈りの詩です。世界を創造し、自然を支配しておられる神。歴史を通してイスラエルと共に歩まれた神、この神が賛美されています。 さらにこの詩編では神が、周辺の偶像の神と違う生ける神とし…

ヨブ 24章

だが、そうなってはいないのだから
誰が、わたしをうそつきと呼び
わたしの言葉をむなしいものと
断じることができようか。 ヨブ記 24章25節

悪人が栄え、消え去らない

エリファズに対するヨブの反論は、神の前でくりひろげられている悪人たちの悪行と、その被害者たちを神が御心に留めておられないかのように見える悲惨の描写です。 ヨブは言います。「人は地境を移し、家畜の群れを…

詩編 102編

後の世代のために
このことは書き記されねばならない。
「主を賛美するために民は創造された。」 詩編 102編19節

主を賛美するために

日本キリスト改革派教会は、創立70周年記念信徒大会をきょう開催します。この日を迎えることが許されたことを思い、主の御名をほめたたえます。信徒大会自体は一日限りの開催です。しかし、そこで与えられる祝福は…

ヨブ 25章

どうして、人が神の前に正しくありえよう。
どうして、女から生まれた者が清くありえよう。 ヨブ記 25章4節

愛のない正義の危うさ

悪人が栄える事実を語って神の正義を問うヨブに対して、ビルダドは否定することも説明することもできません。 ビルダドはその問題に触れることをせず、神の偉大さによってヨブに答えようします。「恐るべき支配の力…

ヘブライ 6章

わたしたちは、あなたがたおのおのが最後まで希望を持ち続けるために、同じ熱心さを示してもらいたいと思います。あなたがたが怠け者とならず、信仰と忍耐とによって、約束されたものを受け継ぐ人たちを見倣う者となってほしいのです。 ヘブライ人への手紙 6章11節~12節

最後まで希望を持ち続ける

ヘブライ人への手紙の最初の読者たちは、信仰のための迫害によって、さまざまな艱難に苦しんでいたであろうと想像されます。ですから、この手紙では一貫して信仰の励ましがなされています。偉大な大祭司である御子…

ヘブライ 7章

この方は、ほかの大祭司たちのように、まず自分の罪のため、次に民の罪のために毎日いけにえを献げる必要はありません。というのは、このいけにえはただ一度、御自身を献げることによって、成し遂げられたからです。 ヘブライ人への手紙 7章27節

完全に救うことができる方

イエス・キリストは、神の絶対不変の誓いによって立てられた「永遠の大祭司」です(20~22節)。ヘブライ人への手紙は一貫して、この大祭司イエスの開いてくださった神への道、命と救いの道にとどまるようにと、試…

ヘブライ 8章

今述べていることの要点は、わたしたちにはこのような大祭司が与えられていて、天におられる大いなる方の玉座の右の座に着き、人間ではなく主がお建てになった聖所また真の幕屋で、仕えておられるということです。 ヘブライ人への手紙 8章1節~2節

このような大祭司が与えられている

「永遠の大祭司」イエス・キリストは、ただ一度の決定的な犠牲のいけにえとして、十字架において御自身を献げてくださり、私たちに完全な罪の赦しをもたらしてくださいました。それゆえ私たちは、もはや恐れも負い…

詩編 136編

恵み深い主に感謝せよ。
慈しみはとこしえに。
神の中の神に感謝せよ。
慈しみはとこしえに。
主の中の主に感謝せよ。
慈しみはとこしえに。 詩編 136章1節~3節

恵み深い主に感謝せよ

136編は神殿礼拝での交読文です。祭司の言葉に、会衆は「慈しみはとこしえに」と応答します。神への感謝が延々と続き、会衆は神の恵み深さを一つひとつ数えることができたことでしょう。 私たちなら、どんな感謝が…

ヨブ 26章

だが、これらは神の道のほんの一端。
神についてわたしたちの聞きえることは
なんと僅かなことか。
その雷鳴の力強さを誰が悟りえよう。 ヨブ記 26章14節

友を真理で切り捨ててよいのか?

ビルダドの「どうして、女から生まれた者が清くありえよう」(25章4節)との言葉は真理であり、無罪を確信するヨブの心を激しく打ちました。 ヨブはたまらずビルダドの発言をさえぎって口を開きます。「あなた自身…

ヨブ 27章

断じて、あなたたちを正しいとはしない。
死に至るまで、わたしは潔白を主張する。 ヨブ記 27章5節

頑迷な潔白の主張なのか?

ヨブはこの最後の反論で友人たちの三度の議論と説得を全面的に拒否します。 ヨブは語ります。「わたしの権利を取り上げる神にかけて、わたしの魂を苦しめる全能者にかけて、わたしは誓う」(2節)、「断じて、あな…

ヨブ 28章

そして、人間に言われた。
「主を畏れ敬うこと、それが知恵
悪を遠ざけること、それが分別。」 ヨブ記 28章28節

主を畏れる

人間には銀や金などを採掘する知恵がありました。また、硬い岩を切り裂き、川の源をせき止めてまで、価値のありそうな物を得る知恵すら持つようになりました。 では、本当に価値のあるもの、すなわち私たちを生かす…

ヘブライ 9章

もし、雄山羊と雄牛の血…が、汚れた者たちに振りかけられて、彼らを聖なる者とし、その身を清めるならば、まして、永遠の“霊”によって、御自身をきずのないものとして神に献げられたキリストの血は、わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するようにさせないでしょうか。 ヘブライ人への手紙 9章13節~14節

キリストの血の効力

「生き物の命は血の中にある」、「血はその中の命によって贖いをするのである」と記されています(レビ17章11節)。いけにえが屠られると、赤い鮮血がおびただしく流れ出ます。血を流し、がくがくと震えて、いけに…

ヘブライ 10章

あなたがたは、光に照らされた後、苦しい大きな戦いによく耐えた初めのころのことを、思い出してください。…自分がもっとすばらしい、いつまでも残るものを持っていると知っているので、財産を奪われても、喜んで耐え忍んだのです。…神の御心を行って約束されたものを受けるためには、忍耐が必要なのです。 ヘブライ人への手紙 10章32節~36節

忍耐が必要なのです

「忍耐が必要」と、聖書は繰り返し教えています。忍耐とはどういうことでしょうか。不当な暴力を受けても、我慢だ辛抱だ、ただ黙って耐え忍ぶのだと単純に考えてはいけません。むしろ出エジプト以来、聖書の救いの…

ヘブライ 11章

信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました。 ヘブライ人への手紙 11章1節~2節

見えない希望を信じる

「信仰」とはどういうことかを考えるときに、なにより大事なのは、信仰に生きた「昔の人たち」の生きざまに学ぶことだと、この11章は教えてくれているように思います。 大洪水が来る予兆など何もないのに、信じて箱…

使徒 2章

「彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」 使徒言行録 2章11節

聖霊による神の業の宣教

教会が伝道へと出ていく上で解決されなければならないのが、言葉の問題でした。それは外国語を修得するという外的な問題だけではありません。私たちは同じ言葉を話しながら心が通じ合わず、通い合わないという現実…

ヨブ 29章

どうか、過ぎた年月を返してくれ
神に守られていたあの日々を。 ヨブ記 29章2節

心からの声を神に上げる

どうか、過ぎた年月を返してくれ!ヨブが苦難の中で、心からの叫びの声を上げています。ヨブは、かつての自分の繁栄の日々を思い起こしています。彼は、これまで人びとから敬意を受けて歩んでいました。しかし、今…

ヨブ 30章

神よ
わたしはあなたに向かって叫んでいるのに
あなたはお答えにならない。
御前に立っているのに
あなたは御覧にならない。 ヨブ記 30章20節

あなたはお答えにならない

29章で「過ぎた年月」の繁栄を思い起こしたヨブは、30章では一転して、嘲笑を受けている「今」の自分を語ります。かつては人々から敬意を払われていた彼も、今は自分より若い者から嘲笑を受けています。 しかし、ヨ…

ヨブ 31章

どうか、わたしの言うことを聞いてください。
見よ、わたしはここに署名する。
全能者よ、答えてください。 ヨブ記 31章35節

神よ、答えてください

「ヨブは語り尽くした」(40節)。彼は耐え難い試練の中にあって、自分のすべてを語り尽くしました。これまでヨブは、彼のもとを訪れた三名の友人から、自らの信仰を咎められてきました。無理解な友人たちに囲まれ…

ヘブライ 12章

また、だれであれ、ただ一杯の食物のために長子の権利を譲り渡したエサウのように、みだらな者や俗悪な者とならないよう気をつけるべきです。…エサウは後になって祝福を受け継ぎたいと願ったが、拒絶されたからです。涙を流して求めたけれども、事態を変えてもらうことができなかったのです。 ヘブライ人への手紙 12章16節~17節

今こそ、踏ん張り時

私たちは急に決断を迫られ、一気にその後の進退が決まるようなことに直面するときがあります。主イエスのもとに「正しい人を装う回し者」が現れます。彼らは主イエスの揚げ足を取るため、熟慮を重ねた抜け道のない…

ヘブライ 13章

永遠の契約の血による羊の大牧者、わたしたちの主イエスを、死者の中から引き上げられた平和の神が、御心に適うことをイエス・キリストによってわたしたちにしてくださり、御心を行うために、すべての良いものをあなたがたに備えてくださるように。栄光が世々限りなくキリストにありますように、アーメン。 ヘブライ人への手紙 13章20節~21節

励ましの祈り

この手紙は、迫害と艱難と戦いながら走り続ける信仰者に、大いなる救いの事実を見上げさせ、信仰の勇気を与え続けてきました。その上からの励ましが、最後の美しい祝祷に凝縮されます。 神の栄光の反映である、神の…

ヨハネ 1章

イエスは振り返り、彼らが従って来るのを見て、「何を求めているのか」と言われた。…イエスは、「来なさい。そうすれば分かる」と言われた。 ヨハネによる福音書 1章38節~39節

来なさい。そうすれば分かる

自分たちの前を歩いておられる主イエスを、じっと見つめながらついていく弟子たちがいました。私たちもまた、主イエスの背を見つめながら、きょうも歩き続けます。主は、私たちのその眼差しに気付いてくださり、立…

詩編 137編

バビロンの流れのほとりに座り
シオンを思って、わたしたちは泣いた。 詩編 137編1節

天上の礼拝を望みつつ

詩人は今、捕囚の地バビロンで静かに祈っています。エルサレム神殿での荘厳な礼拝を思い、あざける者たちの中で現在の状況を嘆いています。「どうして歌うことができようか。主のための歌を、異教の地で」(4節)。…

ヨブ 32章

いや、わたしはだれの顔を立てようともしない。
人間にへつらうことはしたくない。 ヨブ記 32章21節

真実の言葉を語る

32章になり、突然エリフという人が登場します。彼はヨブに対しても、またヨブの三人の友人たちに対しても、憤りを覚えています。ヨブ記では、これまでには出てこなかったタイプの人です。 おそらく、エリフはまだ若…

ヨブ 33章

私たちのための執り成しと代償 ヨブ記 33章27節~28節

私たちのための執り成しと代償

エリフは、ヨブに向かって自らの心を率直に語ります。彼は、これまでヨブが語ってきたことを咎めます。そして、激しい苦難を味わう者に、一人の御使いを示します(23節以下)。 この御使いは、苦難に呻く者のために…

ヨブ 34章

神が罪を犯すことは決してない。
全能者は正義を曲げられない。 ヨブ記 34章12節

全能者への信仰

エリフが、知恵ある者、知識ある者に語っています。彼はここでも、ヨブのこれまでの言葉を引用してその姿を厳しく問うています。エリフがここで繰り返し語っているのは、神こそ全能のお方であり、人はやがて塵に返…

ヨハネ 2章

イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。 ヨハネによる福音書 2章11節

最初のしるし

主イエスが最初のしるしをなさったのは、婚礼の席においてでした。結婚は、人生の大きな喜びの一つです。主はこの喜びの席に共にいてくださいました。しかし、その宴席で、困ったことが起こりました。準備していた…

ヨハネ 3章

「はっきり言っておく。人は新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない。」 ヨハネによる福音書 3章3節

あなたも新しくなれる

人はだれでも、「新しくなりたい」という憧れを持っています。今の自分より、もっと魅力のある自分になりたいと心のどこかで思っているのです。しかし、その憧れは憧れのままで終わってしまうことが多いのではない…

ヨハネ 4章

「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」 ヨハネによる福音書 4章14節

もう渇かなくてよい

暑さによって喉が渇くと水を飲んで喉を潤したくなります。同じように、魂や心においても、私たちは渇きを覚えます。ちょっとしたことが原因で、心が痛み、傷ついてしまうのです。いったいどうしたら、それらの渇き…

詩編 138編

ダビデの詩
呼び求めるわたしに答え
あなたは魂に力を与え
解き放ってくださいました。 詩編 138章1節、3節

祈りに答えてくださる神

「ダビデの詩」とありますが、実際はダビデ起源の詩が捕囚後に編集されたものと思われます。詩人は神が祈りに答えてくださり、捕囚から解放されたことに深い感謝を覚えています。「呼び求めるわたしに答え、あなた…

ヨブ 35章

あなたは神を見ることができないと言うが
あなたの訴えは御前にある。
あなたは神を待つべきなのだ。 ヨブ記 35章14節

神を待つ

エリフは、ヨブと傍らにいる友人たちに対して語り続けます。ここでエリフは、あなたがどんなに過ちを犯してもまた正しくても、神は人間によっては動かされない、と語ります。神は全能であられ、変わることのないお…

ヨブ 36章

神は貧しい人をその貧苦を通して救い出し
苦悩の中で耳を開いてくださる。 ヨブ記 36章15節

苦難を通して救われる神

「待て、もう少しわたしに話させてくれ」(2節)。長く語ってきたエリフですが、彼にはどうしてもまだ話したいことがあるようです。彼は37章にかけて最後の言葉を語ります。 ここで語られているのは苦難の意味です…