完全に救うことができる方 | ヘブライ人への手紙 7章

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ヘブライ人への手紙 7章

この方は、ほかの大祭司たちのように、まず自分の罪のため、次に民の罪のために毎日いけにえを献げる必要はありません。というのは、このいけにえはただ一度、御自身を献げることによって、成し遂げられたからです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 7章27節

完全に救うことができる方

イエス・キリストは、神の絶対不変の誓いによって立てられた「永遠の大祭司」です(20~22節)。ヘブライ人への手紙は一貫して、この大祭司イエスの開いてくださった神への道、命と救いの道にとどまるようにと、試練の中で苦しむ兄弟姉妹を励ましています。

この「永遠の大祭司」は、創世記14章に登場するメルキゼデクのような、王にして祭司である方であり、特別に神から立てられたユニークな方です。何より、御自身の体をいけにえとして、ただ一度献げられたというところに、そのユニークさの極みがあります。

そのただ一度のいけにえ、すなわち十字架の死によって、罪の贖いは完全に成し遂げられました。十字架は神の完全な救いです。ですから、私たちは、この救いに何も加える必要はありません。

わたしがどれだけ神に背いてしまっても、もうすべては神の赦しの愛の中に置かれています。神の怒りを怖がる必要はありません。自分を自分で裁く必要もありません。成し遂げられた完全な救いを信じるのです。

坂井 孝宏(湘南恩寵教会)