ヘブライ人への手紙 10章
あなたがたは、光に照らされた後、苦しい大きな戦いによく耐えた初めのころのことを、思い出してください。…自分がもっとすばらしい、いつまでも残るものを持っていると知っているので、財産を奪われても、喜んで耐え忍んだのです。…神の御心を行って約束されたものを受けるためには、忍耐が必要なのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 10章32節~36節
忍耐が必要なのです
坂井 孝宏(湘南恩寵教会)
あなたがたは、光に照らされた後、苦しい大きな戦いによく耐えた初めのころのことを、思い出してください。…自分がもっとすばらしい、いつまでも残るものを持っていると知っているので、財産を奪われても、喜んで耐え忍んだのです。…神の御心を行って約束されたものを受けるためには、忍耐が必要なのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヘブライ人への手紙 10章32節~36節
坂井 孝宏(湘南恩寵教会)
2016年5月の聖書日課をまとめて表示します。
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「忍耐が必要」と、聖書は繰り返し教えています。忍耐とはどういうことでしょうか。不当な暴力を受けても、我慢だ辛抱だ、ただ黙って耐え忍ぶのだと単純に考えてはいけません。むしろ出エジプト以来、聖書の救いのメッセージが、差別や抑圧との戦いを支えてきたという歴史があります。戦いが必要な時はあります。
「忍耐」とは、希望と常に結びついています。「いつまでも残るものを持っている」という希望です。神が約束してくださった、この永遠の宝の希望を励みに、濁流のような試練の中でも、流されず、踏みとどまることです。イエス・キリストを主とする信仰に、踏みとどまることです。それが忍耐です。
この手紙の聴衆は「あざけられ、苦しめられて、見せ物にされ」、財産をも奪われました。サタンの狙い撃ちです。私たちもまた、クリスチャンと名乗る以上、必ず世で苦しみがあります(1ペト4章12節など)。大事なことは、それにひるむことなく、信仰によって命を確保することです(39節)。そのために、我慢ではなく、「喜んで耐え忍」びます。