天上の礼拝を望みつつ | 詩編 137編

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詩編 137編

バビロンの流れのほとりに座り
シオンを思って、わたしたちは泣いた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 137編1節

天上の礼拝を望みつつ

詩人は今、捕囚の地バビロンで静かに祈っています。エルサレム神殿での荘厳な礼拝を思い、あざける者たちの中で現在の状況を嘆いています。「どうして歌うことができようか。主のための歌を、異教の地で」(4節)。

私たちの礼拝はどうでしょうか。エルサレム神殿の礼拝のように、力強い賛美が響いている教会もあるでしょう。けれど、自分の賛美の声だけが聞こえるような礼拝を守っている教会もあります。あるいは、礼拝の場に集うことができず、いつも一人の礼拝という方もいらっしゃるかもしれません。異教の地に生きる信仰者たちの嘆き、悲しみを私たちもまた経験しながら生きています。

けれど、どんなに小さな祈り、賛美、礼拝でも、神はそこに目を注いでくださっています。神は、キリストを通して礼拝する者を求めておられ、その賛美と祈りを喜んで受け入れてくださいます。私たちの嘆き、叫びをも神は聞いていてくださいます。

ですから、やがて加えられる天上の礼拝に思いを馳せつつ、今は、それぞれが置かれている場で、心からの礼拝をささげてまいりましょう。

木村 恭子(川越教会)