リジョイス聖書日課 2016年11月

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2016年11月の聖書日課

ネヘミヤ 2章

そこでわたしは反論した。「天にいます神御自ら、わたしたちにこの工事を成功させてくださる。その僕であるわたしたちは立ち上がって町を再建する。あなたたちには、エルサレムの中に領分もなければ、それに対する権利も記録もない。」 ネヘミヤ記 2章20節

神が成功させてくださる

荒廃したエルサレムの再建を願っていたネヘミヤに、機会が訪れます。王はネヘミヤの願いを受け入れ、エルサレムに行くことを許します。エルサレムに着いたネヘミヤは、城壁を調べ、自分の目で確かめた上で、ついに…

ネヘミヤ 3章

わたしたちは城壁の再建を始め、その全長にわたって高さの半分まで築いた。民には働く意欲があった。 ネヘミヤ記 3章38節

神の民は一致して

いよいよ城壁の再建工事が始まります。3章には工事が順調に進んでいくことが記されます。しかし、反対者たちも妨害を始めます。それが3章の終わりから4章にかけて記されます。 3章の初めの方は「補強」されたそれぞ…

マルコ 2章

イエスは、再び湖のほとりに出て行かれた。群衆が皆そばに集まって来たので、イエスは教えられた。そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。 マルコによる福音書 2章13節~14節

レビの選び

マルコだけが、レビを「アルファイの子」と紹介しています。どのような家庭環境だったのでしょうか。彼は徴税人でしたので、特にファリサイ派の人々からはローマに加担する売国奴、罪人と見られていました。身内の…

マルコ 3章

「はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」イエスがこう言われたのは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と人々が言っていたからである。 マルコによる福音書 3章28節~30節

赦されない罪の警告

主イエスは決して赦されることがない罪について警告されました。罪意識で悩む者にとってはとても心が騒ぐことですが、この警告には理由がありました。 主イエスが聖霊の力によって悪霊追放の奇跡を行われたとき、悪…

マルコ 4章

「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。実が熟すと、早速、鎌を入れる。」 マルコによる福音書 4章26節~29節

神の国は「夜も」進展する

地に種を蒔けば実りが生じます。神の創造の御業による「不思議」ですが、人の心に命の種(キリストの福音)が蒔かれると、もっと素晴らしい「不思議」が起こってきます。そしてこの「不思議」にも成長発展の順序と…

ネヘミヤ 4章

わたしは見回して立ち、貴族や役人やその他の戦闘員に言った。「敵を恐れるな。偉大にして畏るべき主の御名を唱えて、兄弟のため、息子のため、娘のため、妻のため、家のために戦え。」 ネヘミヤ記 4章8節

神が戦ってくださる

城壁の再建工事が進むにつれ、敵の妨害も拡大します。そのため民たちは言います。「城壁の再建など、わたしたちにはできません」。 ネヘミヤは単純に「がんばれ」と鼓舞するのではありません。まず、戦闘員を配置し…

ネヘミヤ 5章

5章 ネヘミヤ記 5章9節~11節

神を畏れて生きる

5章の14節から、城壁再建工事の12年後のネヘミヤの回想になっています。どうやら5章は単純に時間的順序ではないようです。 1節からの前半部分も城壁再建の時期かどうか分かりません。いずれにしても、再建というの…

ネヘミヤ 6章

城壁は52日かかって、エルルの月の25日に完成した。わたしたちのすべての敵がそれを聞くに及んで、わたしたちの周囲にいる諸国の民も皆、恐れを抱き、自らの目に大いに面目を失った。わたしたちの神の助けによってこの工事がなされたのだということを悟ったからである。 ネヘミヤ記 6章15節~16節

神の助けによって成る

城壁の再建工事が完成に近づくにつれて、妨害者たちもあの手この手で攻めてきます。ネヘミヤに危害を加えようとして、何度も話し合いを持ちかけます。さらにユダヤ人たちが反逆を企てているという噂を広めようとし…

ネヘミヤ 7章

7章 ネヘミヤ記 7章5節

神の民の再建

ついに城壁の再建工事が完成しました。しかし、6章の最後には、トビヤがネヘミヤに脅迫の手紙をよこしたことが記されていました。完成したからと言って安心してはいられません。ネヘミヤは命じます。「エルサレムの…

マルコ 5章

イエスが舟から上がられるとすぐに、汚れた霊に取りつかれた人が墓場からやって来た。この人は墓場を住まいとしており、…イエスを遠くから見ると、走り寄ってひれ伏し、大声で叫んだ。…そこで、イエスが、「名は何というのか」とお尋ねになると、「名はレギオン。大勢だから」と言った。…追い出さないようにと、イエスにしきりに願った。 マルコによる福音書 5章2節~10節

わたしの名は「レギオン」

見るからに異常な人物が登場してきます。墓場に住み、並外れた怪力を持ち、石で自分を打ち、昼夜を問わず叫び続け…。その原因と正体は、彼にとり憑いた悪霊にありました。 イエスの問いかけに対し、返ってきたのは…

マルコ 6章

「洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ。だから、奇跡を行う力が彼に働いている。」…ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首をはねたあのヨハネが、生き返ったのだ」と言った。ヘロデが…その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を傾けていたからである。 マルコによる福音書 6章14節~16節、20節

あのヨハネが、生き返った

洗礼者ヨハネの殉教の次第が記されています。ヘロデ王の妻ヘロディアが唆してそうなったことですが、王自身は、ヨハネの教えに当惑しながらも喜んで聞いていたとあり、ヨハネ殺害後も心穏やかではなかったでしょう…

マルコ 7章

そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れ…天を仰いで深く息をつき、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。…すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった。 マルコによる福音書 7章33節~35節

主イエスの口止め

「耳が聞こえず舌の回らない人」を癒されるにあたって、主イエスは細やかな配慮をされました。まず群衆の中から彼を連れ出して不安を取り除き、そして彼の両耳に指を差し入れ、また唾をつけて彼の舌に触れられ、天…

ネヘミヤ 8章

エズラは人々より高い所にいたので、皆が見守る中でその書を開いた。彼が書を開くと民は皆、立ち上がった。 ネヘミヤ記 8章5節

主を喜び祝う

城壁の再建工事が完成すると、ユダヤの民は集まって一つとなり主を礼拝します。エズラによって律法の書が朗読されます。レビ人は、律法を翻訳し、意味を明らかにしながら読み上げたので、人々はその朗読を理解しま…

ネヘミヤ 9章

イスラエルの血筋の者は異民族との関係を一切絶ち、進み出て、自分たちの罪科と先祖の罪悪を告白した。彼らは自分の立場に立ち、その日の4分の1の時間は、彼らの神、主の律法の書を朗読して過ごし、他の4分の1の時間は、彼らの神、主の前に向かって罪を告白し、ひれ伏していた。 ネヘミヤ記 9章2節~3節

主を喜び祝う

9章と10章は一対になっています。9章で罪の告白をし、10章では神との契約が更新されます。過去の罪の告白と未来への約束とも言えるでしょう。9章は過去の罪の告白です。その中で、31節までは「彼ら」という言い方で…

ネヘミヤ 10章

そのまことに貴い兄弟たちに協力するものであり、神の僕モーセによって授けられた神の律法に従って歩み、わたしたちの主、主の戒めと法と掟をすべて守り、実行することを誓い、確約するものである。 ネヘミヤ記 10章30節

新しく歩む

8章で礼拝が行われ、律法の朗読がなされ、仮庵祭が祝われました。それに応答するようにして、イスラエルの民は9章で罪を告白し、10章で新しく歩む誓約をします。あくまで、主の赦しと恵みが先にあって、新たに歩む…

ネヘミヤ 11章

民の長たちはエルサレムに住んでいた。ほかの民はくじを引き、10人のうち1人が聖なる都エルサレムに来て住み、残りの9人が他の町々にとどまるようにした。民は、進んでエルサレムに住むすべての人々を祝福した。 ネヘミヤ記 11章1節~2節

罪からの回復

この章は、城壁再建後の住民のリストです。3節から19節までがエルサレムに住んだ人々のリストで、20節から36節までが他の町々に住んだ人々のリストです。エルサレムに住む者は、民の長たちのほか、くじを引いて10人…

マルコ 8章

ファリサイ派の人々が来て、イエスを試そうとして、天からのしるしを求め、議論をしかけた。イエスは、心の中で深く嘆いて言われた。「どうして、今の時代の者たちはしるしを欲しがるのだろう。はっきり言っておく。今の時代の者たちには、決してしるしは与えられない。」 マルコによる福音書 8章11節~12節

なお「しるし」を求めるのか

主イエスはさまざまな奇跡を行って自らが神から遣わされた救い主であることを明らかにされました。とりわけ二度繰り返された大いなる給食の奇跡は意味深いものでした(ヨハ6章参照)。しかし、ファリサイ派の人々は…

マルコ 9章

イエスは言われた。「『できれば』と言うか。信じる者には何でもできる。」 マルコによる福音書 9章23節

主が与えてくださる信仰

「信じます。信仰のないわたしをお助けください」。この父親の言葉は論理的に矛盾しています。どうして、信仰のない者が「信じます」と言うことができるのでしょうか。 この父親は悪霊に苦しむ息子を助けるために、…

マルコ 10章

イエスは彼らを見つめて言われた。「人間にはできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。」 マルコによる福音書 10章27節

永遠の命は神からの賜物

主イエスのもとを訪れた一人の金持ちの男。彼は地位や財産など、この世で得られるありとあらゆるものを手に入れました。しかし、彼の心は満たされてはいませんでした。どうしても手に入れることができなかったもの…

ネヘミヤ 12章

その日、人々は大いなるいけにえを屠り、喜び祝った。神は大いなる喜びをお与えになり、女も子供も共に喜び祝った。エルサレムの喜びの声は遠くまで響いた。 ネヘミヤ記 12章43節

喜び・感謝・賛美

城壁の再建は、7章で完成していました。しかし、城壁の完成そのものが目的ではありません。神殿の再建、礼拝の整備、悔い改めと誓約、住まいを定めること、そのようにして、神の民として再出発することこそが目的で…

ネヘミヤ 13章

またわたしはレビ人に、身を清めて門を守り、安息日を聖とするように命じた。
わたしの神よ、このことについてもわたしを心に留め、あなたの大いなる慈しみによって、わたしを憐れんでください。 ネヘミヤ記 13章22節

新しい契約

ネヘミヤ記は、再建された城壁の喜ばしい奉献式では終わりません。なお改革が必要だったことを、最後の章に記します。この章の出来事の正確な時期は分かりません。しかし、ネヘミヤがエルサレム不在の時に、神殿は…

ナホム 1章

主は敵に報復し
仇に向かって怒りを抱かれる。
主は忍耐強く、その力は大きい。
主は決して罰せずにはおられない。
その道はつむじ風と嵐の中にあり
雲は御足の塵である。 ナホム書 1章2節~3節

主の忍耐と罰

ユダの人々はアッシリアに経済的にも宗教的にも抑圧されていました。私たちもさまざまな苦しみにあいます。その時、神に祈ります。しかしどんなに祈っても神が一向に動いてくださらず、不義をも放置されているかの…

ナホム 2章

見よ、良い知らせを伝え
平和を告げる者の足は山の上を行く。
ユダよ、お前の祭りを祝い、誓願を果たせ。
二度と、よこしまな者が
お前の土地を侵すことはない。
彼らはすべて滅ぼされた。 ナホム書 2章1節

良い知らせを伝える

敵国アッシリアに虐げられてきたユダの人々にとって、アッシリアの首都ニネベが陥落するという預言は「見よ、良い知らせ」と叫ぶべきものでした。この章にはニネベが滅ぼされる様が写実的に描かれています。それは…

マルコ 11章

「もし、だれかが、『なぜ、そんなことをするのか』と言ったら、『主がお入り用なのです。すぐここにお返しになります』と言いなさい。」 マルコによる福音書 11章3節

主がお入り用なのです

ろばは王様を載せるのにはふさわしくない動物です。戦いに勝利した英雄たちは馬に乗ることで人々にその勇ましい姿を示そうとします。ろばは人々の重荷を担う動物です。だから人々の重荷を担うためにやってこられた…

マルコ 12章

イエスは、弟子たちを呼び寄せて言われた。「はっきり言っておく。この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりもたくさん入れた。」 マルコによる福音書 12章43節

やもめが持っていたもの

女性の自立が困難であった時代、夫に先立たれたやもめは最も弱く、貧しい存在と考えられていました。そのやもめが神殿でささげたレプトン銅貨は当時の貨幣で最も小さい単位で、それは誰にも顧みられることもないわ…

マルコ 13章

「だから、目を覚ましていなさい。いつ家の主人が帰って来るのか、夕方か、夜中か、鶏の鳴くころか、明け方か、あなたがたにはわからないからである。」 マルコによる福音書 13章35節

目を覚ましていなさい

かつて「宗教はアヘンだ」と言った人がいます。しかし、主イエスは私たちの目を現実から引き離して幻想を見させるのではなく、「目を覚ましていなさい」と警告されています。「目覚めていること」それは、きょう主…

イザヤ 7章

それゆえ、わたしの主が御自ら
あなたたちにしるしを与えられる。
見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み
その名をインマヌエルと呼ぶ。 イザヤ書 7章14節

インマヌエルの到来

イザヤのよく知られる預言の言葉です。「男の子」は主イエス、「おとめ」はマリアのことを示す、クリスマスの出来事を表す言葉として教会は読んできました。 果たして7百年先を見通して語られているのかは疑わしい…

ナホム 3章

お前を見る者は皆、お前から逃げて言う。
「ニネベは破壊された
誰が彼女のために嘆くだろうか。」
お前を慰める者はどこを探してもいない。 ナホム書 3章7節

慰める者はどこに

富と力に満ちたアッシリアは人々の恐れの対象であり、同時に羨望の的でした。しかしそのアッシリアが滅ぼされる時、かつては恩恵を受けようとすり寄ってきた国々は逃げ去ります。富と力を失ったアッシリアに存在価…

アモス 1章

主はこう言われる。
エドムの三つの罪、四つの罪のゆえに
わたしは決して赦さない。
彼らが剣で兄弟を追い
憐れみの情を捨て
いつまでも怒りを燃やし
長く憤りを抱き続けたからだ。 アモス書 1章11節

神の裁きの宣告の前で

主イエスがお生まれになる7百年以上も前のことです。羊飼いだったアモスは、主から召し出されて神の御心を人々に告げました。当時、宗教的にも社会的にも多くの罪を犯していた人々に、アモスは神の正義と裁きを語り…

アモス 2章

2章 アモス書 2章4節

主の民にふさわしい業

主は、まずペリシテ人の町々、そしてエドム、モアブ、アンモンなどの近い関係にある人々への審判を語られました(2章3節まで)。彼らに対する裁きの理由は、他者への憐れみの情を捨てたことや、そのあまりの残虐さ…