神の裁きの宣告の前で | アモス書 1章

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アモス書 1章

主はこう言われる。
エドムの三つの罪、四つの罪のゆえに
わたしは決して赦さない。
彼らが剣で兄弟を追い
憐れみの情を捨て
いつまでも怒りを燃やし
長く憤りを抱き続けたからだ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 アモス書 1章11節

神の裁きの宣告の前で

主イエスがお生まれになる7百年以上も前のことです。羊飼いだったアモスは、主から召し出されて神の御心を人々に告げました。当時、宗教的にも社会的にも多くの罪を犯していた人々に、アモスは神の正義と裁きを語りかけます。彼はイスラエルに対してだけでなく、諸国民へも神の厳しい裁きを宣告します。

きょうの御言葉は、その中のエドム人たちに対するものです。彼らはヤコブの双子の兄エサウの子孫ですから、イスラエルの人たちとは兄弟関係にあります。具体的な事情は不明ですが、そういう関係にあるのに、憐れみの情を捨てて憤りを抱き続けたことを決して赦さない、と主は言われます。民族と民族の間の対立、いがみ合い、殺し合いは今日も相変わらず続いています。同じ神によって造られた人間同士にもかかわらず、剣で敵を追い回し、殺し合う。ここにも人間の罪が現れています。

このような人間の罪を裁かれる神は、人間の罪を贖われるお方でもあります。神の厳しい裁きの御言葉の背後に、罪を取り除こうとされる神の御心を聞き取りましょう。

久保田 証一(尾張旭伝道所)