あさのことば

すべてをひっくり返す喜び

放送日
2024年5月28日(火)
お話し
三川共基(松戸小金原教会牧師)

三川共基(松戸小金原教会牧師)

メッセージ: すべてをひっくり返す喜び

 おはようございます。松戸小金原教会の三川共基です。

 かつて、「ハンナ」という女性が、泣き叫びながらも、神へ祈りました。しかしそれは、絶望や落胆の思いから、そうせざるを得なかったのではありません。まぎれもなく、信仰から出てくる祈りでした。そして、「サムエル」という息子を授かると、喜びと感謝でいっぱいの祈りをささげました(サムエル上2:1-10参照)。

 ハンナは、「私の心は主にあって喜ぶ」と言います。ここに、ハンナの喜びの根拠があります。単に、良いことがあったから喜ぶ、というのではありません。それは、目の前の問題で一喜一憂するあり方ではありません。それ以上に、聖書の神が自分の祈りを確かに聞き入れてくださる方であることを喜ぶのです。しかも、心の底からの喜び、魂を尽くした賛美としています。私の中には、神を喜ばない部分が1ミリたりとも無い、ということです。そのような賛美と感謝は、ただ神への信頼から生まれてきます。

 そしてハンナは、聖書の神の前では、弱い人こそ強められ、貧しい人こそ豊かにされ、低められている人こそ高められると口にします。それは、この世の価値観がすべてひっくり返される、ということです。本当に人を豊かにするものは、この世の強さでも、豊かさでも、高さでもなく、神への信仰だというのです。

 こうして、一人の母親の祈りと幼子サムエルの存在が、この世の価値観やあり方を逆転させていきます。この世の価値観に縛られ、苦しむ人への慰めが、ここにあります。

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