あさのことば

バンクシーの絵

放送日
2023年6月1日(木)
お話し
大宮季三(横浜中央教会牧師)

大宮季三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: バンクシーの絵

 おはようございます。横浜中央教会の牧師の大宮季三です。
 普通の人がやれば罪に問われるのに、あの人がやっても罪に問われない、という不思議なことが時々ありますが、その一つがバンクシーという芸術家の絵です。バンクシーは無許可で建造物に絵を描くのですが、彼は罪に問われません。

 日本の法律によると、建造物に落書きをすると、「建造物等損壊罪」や「器物損壊罪」が成立し、罰金や懲役に処せられる可能性があるそうです。シンガポールでは、車に落書きをした少年がむち打ちの刑になったこともあるそうです。しかし、もし訴えられても、バンクシーはそれらの罪には該当しないだろうという見解を、弁護士が示していました。

 それはなぜかというと、元々それが持っている価値を低下させる行為が、損壊罪だからです。つまり、世の中に芸術家として認知されているバンクシーの絵は、モノの価値を低下させる落書きではなく、むしろ高い価値をつけることになるので、損壊罪にはならない、ということです。作者によって、その価値が決まるわけですね。

 聖書には、世界を造られた真の神様が造られたのが人間だ、と告げています。しかも、「神様に僅かに劣るもの」(詩8:6参照)、「神様に似たもの」(創世記1:26参照)として造られた存在が、人間です。皆さんお一人お一人は、誰に何を言われようと、神様が造られたからこそ、価値のある存在です。

 しかし、人間は罪を犯し、この本来の状態を大きく損なうことになってしまいました。神の子イエス・キリストがこの世に来られたのは、この人間の本来の姿を回復させるためです。教会のシンボルである十字架は、そのための犠牲の死を表しています。神様が造られた故に、すばらしいあなたの価値がある。その価値を見出し回復する言葉を聖書は告げています。

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