あさのことば

つつましくも平和な家庭を

放送日
2009年6月26日(金)
お話し
山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: つつましくも平和な家庭を

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 今週は旧約聖書箴言の言葉からお話してきました。きょうはシリーズ最後のお話です。
 箴言の中につつましさに関する言葉があります。箴言17章1節にはこう記されています。

 「乾いたパンの一片しかなくとも平安があれば いけにえの肉で家を満たして争うよりよい。」

 わずかなパンでつつましく暮らしている平和な家庭の様子と、有り余る肉で食卓を満たしながらも争いの絶えない家庭の様子が目に浮かぶようです。もちろん二つの家庭の対比は、「平和な家庭」か「争いごとが多いか家庭」か、という対比です。結論から言えば、食べ物の多さにかかわりなく、平和な家庭が良いに決まっています。経済的に豊かで平和な家庭ならなおよいといえるでしょう。

 しかし、経済的な豊かさと平和とがなかなか両立し得ないというのが人間の弱さなのです。家庭の平和を顧みない豊かさの追求はまったく空しいと箴言は警告しているのです。
 中国の諺に「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、ものが溢れている現代には「衣食余って礼節を忘れる」という方がぴったりなように思います。一切れのパンを巡って争うことがなくなっても、なお有り余るものの中でぎすぎすと争い事が絶えないとは、なんと皮肉な現実でしょうか。

 きょうのみ言葉…「乾いたパンの一片しかなくとも平安があれば いけにえの肉で家を満たして争うよりよい。」(旧約聖書箴言17章1節)

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