あさのことば

キリスト教への招き 5.神の怒り

放送日
2016年6月16日(木)
お話し
野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: キリスト教への招き 5.神の怒り

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
 使徒パウロの、テサロニケの信徒への手紙一 1章9、10節からわかる、キリスト教入門説教の第2のポイントは、「神の怒りとキリストの復活」です。今日は「神の怒り」について考えます。

 この怒りは、単に腹を立てること、ましてや自分の気持ちの赴くままに不快感情を表すことではありません。
 不正に対する怒りとは少し似ています。神と人を愛さない者に向けられる、神の拒絶・「ノー」の態度です。

 この聖書箇所の、「来たるべき」神の怒りとは何でしょうか。
 神は、人が神と人を愛さないことに対して、最終的な決着の時を準備しておられます。それは「最後の審判の時」「世の終り」、一般的にはよく「終末」と呼ばれます。
 その時は間もなく来る、という切迫感は、パウロの当時強くありました。ですからこれが、当時の入門説教のテーマになったのです。

 それから2千年経った今、この切迫感は希薄でしょう。しかし、と言いたいのです。迷信宗教的な世の終わりの宣伝や、人類が増えすぎて、又、環境破壊が進んで行って、やがて世界の破滅が来るという現代科学的な予想とは区別されつつ、正しい終末の教えは現代の入門説教にも生かされなくてはなりません。
 なぜなら、神と人を愛さないことに対する最終決着の時がなければ、人は自分の現状を批判的に見ることをしないでしょうから。

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