あさのことば

裸で生まれ、裸で帰る

放送日
2010年5月19日(水)
お話し
山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 裸で生まれ、裸で帰る

 いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 旧約聖書の中にヨブ記という書物があります。ヨブは大変な資産家でした。家族にも恵まれ、日々の暮らしは幸福に満ち足りていました。しかも、信仰心に篤く、自分や家族の罪深さを謙虚に認めることのできる人でした。
 そのヨブに、ある日突然の不幸が襲います。財産も子供たちも失ってしまいます。もちろん、なぜそんなことが自分の身に降りかかるのか、理由が思い当たりません。そもそもたいていの不幸な出来事は理由が分からないものです。分からないだけに、気持ちの持って行き場がありません。

 しかし、その時、ヨブが口にした言葉はこうでした。
 「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ。」

 人間は裸で生まれ、そして死ぬときには何も持たないで世を去ってきます。分かり切ったことですが、避けて通ることのできない真実です。「だから人生は空しい」とヨブは言いません。プラスと思えることの中にはもちろん、マイナスと思えることの中にさえ、聖書の神である主が伴ってくださることを見ているのです。自分の尺度で人生の善し悪しを決めつけないで、すべてを最善へと導くお方にすべてをゆだねているのです。
 人間の目には理由のわからない出来事がたくさんあります。けれども、それがすべて意味のない出来事では決してないのです。

 今日の言葉…「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ。」旧約聖書ヨブ記1章21節

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