2024年5月の聖書日課
![わたしの街のこの教会 Vol.84 芦屋教会](../thumbnail_blog.php?id=227_0.jpg)
わたしたちはキリストによって神に献げられる良い香りです。
コリントの信徒への手紙二 2章15節
パウロは、「わたしたちは…神の言葉を売り物にせず…語っています」と述べます(17節)。「売り物にする」とは、たとえば商人がぶどう酒を水で薄めて売るようなことです。いつの時代にも神の言葉を水で薄める誘惑が…
わたしたちは皆、顔の覆いを除かれて、鏡のように主の栄光を映し出しながら、栄光から栄光へと、主と同じ姿に造りかえられていきます。
コリントの信徒への手紙二 3章18節
パウロはここで、聖化の祝福について語ります。「主の霊のおられるところに自由があります」(17節)。罪と死の縄目を解いて永遠の命に甦られたキリストの霊こそ、地上の何者にも縛られず、支配されない真の自由の…
神の掟を守るなら、それによって、神を知っていることが分かります。…神の言葉を守るなら、まことにその人の内には神の愛が実現しています。 ヨハネの手紙一 2章3節~5節
法や掟は一つの目的に人間を結び合わせます。「神の掟」は、私たちを何に結び合わせるでしょうか。 ヨハネの手紙は「兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまずきがありません」と教えます(2章10節…
告白を神へのいけにえとしてささげ
いと高き神に満願の献げ物をせよ。
…わたしをお前に似たものと見なすのか。 詩編 50編14節、21節
神は、天と地を証人として、ご自分の民を告発しておられます(1、4節)。この詩編は十戒の詩編と呼ばれることがあります。 第一は、神への服従と感謝の伴わない献げ物や礼拝への警告(7~15節)です。神は全被造物…
「わたしはあなたがたを友と呼ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。」 ヨハネによる福音書 15章15節
主イエスは私たちに「互いに愛し合いなさい」と命じておられます(12、17節)。 主イエスはこの命令を一方的に言うだけでは済ませませんでした。この命令に先立って、主イエスというぶどうの木につながることで私た…
ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。 コリントの信徒への手紙二 4章7節
キリストの命の力は、人の死を命に変える「並外れて偉大な力」です(7節)。そして、その力が人間から出たものではなく、神の賜物であることがあきらかにされるためにこそ、それは土の器に納められています。器と中…
だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。 コリントの信徒への手紙二 5章17節
創世記には神の無からの創造、御言葉による創造が記されています。神が光あれと仰せになると、闇から光が輝き出た(創1章3節)。それとまったく同じことが、すなわち再創造の御業が、キリストと結ばれた人間にも起…
わたしたちは生ける神の神殿なのです。 コリントの信徒への手紙二 6章16節
「わたしたちは生ける神の神殿なのです」。これは偶像礼拝や異教的習慣とのたたかいということを考える上で、注目すべき言葉です。キリスト者が個人として聖霊の住まわれる宮であることは言うまでもありません。し…
神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改めを生じさせ、世の悲しみは死をもたらします。 コリントの信徒への手紙二 7章10節
あらゆる悲しみをマイナス価値とする考えは、聖書の信仰からは遠いものです。悲しみの中にも、神の御心に適った悲しみがあります。それは悔い改めにともなう悲しみです。 ルカによる福音書15章に「放蕩息子」のたと…
主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです。 コリントの信徒への手紙二 8章9節
8章では、神の恵みによって救われた信徒がどのように献金を献げ、施しを行う必要があるかが教えられています。また、御言葉を語る奉仕と信徒が献金を献げる奉仕はそれぞれ二つとも神からの恵みと賜物で、神の栄光を…
神よ、わたしの内に清い心を創造し
新しく確かな霊を授けてください。 詩編 51編12節
王であり預言者であるダビデもその生涯において大きな罪を犯しました。忠実な家来ウリヤが戦いに出ている最中に、その妻バト・シェバと通じ、バト・シェバは子を宿します。最後にはダビデはウリヤ殺害の命を下しま…
「彼らは世に残りますが、わたしはみもとに参ります。聖なる父よ、わたしに与えてくださった御名によって彼らを守ってください。」 ヨハネによる福音書 17章11節
主イエスは十字架にかかる直前、御自身が昇天することをも弟子たちに予告されました(14章3節)。その上で、世に残される弟子たちを守ってくださるように、と祈り願いました(11、15節)。 弟子たちは天の父のもの…
各自、不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。喜んで与える人を神は愛してくださるからです。 コリントの信徒への手紙二 9章7節
8章に続き、9章でも信徒が献金を献げるときと施しを行うときの姿勢について教えられています。使徒パウロは、コリント教会がエルサレム教会のために献金を献げたことは、物質的な必要を助ける以上の意味があると語…
わたしたちの戦いの武器は肉のものではなく、神に由来する力であって要塞も破壊するに足ります。 コリントの信徒への手紙二 10章4節
おそらくパウロほど多くの非難を受けた人もいないでしょう。パウロが非難された理由は福音を伝えようとする彼の情熱のためでした。1節を見ると、パウロは「あなたがたの間で面と向かっては弱腰だ」と思われていたこ…
誇る必要があるなら、わたしの弱さにかかわる事柄を誇りましょう。 コリントの信徒への手紙二 11章30節
コリント教会の信徒たちは自分のことを誇り、高ぶる偽りの教師に従っていました。不思議なことに、偽りの教師たちによって自分たちが奴隷にされても、食い物にされても、取り上げられても、横柄な態度に出られても…
すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。 コリントの信徒への手紙二 12章9節
パウロは、「わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使い」を「離れ去らせてくださるように」三度神に願いました。しかし、神はパウロが望む通りではなく、ご自身の御心に従って答えてくださいます。「力は…
主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。 コリントの信徒への手紙二 13章13節
13節は、祝福の祈りをするときによく用いられる箇所です。パウロが、問題多く、悩み多く、さらには自分の使徒権に反対するコリント教会に対する切なる愛を示す箇所です。 コリント教会の信徒たちは、「あなたがイエ…
わたしは生い茂るオリーブの木。
神の家にとどまります。
世々限りなく、神の慈しみに依り頼みます。 詩編 52編10節
ここには、神を力とせず、自分の悪事を誇り、莫大な富に依り頼む者(3、9節)と、神の慈しみに依り頼む人(10、11節)との違いが対照的に語られています。 2節に記されているアヒメレクは祭司で、サウル王に追われ…
「真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、…」 ヨハネによる福音書 16章13節
聖霊降臨を記念するペンテコステの主日に、主イエス自らが聖霊の働きについて語られた言葉を聞きましょう。 主イエスが昇天された後、聖霊が弟子たちに降りました。聖霊は世の誤りを明らかにして、私たちの信じる真…
五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。 使徒言行録 2章1節~2節
ペンテコステは、キリストの教会の誕生日です。私たちにとっての洗礼記念日ともよく似た、大切なメモリアルです。あの日、まさに教会そのものが聖霊による洗礼を授けられました(使徒1章5節)。そしてそれは、弟子…
炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。…一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに…話しだした。 使徒言行録 2章3節~4節
偉大な伝道者スポルジョンの著した『説教学入門』の中に、「熱心さ」という項があります。牧師たちに熱心であれとまっすぐに迫る言葉の数々です。その熱心は、罪人の救いを願う「キリストの愛の炎」「天のいのちの…
人々は驚き怪しんで言った。「…どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。」 使徒言行録 2章7節~8節
ペンテコステは、「宣教する教会の誕生日」とも言われます。キリストのもとに集う「教会」それ自体は、もっと前からありました。しかし、聖霊を受けて、証人となる力をいただいて(使1章8節)、地の果てにまで福音…
「あなたたちは、わたしにとって祭司の王国、聖なる国民となる。」 出エジプト記 19章6節
エジプトの国を出発したイスラエルの民は、三月目にシナイの荒れ野に到着し、山に向かって宿営しました。モーセはシナイ山に登って行きました。かつて神はアブラハムと契約を結ばれましたが、今、新たにシナイ山で…
「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。」 出エジプト記 20章2節
神はアブラハムとの契約を覚えておられ、その契約に基づいてイスラエルの民をエジプトの国から導き出されました。神はシナイ山でイスラエルと新たな契約を結ばれます。 シナイ契約の中心は、十戒です。主はまず御自…
だれもかれも背き去った。
皆ともに、汚れている。
善を行う者はいない。ひとりもいない。 詩編 53編4節
この詩編は、パウロが人類の罪の告発に続いて、神に背いたすべての人間が腐敗し、善を行う者は一人もいないということの論証に引用した詩編です(ロマ3章10~12節)。 2節の「神を知らぬ者」とは「愚か者」という言…
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」 ヨハネによる福音書 3章16節
ペンテコステから一週間後の本日は、教会暦で「三位一体の主日」と呼ばれます。天の父なる神、イエス・キリスト、そして聖霊が別個の存在ではなく、三位一体となって救いのため行動なさることを覚える時です。 父な…
あなたがヘブライ人である奴隷を買うならば、彼は6年間奴隷として働かねばならないが、7年目には無償で自由の身となることができる。 出エジプト記 21章2節
古代の近東諸国において奴隷制度は一般的にみられる習慣でした。奴隷となる理由は、労働力不足を補うために他国より輸入される場合、戦勝国の捕虜が奴隷にされる場合、借金のかたに身売りをした場合などがありまし…
寄留者を虐待したり、圧迫したりしてはならない。あなたたちはエジプトの国で寄留者であったからである。 出エジプト記 22章20節
寄留者を苦しめたり虐げたりしてはならない。イスラエルの民も、かつてはエジプトにおいて在留異国人として虐待され、苦しめられたからです。社会正義と社会福祉を実践することは律法の精神です。 貧しい者に金を貸…
しかし、7年目には、それを休ませて、休閑地としなければならない。あなたの民の乏しい者が食べ、残りを野の獣に食べさせるがよい。 出エジプト記 23章11節
人が、6日間働いて7日目に仕事を休むのと同様に、6年間耕作をした土地にも7年目には全き安息を与えて休ませなければなりません。7年目は、債務者や奴隷、土地にとって休みの年、解放の年です。 レビ記25章4~7節に…
「わたしたちは主が語られたことをすべて行い、守ります」 出エジプト記 24章7節
主は、契約の言葉をモーセに与え、イスラエルの民との間に正式な契約を締結するために、祭司の代表と民の代表であるイスラエルの70人の長老を連れて御自分のもとに登るように命じられました。しかし、主に近づくこ…
わたしのための聖なる所を彼らに造らせなさい。わたしは彼らの中に住むであろう。 出エジプト記 25章8節
神はモーセにシナイ山に登るようにと命じ、移動式の礼拝所である幕屋を建設するようにとの指示をお与えになりました。 この幕屋建設に関する具体的な定めが25章から続き、材料・寸法・形・工法など細かい指定が記さ…
毎月、改革派教会を動画で紹介する企画「わたしの街のこの教会」。2024年5月は兵庫県芦屋市にある「芦屋教会」です