神の掟に結び合わされ赦され生きる | ヨハネの手紙一 2章1-11節

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ヨハネの手紙一 2章1-11節

神の掟を守るなら、それによって、神を知っていることが分かります。…神の言葉を守るなら、まことにその人の内には神の愛が実現しています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの手紙一 2章3節~5節

神の掟に結び合わされ赦され生きる

法や掟は一つの目的に人間を結び合わせます。「神の掟」は、私たちを何に結び合わせるでしょうか。

ヨハネの手紙は「兄弟を愛する人は、いつも光の中におり、その人にはつまずきがありません」と教えます(2章10節)。「神の掟」が私たちを縛りつけようとするもの、それは愛です。愛し合うことです。しかも、それは愛し続けるという継続的で不断の行為としてです。一度きりであるならば、愛は美しいかたちを保てるかもしれません。しかし、愛し続けようとするならば破れが生じます。ボロがでます。が、そのとき、私たちは「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい」(3章1節)という御言葉のありがたさを聞き直すでしょう。「イエスの名によって、あなたがたの罪が赦されている」(2章12節)という神の赦しの偉大さに気づき直すでしょう。

私たちを愛に繋ぎ留める「神の掟」は。自分の破れも隣人の欠けも、それは神に赦されうるものとして、絶望しないことを求めます。神の愛の中に活きよ、と私たちの生き方を正します。そのうえに小さな愛を積み重ね続けよ、と私たちを励まします。

この日、「神の掟」の光のもとに、この世にある法を見つめ直します。

【祈り】

主よ、私たちを愛と赦しに結び合わせてくださいました。赦し合うことをあきらめることがないよう、あなたの光の中を歩ませてください。

柏木 貴志(岡山教会)