6月15日(日) ヨハネ16章4節後半-15節
「その方が来れば、罪について、義について、また、裁きについて、世の誤りを明らかにする。罪についてとは、彼らがわたしを信じないこと、…」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヨハネによる福音書16章8〜9節
主イエスは、ここで聖霊のことを「真理の霊」と呼ばれ、この方が罪と義と裁きについて世の誤りを明らかにすると言われます。世の誤りとは何でしょうか。それは、罪と義と裁き、この三つのことをどうでもいいと思ってしまうことです。
「罪」とは主イエスを信じないことだと言われます。次に「義」については、昇天によって、主をこの肉の目で見ることができなくなることだと言われます。最後の「裁き」については、主イエスによって、この世の支配者、悪魔が断罪されることです。
罪と義と裁きの三つのことは、神と私たちの関係に関わることです。教会の説教で繰り返し私たちに語られ、教理問答から学ぶことでもあります。これらのことこそ、私たちの人生に本質的なことです。にもかかわらず私たちはしばしば人間関係、病など、目の前のあれこれのことの方が大切だと思ってしまうのです。
ある神学者はこう言います。「神との関係が人生の中心軸を構成するとき、他の難問と思えるものは非中心化され、より一層冷静にそれと取り組むことができるようになる」と。つまり、必要以上に大きなことに見えていたものがきちんと見えるようになると言うことです。きょうも聖霊の導きを祈り求めましょう。
【祈り】
真理の霊よ、私たちの罪をあらわにしてください。主の義を教えて、裁きのために備えさせてください。