4月16日(木) ヨブ21章
わたし自身、これを思うと慄然とし
身震いが止まらない。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヨブ記 21章6節
今までの議論で友人たちに共通したことは、要するに悪人は富み栄えても、必ず神の裁きに遭って滅亡するということです。まさにこの人生観に対してヨブは異議を唱えます。現実はむしろ悪人の方が繁栄し富み栄えながら(7~12節)、「幸せに人生を送り、安らかに陰府に赴く」(13節)のです。
こうしてヨブは、友人たちの因果応報的な原理が現実には破綻していることを述べて、彼らの言葉が「空しい言葉」にすぎないと痛烈に批判しています(34節)。ヨブが神に激しく問い続けてきたのは、まさにこの矛盾でした。だからこそ、ヨブ自身「慄然とし、身震いが止まらない」と語るほどです。
ヨブも今まで、友人たちのように、神に従うならば祝福されることを信じていたと思います。しかし、そのヨブが苦難に見舞われました。それによってヨブは、これまで築いてきた理解が、その根底から崩れ去っているのを覚えて、慄然としながら、苦悩しているのです。苦悩に直面した時、今まで自分が構築してきた神理解が崩れてしまうことがあるかもしれません。それでも、この書物の最後に神はヨブに語りかけます。たとえ神に苦しめられていると感じたとしても、神は見捨ててはおられない。それがヨブ記のメッセージです。
【祈り】
わたしの常識が崩れ去ったとしても、あなたは私と共にいてください。









