あさのことば

自分の人生は何だったのか?

放送日
2022年5月2日(月)
お話し
坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)

坂井孝宏(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 自分の人生は何だったのか?

 ご機嫌いかがですか?神奈川県茅ケ崎市にあります湘南恩寵教会の牧師、坂井孝宏と申します。
 以前に、こんなお話を聞いたことがあります。キリスト教信仰を持っておられない一人の女性、学校の先生として長くお勤めされて、お子さんも立派に育て上げられたわけですね。でも、その最晩年に、こういうふうにつぶやかれた、と。私は、一生懸命に子どもたちを育てて来たつもりだけど、一体、自分の人生は何だったんだろうかと思う。からっぽに思えて仕方がない、と。結局、その方は、洗礼をお受けになることなく天に召されたようですけれども、でも、その病の床には、聖書が置かれていて、一生懸命に読んでおられた跡があったようです。

 皆さん、こういう話を聞いて、どのように思われますでしょうか。今、この小さな番組に、耳を澄まして聞いてくださっているような皆さんですから、きっと何か、感じるものがあるのではないかと思います。

 生きるっているのは、もうそれ自体、本当に大変なことですから、長く生き続けて来られた方は、もうそれだけで尊いことだと、尊敬する思いが私にはあります。ですから、そのようにして、人生の晩年をお迎えになっている方々に、むなしい、からっぽだと思ったまま、死んでいってほしくはありません。

 新約聖書には、シメオンという老人が登場します。この人は、幼子イエスを抱きかかえて、「わたしはこの目で神の救いを見た」(ルカ2:30参照)と言いました。そして、本当に満たされた心で生涯を閉じることができました。皆さんはいかがでしょうか。

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