不正な指導者たちと迷わす預言者 | ミカ書 3章

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ミカ書 3章

しかし、わたしは力と主の霊
正義と勇気に満ち
ヤコブに咎を
イスラエルに罪を告げる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ミカ書 3章8節

不正な指導者たちと迷わす預言者

先に庶民を直接に搾取する者たちの罪を暴いたミカは、イスラエルの指導者たちのより大きな罪を指摘します。

「ヤコブの頭たち」の罪は、正義の欠如です。「善を憎み、悪を愛する」彼らの政治は、国民を食い物にしているだけだと、ミカはリアルに描写します。そのような者たちが国家的危機に直面して助けを求めても、主はもはや答えてはくれません。

「わが民を迷わす預言者たち」の罪は、貪欲と偽りです。賄賂の有無によって預言の内容を勝手に変える者たちには、もはや預言も幻も与えられず、彼らはただあわてふためくことになるでしょう。

このような、流血と不正と賄賂がまかりとおる「頭たち・祭司たち・預言者たち」の根本的な罪は、主への恐れの欠如です。散々罪を働きながら、彼らはなお、主が共におられるのだから「災いが我々に及ぶことはない」とうそぶきます。しかし、そのような彼らの不信仰ゆえにこそ、主の審判はエルサレムに下るのだと、ミカは預言するのです。

主の民を正しく導くために立てられたはずの指導者たちの罪の影響は、甚大です。彼らが罪に気づくためには、いつの時代でも、「力と主の霊、正義と勇気」に満ちた真の預言者が必要なのです。

【祈り】

主よ、国や教会の指導者たちが、自分の罪に気づきますように。

吉田 隆(甲子園伝道所)