箱舟によって終末を生き延びる | 創世記 7章

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創世記 7章

主は、ノアの後ろで戸を閉ざされた日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 7章16節

箱舟によって終末を生き延びる

人間社会の堕落から洪水に至る世界の破局の時代に、信仰によって結ばれた神と人との絆がノアの箱舟によって保たれました。その始まりには「契約」がありました。神はノアに向かって、「わたしはあなたと契約を立てる」と告げました。この神の約束が、洪水の最中にあっても、ノアとその家族を支えました。ノアはその約束を信じて、すべて命じられたことを忠実に行いました。一言も口をきかずに、それを実行していく姿が印象的です。そうしてすべての準備が整った時、神が最後に箱舟の扉を閉めてくださいます。ノアが入ったのを見届けて、その後ろで、神が戸を閉じて、洪水の中に送り出されます。すべてのものが水によって押し流されていく中で、神の約束によって支えられている信仰者の家族が、箱舟の中、じっと時を待っていました。

この箱舟はよく教会に喩えられますが、それは正当な聖書の解釈でしょう。教会もまた、神が御言葉によって立ててくださった救いの器です。

「見よ、不法が満ちている」という世界は私たちの社会の現実でもあります。きょう、示された御言葉に忠実であったノアの姿には、キリストによる救いを願い、教会を建て上げていく私たちにふさわしい姿が映し出されているように思います。

【祈り】

御言葉に聴き従う忍耐を私たちに与え、主にあって世界の救いを待ち望ませてください。

牧野 信成(長野まきば教会)