神は心を痛められた | 創世記 6章

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創世記 6章

主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 6章5節~6節

神は心を痛められた

ノアの時代についに洪水が引き起こされます。地上に増え広がった人間の堕落ぶりがあまりにひどかったので、神は人間を創造したことを後悔し、これを滅ぼす決意をされました。私たちは今でも、この「神の後悔」を恐れます。こんなひどい世の中なんて滅びた方が良いと考える人も少なくない時代です。私たちの時代を見て、きっと神はまた心を痛めておられるのではないか、と私たちは想像します。

しかし、その時、ノアがいました。ノアはエノクと同じように神と共に歩んだ信仰者で、純粋な心で神に従う人でした。ノアはその名のとおり、心を痛める神の慰めである人間でした(5章29節)。そこで神はノアと契約を結んで箱舟を造るよう命じました。ノアの真っ直ぐな信仰を見込んでのことです。その箱舟によって神は御自身の創造した命を救う道を備えられたのでした。

堕落した世界の中にあって、神に従い通すことは愚かに見えるかもしれません。しかし、それが神の怒りに対して人類が生き延びる道であることを洪水物語は語っています。ノアに託された箱舟を造る仕事は、この現代世界にあっては、教会を建てる私たちの今日の仕事です。

【祈り】

御子の死によって心を引き裂かれた御神、どうかこの世界が滅びないように主の教会を用いてください。

牧野 信成(長野まきば教会)