塵にすぎないお前は塵に返る | 創世記 3章

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創世記 3章

「お前は顔に汗を流してパンを得る
土に返るときまで。
お前がそこから取られた土に。
塵にすぎないお前は塵に返る。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記 3章19節

塵にすぎないお前は塵に返る

二人の人間が暮らし始めた神の庭で、蛇と女との間で知恵のやりとりがなされました。蛇は女をそそのかして神の言葉を疑うように仕向けます。徐々に疑い始めた女は、最後は自分の目を信じて、賢くなりたいとの誘惑に負けてしまいます。こうして「善悪を知るようになった」人間は大人になりますが、神の言葉に背いて罪を犯してしまいました。

エデンの園には生きて行くのに必要なものはすべて用意されていて、園を管理する仕事もあり、神に守られて不自由はありませんでした。蛇に騙されたとはいえ、神に背いた人間には、汗水たらして労働に勤しみ、苦労して子どもを育てて行かねばならない厳しい人生が待っていました。こうして、罪によって堕落した人間は死んで土に還る定めとなりました。

「塵にすぎないお前は塵に返る」とは、葬儀の際や墓前で唱えられることの多い聖句です。土から造られた人間が土に還るのは自然なことに見えますが、聖書はそれを自然とは言いません。神の言葉を信じなかったことの罰なのです。だから、人は信じて救われることが必要です。罪ある自分はやがて塵に返るのですが、イエス・キリストを信じる者たちは塵に返ってもなお復活することを約束されたのです。

【祈り】

私たちは死ぬべき定めを負った罪人です。憐れんでくださって、主の復活を信じさせてください。

牧野 信成(長野佐久伝道所)