風と波と獣と「人の子」の支配 | ダニエル書 7章

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ダニエル書 7章

見よ、「人の子」のような者が天の雲に乗り
「日の老いたる者」の前に来て、そのもとに進み
権威、威光、王権を受けた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ダニエル書 7章13節~14節

風と波と獣と「人の子」の支配

この世の権力は時として獣のように襲ってきます。ダニエルが見た幻はその様子を指し示していました。

風が吹き、波が立ち、4頭の獣が現れます。獅子のような、熊のような、豹のような獣が、さらにその3頭よりも恐ろしい第四の獣が現れます。獣は神の民である聖者に容赦なく襲い掛かります。獣は勝ち、獣は悩まし、獣は聖者を手中に治めます。そして、「一時期、二時期、半時期」の時が流れます。聖者らの過酷な戦いがなおしばらく続くことを暗示させます。

しかし、ダニエルはもう一方で、「権威、威光、王権」を受けた「人の子」の存在を見ていました。獣は定められた時までしか生きることはできません。それに対して、「人の子」の支配は永遠に続き、その統治は滅びることがありません。主イエスは裁判の席でこの箇所を引用されました。ご自身がまさに「人の子」であることを示されました。

風が吹き、波が立ち、獣が襲ってくるような信仰生活です。しかし、私たちが信仰によって見るべき真実の幻は人の子である主イエスの御力です。この方の言葉の御力です。

「主イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、『黙れ。静まれ』と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった」(マコ4章39節)。

【祈り】

風も、波も、獣をも治めるイエス様の御力を信仰の目をもって見つめることができますように。

大宮 季三(横浜中央教会)