人びとの荒廃と罪を見つめて | ダニエル書 9章

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ダニエル書 9章

わたしたちの罪と父祖の悪行のために、エルサレムもあなたの民も、近隣の民すべてから嘲られています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ダニエル書 9章16節

人びとの荒廃と罪を見つめて

キレイな店、キレイな道、キレイな駅。日本は「世界で一番キレイな国」と評されることが少なくありません。

しかし、そこに住む人びとの心はどうでしょうか。外見が整っていても、心が「荒れ」、心が「廃れ」てしまうことが少なくありません。

ダニエルは荒廃したエルサレムのために祈ります。彼は何度も何度も「罪」という言葉を重ねます。荒廃をもたらしたバビロンの罪を問うているのではありません。自分たちの罪を見つめ、告白しているのです。

人間は神に造られました。罪は神の怒りと憤りを受けます。だからこそ、罪が解決されないなら本当の意味での荒廃からの再建はありえません。人びとがエルサレムに帰り、神殿が立ち、家々が並んだとしても。

残念ながら、「わたしたちの正しさ」(18節)に訴えて、罪の解決を期待することはできません。主の「深い憐れみ」にすがるしかありません。

祈り続けるダニエルのもとに、天使ガブリエルがやってきます。彼はダニエルに「最も聖なる者に油が注がれる」と告げました(24節)。この天使が時を経て、マリアのもとに現れます。その方の誕生を告げるために。主の深い憐れみはこの方を通して示されました。この方のもとに罪の解決があります。

【祈り】

主イエス・キリストの十字架が罪を赦し、あなたとの関係を再建してくださいましたことを感謝します。

大宮 季三(横浜中央教会)