
久保浩文(松山教会牧師)
メッセージ:人生の洗濯
【高知放送】
【南海放送】
おはようございます。松山教会の久保浩文です。
私が以前牧師をしていました改革派高知教会の近くに、幕末に活躍した坂本龍馬の生誕地と「龍馬の生まれた町記念館」がありました。一時期、大河ドラマの影響で、日本全国から大勢の龍馬ファンが押し寄せていました。
坂本龍馬は、家族や友人に多くの手紙を書き残しています。姉の乙女に宛てた手紙の中に、「日本を今一度せんたくいたし申候」という文章があります。長年続いた封建制度のもたらした弊害や矛盾を改善して、「もう一度、きれいな日本に戻したい」という思いを記したものと思われます。これは、私達にも当てはまる名言ではないかと思います。
私達は、それぞれ異なる環境の下で生まれ育ち、しかも、人生は山あり谷あり、喜びも悲しみもあります。決して平坦ではありません。その節目ごとに、どちらに進むか、何を選ぶかによっても違ってきます。多くの経験を通して、人間は、その人なりの個性が確立され、人格が形成され、品性が練られていきます。
しかし、私達が人生経験を通して身に着けてきたものは、必ずしも良いものばかりとは限りません。むしろ、悪い習慣が染み付いてしまって、知らず知らずのうちに、嫌な自分になっている場合があるのです。
私自身も、思春期の頃、自分自身の存在や性格に嫌悪感を抱いたことがありました。自分の長所よりも、短所の方に心が向いてしまい、自分を積極的に受け入れることが出来なくなりました。そして、この自己肯定感の低さは、程度の差こそあれ、大人になってもなかなか拭い去ることはできないのです。むしろ、年を重ねるにつれて見えてきてしまうこともあります。
例えば、私達人間に付着した人生の埃や垢、まとわりついた醜いものを全て洗い流してしまう「自分自身の洗濯」ができたら、どんなにいいでしょうか。昔、旧約聖書の時代には、私達人間の犯した罪と汚れのために雄牛や雄山羊を屠り、その血を神の箱と呼ばれる神の臨在される所に振りかけることにより、人間の罪が赦されました。
しかし、動物の血では、完全に人間の罪を取り除くことはできません。そこで、私達人間を罪から救うために、神の御子イエス・キリストが、十字架上で血を流して下さいました。聖書には、「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3:16)と書かれています。
天地の造り主であり、私達を造られた神さまご自身が、私達を愛してくださっています。そして、イエスの流された血が自分のためであると信じる時に、私達が過去に付けた頑固な汚れも、一点の染みも残さずに清められ、真っ白な新しい命をいただくことができるのです。
聖書は言います。「知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、きずや汚れのない小羊のようなキリストの尊い血によるのです。」(1ペトロ1:18-19)
この大きな恵みを、あなた自身のものとして、新しい人生の出発をして頂きたいと思います。
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