東北あさのことば

怒りを超えて

放送日
2026年3月14日(土)
お話し
風間義信(仙台教会牧師)

風間義信(仙台教会牧師)

メッセージ:怒りを超えて


 おはようございます。仙台教会の風間義信です。

 人間は、感情の動物と言われ、絶えず喜んだり、悲しんだりと、心が揺れ動きます。その中でも、大きなエネルギーとなって外に出てしまうのが、「怒り」ではないでしょうか。その怒りがはっきりと向けられたのが、イエス・キリストの十字架です。

 なぜキリストが人々の怒りを買ったのかといえば、自分のことを神と等しい者、神そのものであると言ったからです。聖書の舞台となったところで、神は、唯一、絶対的な存在であり、人とは全く違う、無限、永遠なるお方です。そのような神が、限られた人間として現れたこと、しかも、自分でそうだと触れ回ることなどは、決して許されないことでした。

 しかし、この感情こそ、人間の罪の根深さを表しているものです。イエス・キリストが現れたのは、何よりも、神を離れてしまった者を神のもとへと招くためでした。そして、その離れてしまっている人間の心の奥底にある罪が、深くえぐり出されることになって、怒りが爆発しました。

 だからこそ、イエス・キリストがその怒りをしっかりと担い、それを御自身の身に受けて十字架におかかりになったのは、その怒りを、罪を、なしとするためでした。怒りに支配されたところから解放され、一人一人に与えられた豊かな思いを表現していってもらいたい、そのために、神と等しい者が、あなたのためにも現れてくださいました。

 そのキリストの十字架があなたのためでもあったことを、受け取っていただきたいと願っています。

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