あさのことば

獣のような人間に負けること

放送日
2025年10月10日(金)
お話し
赤石純也(青葉台キリスト教会牧師)

赤石純也(青葉台キリスト教会牧師)

メッセージ:獣のような人間に負けること


 おはようございます。青葉台キリスト教会の牧師の赤石純也です。

 聖書は、私たちがこの世で受ける試練を「角」という言葉で表すことがあります。さまざまな「角」が、私たちを襲ってくる。海が波立って、海から角をもつ獣が現れてくるという情景。

 聖書で「海」とは、私たちを飲み込む死のイメージですから、死の世界から私たちを苦しめる角をもつ獣が襲ってくる。その獣は、人間の顔をしている。人間のような目があり、人間のような口もあって、傲慢な言葉を語っている(ダニエル7:7-10参照)。

 実は、この人間のような獣とは、獣のような人間のことなのです。そういう獣のような人間の「角」に、私たちは負けるものなのだ、いつも勝つのはあちらなのだ、と聖書は言います。

 確かに、もし私たちが獣のような人間に侮辱されて、侮辱し返さないなら、汚れた口の言葉を浴びせられ、あるいは陰で言われて、それに汚れた口の言葉でやり返さないなら、私たちは、その「角」に負けたかのようです。負け犬のようでしょう。

 ところが驚くなかれ、聖書はこういいます。そのとき勝ったのは、あなたの方なのだ。勝者に与えられるオリーブの冠のように、命の冠は、そのあなたにこそ与えられるのだ。やられてもやり返さなかったあなたこそ、罵られても罵り返さなかったあなたこそ、実は勝ったのだ。幸いといえる命の冠を勝ち取った、勝者なのです。

今週のプレゼント ≫「新約聖書」新共同訳 (20名)  【締切】10月11日

新着番組

  1. 感謝と悔い改めを祈ってみよう

  2. サムエル上17章 万軍の主に依り頼む信仰

  3. サムエル上16章 神の選びの主権に従う信仰

  4. 祈りとは神さまとの対話である

  5. ルカ21章5-19節 惑わされず忍耐によって命をかち取る