あさのことば

マリアへの受胎告知

放送日
2020年11月29日(日)
お話し
中山仰(田無教会牧師)

中山仰(田無教会牧師)

メッセージ: マリアへの受胎告知

 おはようございます。田無教会牧師の中山仰です。
 マリアは聖霊により身ごもるとのお告げを受け入れました(ルカ1:26-38参照)。夫ヨセフと婚約していたのですが、一年間一緒に住まないというしきたりがあったようです。その間に子どもができると、夫以外の者との間に子どもができた、ということで、お腹の子どももろとも石で打ち殺されることすらありました。

 夫ヨセフは正しい人であったので表ざたにするのを望まなかったのですが、そのようなケースに至っては、二人の仲もうまくいかないでしょう。離婚に至ることも覚悟しなければなりません。そのような悪い結果となることが予想されます。なのにどうしてマリアは(お告げを)躊躇なく進んで受け入れたのかなと不思議な気がします。

 私の母の話で恐縮なのですが、父が37歳の時に、先妻が9歳と生まれたばかりの子を残して病死したために、後添えとして19歳で結婚しています。父は会社の上司でした。6畳と4畳の二間の長屋風の家で、体の不自由になっている姑もいました。信仰による決断とはいえ、そんなところへ若い娘がよく飛び込んだと思います。近所の口の悪い年寄りたちは興味本位に噂していたようです。そんなような状況で母を救ったのは、子どもが与えられたという事実だったようです。3年後に私が与えられるのですが、どれほど大きな慰めになったことでしょうか。

 それゆえマリアにとっても子どもが与えられるというこの一点で、何ものも恐れず、ただ主を信じて進む決意を持てたのではないかと推測します。しかも神の子メシア、救い主なのですから。

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